#17. 第1章(第二節)「ホテル王と建設王とゲーム王」

日本のノア革命初期⑱ホテル王と建設王とゲーム王

2021年4月5日、「建設業界とホテル業界が反旗を翻す」

今日もまた、白田会長からラインが入っていた。「Zoomをするぞ」とたった一言だけである。Zoomに参加すると、多数の偉そうな人達の顔が勢揃いしていた。まさかの外人まで招待されている。白田会長がまず最初に口を開いた。

 

白田会長:「みなさん、お集り頂き感謝申し上げる。ここにいるみなさんは、建設業界とホテル業界の大物の人達ばかりじゃ。これから、東京と大阪、福岡にタケル君の描くエデンを作ろうと思っておる。至急エデンと言う名の城を築き、新世界ノアの革命家たちを守らなければならない。日本の大きな暴力団は全て解散し、新世界ノアの支持を表明しているが、反社会勢力は日本だけではない。チャイニーズマフィア、ロシアンマフィア、台湾マフィア、韓国マフィア、シシリアンマフィア、イタリアンマフィア、メキシカンマフィア・・・指定暴力団を失った政府は必ず海外の力を借りようとするはずじゃ。世界中のマフィアと組めば、その勢力は日本の暴力団の比ではない。10倍、20倍そんなレベルじゃ。政府は日本の暴力団が無くなったことで裏社会のバランスが崩れ、海外のマフィアが日本で勢力を拡大している。などいくらでも言い訳は出来る。海外マフィアなら、他の国が絡んでいるため壊滅することは不可能だと日本の暴力団よりもまともな存在理由を作ることが出来る。政権を握り、いくらでも金は生み出せるじゃから、それを使って暗殺の依頼はいくらでも出来る。現金を無くして、銀行を無くして、国民の預金口座を一つにでもしない限り、裏でいくらでも金を受け渡しできる。場合によっては、マフィアとの取引するために麻薬の密売も一部受け入れるかもしれんな。つまり、暴力団が無くなってもまだまだ、安全ではないということじゃ。これでは、革命を起こそうと行動している人たちに被害が次々に出れば、声を挙げられんくなるじゃろう。至急、皆さんに集まって頂いたのはそのためじゃ。」

 

千手武尊:「え、まだ政権を取っていないのにエデンを作れるのですか?もう、実現むけて踏み出していけるのですか?ちなみにですけど、エデンに住めるのはノアの革命者だけでしょうか?震災や豪雨の被災地の人達も希望者であれば、受け入れたいのですが・・・。」

 

白田会長:「それについてじゃが、新しい建造物を作るためにはかなりの予算がかかるじゃろう。それは、お前さんの国民への呼びかけにかかっとる。その声が、芸能人やアスリートにもすぐに広まるじゃろう。10兆くらいならすぐに集まるんじゃないかと思うんじゃがのう。お前さんの計算では10兆円で、約20万人分を受け入れる超高級ホテルが作れるんじゃろう。ただ、それには時間がかかりすぎる。今日ここに集まってもらった人間の中にはホテル王と呼ばれる日本の大手ホテル業界の大物がzoomに参加しておる。何も作らんでも都市にいくつも不動産を持っておるよ。

まずは、ホテル王の所有するホテルに新世界ノアの革命家の影響力のあるもんから順にすぐにでも住まわせる。まずはノアの革命家の命を守るのが最優先じゃ。新世界の実現が叶えば、震災や豪雨の被災者たちも全員助けることが出来る。それから、エデン内のホテルの完成に伴って震災や豪雨の被災者たちを受け入れ、政府が10年かかっても復興を果たせず助けることが出来なかった人達を全員受け入れ、半年で元の生活以上のものを提供するんじゃ。それと同時に、エデンを作ることによって新世界が実現した時の未来のイメージに近いものを発信していくことが出来る。これなら、どうじゃ。」

 

千手武尊:「被災地の方々の事も考えてくれているんですね!ありがとうございます。ところで、ホ、ホテル王の方々が集まっているのですか?革命を成功させるために、ずっと考えていたことがあります。僕も話させてもらってもいいですか?

資金の問題とはどうなっているのでしょうか?」

 

白田会長:「話したいことがあるんじゃったら、話したらええ。資金のことなら心配するな。新世界ノアの中心人物や幹部たちだけなら、何とか資金や用意できるじゃろう。お前さんの分はもう話はついておる。まずは、タケル君やその家族、親戚も身の危険があるならみんな住んだらええ。そこに、新世界ノアの重要人物をみんな集めて、守りを徹底的に固める。福岡のエデンは元新鮮組の近藤と精鋭部隊、東京のエデンは元新鮮組傘下の鳴門組と大幹部の生倉組、肘方組。大阪のエデンは鬼州組が周囲の警備をすることになっておる。

とりあえず、新世界ノアのホテルの受け入れに関して、帝王ホテルの代表取締役である定谷君から話してもらおうと思うとる。」

 

定谷英明社長:「みなさん、今紹介にあがった帝王ホテルの定谷英明と申します。私がホテルの代表して話をさせていただきます。まずは、ここに招待して下さりありがとうございました。白田会長と獅子王総裁のご尽力により、このzoomには、日本を代表するホテルだけではなく、世界のホテル王と呼ばれる方々もご参加されております。今から、参加していただいたホテルを紹介させていただきます。まずは、日本からライオンズホールディングス、リゾートビリーフ、ホテルオークロ、ニューオニタ、キングプリンスホテル、ロイヤルリゾートホテル、そして私どもの帝王ホテル。続いて、世界からマリアント・インターナショナル、ヒールトン、インターワールド、ウィンガロ・ホテル、ミュラトン、ハイモント・ホテル、リッツ・シャールトン、エルドアリゾーツ、フォーセンシズリゾート、どのホテルもホテル王と呼ばれるにふさわしい面々です。私からもこれだけの方々がお集り頂き、ありがたく思っております。建築業界の方々、大変申し訳ありませんが、しばらく話にお付き合いください。今後、新世界が出来ていく上で、ホテル業界の動きを知っていることは大変意味のあると確信しております。また、私たちは今後、新世界ノアの実現と共にホテル数を随時、増やしていく予定です。それを建築業界の方々に依頼するため、今後の良いお付き合いもあり、是非、聞いて頂きたいと思います。

さて、ホテル界や建築業界の大物がこれだけ集まったのは、白田会長と獅子王総裁の尽力もあるとは思いますが、それだけではないはずです。白田会長から新世界におけるホテルの位置づけに関して、みなさんも話を聞いたのではないかと思います。もし、新世界が実現すればホテル業界の市場規模は今の100倍や1000倍となるかもしれません。なぜなら、国民が家を持つことが出来ず、全ての国民がホテルや旅館などに毎日泊まることになるからです。今の世界では、国民生活において毎日ホテルや旅館に宿泊するというのは、国民の収支を考えると不可能です。しかし、新世界では国家予算のほとんどを使いホテルの宿泊費、建築費を捻出するため、これが可能となります。

ここにお集りの方々は、本当に国がこのような国家予算編成が可能なのかと疑問を抱いているかもしれません。そこで、日本の国家予算を踏まえて、どれくらいの資金がホテル業界に流れることになるのか説明したいと思います。みなさん、今から資料を画面に表示しますのでご覧ください。まず、現在の国家予算一般会計の割合を見てみると、社会保障に36兆円。地方交付税交付金16兆円。公共事業に7兆円。教育費に6兆円。防衛費に5兆円。国債23兆円。その他となっております。実際には社会保障地方交付税交付金、公共事業の中には医療が含まれ、医療費だけで40兆円を超えるとも言われているのです。このように一般公開されている国家予算の他に、特別会計が200~250兆円あると言われているのです。当然のことですが、今の政権下ではこれだけの予算のうち、ホテル業界への予算は割かれておりません。ホテルを建てる費用は企業が出し、宿泊費は国民の全額負担です。

 

ところが新世界の誕生によって、この予算編成が大きく変わります。

医療費や教育費、公共事業などの予算だけで65兆円程度あります。さらに、何に使われているのか分からない特別会計が200~250兆円。計算しやすいように300兆円としましょう。新世界ノアはこの300兆円を国民の生活費のために使うと言っています。新たな国民生活は家を持たずに、高級ホテルに泊まる。そして、毎日プロのシェフが作った食事を食べる。という国民の生活に使われます。さらに、その国民生活の根幹となるエデンやエデン内のホテルの建設にもこの300兆円が使われるのです。宿泊業や建築、食の分野に300兆円の国家予算が使われるとしたら、どれだけの市場規模になるか分かるでしょうか?ホテル業界に流れるお金は国家予算だけではありません。国民生活に国家予算が使われるために国民の生活負担が大きく減ることになります。追加でお金を支払って、贅沢をする国民がかなり増えることを考えるとホテル業界だけで200兆円の市場規模を超える可能性は十分にあると考えられます。それも、新世界ノアは全ての日本人がエデンに住めるようになるまで、予算を1000兆円にするとも言っています。

ちなみに今の日本のホテル業界の市場規模はたった2兆3000億円です。それが新世界ノアの世界が実現すれば市場規模が200兆円になるかもしれないのです。国民が家を持たず、毎日ホテルに泊まることを考えると十分にあり得る予測なのです。しかも、これは日本の市場規模だけです。今の世界のホテル業界の市場規模が21兆1000億円と言われていますので、世界中が新世界に変われば、世界のホテル業界の市場規模は100倍になったとして、2100兆円の市場規模になることが予想されます。

 

みなさん、国民からの信用を失っている今の政府側につき、ホテル業界の市場規模2兆3000億円を日本のホテルや外資系のホテルで取り合うのは、利口と言えるでしょうか?新世界ノアを支援して、新世界を実現することの方がここにいる、みなさんやホテル業界、宿泊業、観光業においてどれだけ、利益をもたらすでしょうか?

 

先日の暴力団解散の報道で、新世界を実現する声が一気に高まっています。危険を感じなくなったことで、民間企業が新世界ノアを実現しようと支援する流れがこれから間違いなく始まります。ホテル業界の市場規模が100倍になる可能性があるように、『新世界』と言う新たな分野の市場が作られたのです。そこに今後、大金な資金が流れることになります。ホテル業界も『新世界』という新たな分野の一つに過ぎません。ここに集まって頂いた、建築業界の方々も、かなり市場規模が増えることは間違いありません。今後、家が無くなり、エデンの建築を進めるわけですから、予想するに容易いのではないかと思います。

 

今日は、新世界におけるホテル業界の変革について私が説明しましたが、これは皆様も既に白田会長から予め話を聞いているのではないかと思います。そうでなければ、これだけの方々が集まることは考えられません。また、これだけの方々が集まっている今のこの状況が奇跡に近い。もう既に、世界は大きく動き出していると思います。

 

我が帝王ホテルは全力で新世界ノアを支援することを決めました。皆様も是非、新世界を実現に力を貸して頂きたいのです。そのお願いをするために今日このzoomに出席した次第です。

 

少し、長くなりましたが、私の方からの説明は以上となります。」

 

白田会長:「ありがとう定谷君、説明ご苦労じゃった。わしが言ったことが良くまとまっておる。ここにいる皆様方は、わしの説得で概ね承諾は得ておる。まぁ、この条件で今の政府についていくホテルは無かろう。

さて、これからどのようにして、新世界ノアを支援することにするのか。また、国が建てたホテルを運用する場合には利益をどのように分配するのかという取り決めを行いたいと思う。もちろん、ノアへの貢献度によって、新世界が誕生した後の利権の割合を決めようと思うのじゃが。」

 

千手武尊:「それだったら、是非、僕にアイデアを述べさせてください。この革命において、ホテルの協力のことは、ずっと考えていましたし、ライングループのメンバーとも話をしてきました。今から、すぐにでも新世界の世界を少しでも国民に体験してもらいたいと考えています。そのためには、どうしてもホテルの方々の力が必要なんです。だから、この場に呼ばれたことがこれ以上ないチャンスだと思っています。おそらく、皆さんの協力があれば、新世界は確実に実現できると思います。それくらい、この革命において重要な作戦です。なので、どうかノアの提案を前向きに検討して頂けると、本当に助かります。

 

エデンが無くても新世界ノアと出来るだけ同じ世界を再現しようと考えています。しかし、国家予算を動かせない今の状況において新世界を再現するために圧倒的に不足しているのが「資金」です。この資金を国民から引き出さなければなりません。しかし、どれだけ新世界ノアの世界を実現したいと考えていても、安心して資産を新世界ノアに預ける人はほとんどいないはずです。なぜなら、今まで、政府に搾取され、生活の支援をせずに民間から搾取され、働いても働いてもぎりぎりの生活をしていたからです。預金や資産を失ってはこの先、無事に生きていけるのか大きな不安を抱えてしまうはずです。だからこそ、ここを変えなければなりません。

 

国民が全ての資産を提供してもいいと思えるためにはどうすればいいか?

それは、「資産が無くても絶対的に生きていけることを保障する」ことです。

 

「最高レベルの生活を保障する」と言うのまでは、国家予算を動かせるようにならなければ、不可能です。しかし、「絶対に生きていけるという保障なら出来るはず」です。

 

まずはノアに出資してくれた人たちを優遇するためにノア会員のランクを付けます。それも、新世界ノアの実現のために資金の援助をたくさん行えば行うほど、より大きなサービスが受けられるようになります。

 

みなさん、今から資料を画面に表示します。ご覧になってください。」

 

「これが今のところ考えている、ランク分けです。

 

 

出資金額

ルームランク

永久割引

勲章

キング

100億円~

★★★★★★★★

月100万円~

最大50%

天竜

ロイヤル

10億円~

★★★★★★★

月80万円~

最大35%

 

エグゼクティブ

1億5000万円~

★★★★★★

月60万円~

最大25%

 

ダイヤモンド

7000万円~

★★★★★

月40万円~

最大20%

 

プラチナ

3000万円~

★★★★

月30万円~

最大15%

 

ゴールド

1000万円~

★★★

月20万円~

最大10%

 

シルバー

300万円~

★★

月15万円~

最大7%

 

ブロンズ

100万円~

~月15万円

最大5%

 

 

これはあくまでも新世界ノアが出来るまでの一時的なランク付けです。ただし、永久割引は新世界誕生後もそのまま残り、永久に割引が出来るという権利をつけたいと思います。それが、新世界ノアの誕生に貢献した人たちへの権利です。ただし、この権利の相続は不可能にします。ホテルの運営費も必要ですが、最初のエデンを建築するためにも出来るだけ早く資金を調達したいのです。国家予算が取れるようになれば、資金の心配はいらなくなるため、そこまでを凌がなければなりません。しかも、この方法なら、資金の問題を解決できるうえに新世界の体験を国民にしてもらうことが出来ます。」

 

白田会長:「ちょっといいか、タケルくん。すごくいいアイデアじゃないか・・・。わしは新世界ノアの中心人物と幹部を匿うつもりでホテル王と話をしておったのじゃが、いきなり新世界を望む人達を全てホテルで暮らせるようにするということじゃな。これがうまくいけば、新世界を体験できる人間が一気に増えることになるぞい。具体的な話を聞くまでは分からんが面白いではないか。

 

わしからも、この案にアイデアを出させてくれ。国民がすぐにでも出資してくれるように、少し工夫をしてはどうじゃ。革命をはじめから支援している人間と後半から寝返った人間と同じ扱いなのは、支援者もあまり納得せんじゃろ。そこでじゃ、ランク獲得に必要な出資金額を時間が経つごとに上げていくんじゃ。8月以降は5%UP、10月以降は8%OFF、12月以降は10%UP、それ以降は15%UPと言うのはどうじゃ?

それから、ホテルランクとはなんじゃ?全ての国民が最高クラスのホテルに泊まれるようにするんじゃろ?」

 

千手武尊:「ランク獲得に必要な出資金額を期間ごとに上げていくのは僕も賛成です。同じような事を僕も考えていました。それから、震災や豪雨災害に遭った被災者の方々は、反対に必要な出資金額の割合を下げることで調整したらいいと思います。ランク書く時に必要な出資金額を30~50%程度減らしたら良いのではないでしょうか。

ホテルランクに関して説明ですが、これは、あくまでも新世界ノアが誕生するまでのホテルランクです。全ての国民が最高クラスのホテルに泊まれるようにするためにはかなりの年月が必要になります。新世界ノアが国家予算を獲得できるまでは大きな保障は出来ません。そこで、『新世界ノア』と『ホテル』が負担し合い、資産が無くても絶対に生きていける保障を行います。

ここでのホテルランクとは、資金が全て無くなった場合、ノアの保障によって宿泊できるホテルのランクです。出資額が多いほど、お金が無くなってもハイクラスのホテルに泊まれるのです。新世界誕生後は永久割のみが適用されます。なぜなら、新世界誕生後はお金が無くても、最高クラスのホテルに宿泊できるからです。新世界では最高クラスのホテルしか建設しませんから。

 

ただし、お金が無くなった場合、新世界ノアの保障を受けて、無料でホテルに宿泊するためにはいくつかの条件をクリアしてもらいます。

 

①銀行口座はノアの口座のみにする

②衣服など最低限のもの以外の所有物を手放してもらう。所有の禁止。

③ブロンズランク以上(出資額100万円以上)であること。

 

ノアの口座残高が0になった時点で、獲得ランクに応じてノアと契約している世界中のホテルに無料で宿泊して食事もとることが出来るのです。家事などもホテルが全てやってくれるはずです。国民の負担は大きく減ることになります。出資額によって宿泊できるホテルや部屋が異なりますが『食』と『住』の完全なる保障です。最高クラスの生活保障とは程遠いですが、これをホテルと協力して実現したいと考えています。」

 

白田会長:「しかし、国家予算を動かせない現段階で、ノアが生活保護のようなことを始めたら、パンクするんじゃないか?生活保障を充てにして、貧困者が殺到するかもしれんぞい。」

 

千手武尊:「国民が出し惜しみすることなく、資産を手放すには絶対に生きていける保障くらいはしなければなりません。獲得ランクに応じた世界中のホテルに一生涯、無料で宿泊できる権利です。新世界に出資する人たちはかなりの人数になると思います。土地を含めた全ての資産を手放すことで、理想の都市開発が出来るようになります。いつまでも国民が自分勝手に土地を使用し続けていたら、その土地はその人だけのものとして独占されてしまいます。必要な土地をノアが取得し、エデンを作って国民や世界中のみんなで使うべきなんです。

確かに生活保障を目的で殺到すれば、ノアの負担が大きくなりすぎてしまいます。そのため、最低でも100万円の出資を条件にしています。1カ月10万円と考えれば、10カ月は負担なしで済みます。10カ月もあれば、国家予算の一部を獲得し、エデンの建築やホテルの宿泊費に回せると考えています。直接、業者に補助を与えるわけではなく、ホテルや食事をする補助として国民に与えるわけですから、多くの人達が納得するはずです。

また、新世界の実現を本当に望んでいる人たちは、生活保障が目的で100万円だけ支払って、ブロンズランクを獲得し、後は働かないというような人はほとんどいないと思います。新世界ノアが破綻して、何も無くなれば、その人物も途方に暮れることになるからです。おそらく、新世界ノアを実現させて、今よりいい暮らしを永遠に続けることが出来る選択をするはずです。

最悪、生活保障が目的でノアに出資する人たちが多いとしても、国の「生活保護」が申請が通るのではないかと思います。そもそも、最低限度の生活を営む権利は憲法で定められているはずです。最低限度のもの以外の所有物を全て手放しているのです。ノアの優秀な弁護団に「生活保護」申請をしてもらうよう頼みます。新世界ではいずれ、何も所有しなくても最高クラスの生活を保障するのです。「自己破産」や「生活保護」が国民を苦しめることはありません。国民の生活を支えようとしない政府から少しでも補助を受け取ることは何ら恥じることはありません。むしろ、国家予算を少しでも国民のために獲得することは、新世界ノアを実現のために大切な事です。議員や県知事は予算を獲得することも出来ますが、貧困者であっても額は小さいかもしれませんが、国家予算の一部を受け取れるのです。新世界ノアを実現するという目的が同じであれば、可能な限り、国から生活保護を貰うべきです。生活保護の受給金額は8~10万円程度はあるはずです。その一部をホテルの宿泊費に利用させてもらいます。それなら、長期戦になっても資金の問題は起こらないではないでしょうか。」

 

白田会長:「生活保護か・・・敵の資金を利用するわけか。なかなか面白いのう。政府がどう対応してくるかじゃのう。まぁ、やってみないと分からんのう。どちらにしても、今、新世界ノアの実現を望むものはかなり多い。莫大な資金が集まるのは間違いないじゃろ。それも、全ての資産を手放しても永久に世界中のホテルを無料で利用できるようにするという保障はかなり大きい。今の新世界ノアの財源で良くそこまでのぶっ飛んだアイデアが出たもんじゃ。あとは、その条件に乗ってくるホテルがどのくらいあるかじゃのう。

タケル君、新世界ノアに出資してホテルを利用する国民のメリットは十分伝わったが、今度はホテル側のメリットも教えてくれるか?ここにおる全てのホテル王を全て説き伏せてみろ。所有する全てのホテルをノアのために使いたいと言わせるんじゃ。」

 

千手武尊:「分かりました。精一杯、アピールさせてもらいます。

まずは、新世界ノアとホテルの双方の負担について、話させてください。永久割引は国家予算が取れるまでは、新世界ノアが半分、宿泊しているホテル側が半分負担するようにします。国家予算が取れるようになれば、その予算を永久割引に使いますので、新世界ノアが国家予算を確保できる金額に応じて、ホテル側の負担は減っていきます。最終的には国が全て負担します。新世界ノアへの出資者が多ければ多いほど、永久割引の額が増え、それは国が補償し、ホテルの利益になるのです。国が割引を補償するため、贅沢をする人が必ず増えるはずです。

もう一つの負担は、生活保障の負担です。利用者の預金残高が0になった場合、費用負担の半分を新世界ノアが残り半分をホテル側が負担してもらいます。ただし、こちらも国家予算が取れるようになれば、ホテル側の負担は徐々に減っていき、最終的には国が100%負担するようになります。

つまり、国家予算が獲得できるまで、『新世界ノア』と『ホテル』、『ホテルの利用者』で負担を分担することになります。ですので、出来るだけ早く新世界を実現させることが重要になってきます。

ここまでが、ホテル側の負担についての説明です。そしてここからが、新世界の実現に貢献した権利の話です。

 

まず1つ目は、ホテルという資産保有の許可です。新世界では所有の禁止があるため、原則的に資産を持つことが許されません。超富裕層のみ多額の税金を納めることによって、所有が許されます。通常なら資産や土地の大きさによってかなりの額の税金を支払わなければなりませんが、新世界の実現に貢献したホテルに関しては、この資産保有を認め無課税となるようにします。しかも、子孫への相続も可能にします。新世界において、相続可能な資産保有の権利はごく一部の人にしか与えられない貴重な権利です。ただし、保有しているホテル全てが無課税となるわけではなく、今回の新世界を実現する革命においてノア会員へ部屋を提供し続けたホテルが対象になります。一部の部屋だけの提供の場合は、この権利は与えられません。

ホテルの所有によって、大きく違いが出るのは収益です。新世界では次々に国の予算で豪華なホテルが建設されていきます。国の資金によって建てたホテルの収益は、売上の3割を国に納め、残りの7割をホテル側が受け取れるようになります。ですので、100%の利益を受け取ることが出来るホテルを保有しているのは大きな権利となるのです。そのホテルを改修して、より豪華なものに作り替えれば、大きな収益をもたらす資産へと変わります。

 

さらに、通常なら国の資金で建てたホテルを運用した場合は売り上げの70%しか受け取ることが出来ませんが、新世界を実現するための革命において、支援したホテルにおいては負担した金額に応じて、70%以上の収益を得られるような権利を与えることを考えています。まだ、正式には決まっていませんが、負担金が10億以上なら71%、30億以上なら72%、50億以上なら73%・・・1000億以上なら90%、2000億以上なら92%、5000億以上なら・・・95%の売り上げを受け取ることが出来るようにします。

 

ただし、国のお金で作ったホテルを運営できるかは、国民投票によって決まりますので、この権利が大きな利益をもたらすという断言は出来ません。ただし、ホテルを運営したことが無い一般の人達に比べれば、国民投票で運用の権利を獲得できる可能性は高いと思います。また、新世界を実現する革命において、最も負担金の多かった上位100位のホテルのランキングを公開し、どのホテルが新世界実現のために貢献したのか歴史書に残し、代々伝えていきたいと思っています。理想の世界を作るためにホテルが活躍したことを、後世に伝えることは人類にとって重要だと僕は思っています。これらがメリットになります。ホテル王の方々、いかがでしょうか?もっと良い提案はありますでしょうか?」

 

日本最大の売り上げを誇るライオンズホールディングスの仁藤大志社長が答えた。

仁藤社長「いや、十分すぎる条件だと思いますよ。新世界が誕生すれば、ホテル業界の市場規模が100倍になる可能性を考えれば、宿泊業界は間違いなく、新世界ノアの支持を行うでしょう。現政権では国家予算を一切この業界に与えてはくれませんでした。今回のコロナウイルス拡大によって、多少の補償はしてくれたものの破綻したホテルや旅館は少なくありません。新世界において、全ての国民がホテルや旅館で宿泊して生きていく生活スタイルに変化すれば、間違いなく宿泊業界の市場規模が激増することになるでしょう。

新世界ノアは世界を変えるために想像できないような莫大な額の資金が必要だと思います。それを分かっていますから、ノアが負担するということは考えていませんでしたよ。我々ホテル業界で負担し合って新世界ノアを支援するつもりでした。よし、決めました。我が社のライオンズホールディングスは全てのホテルを提供しましょう。資金が必要な時はいつでも言ってください。可能な限り支援させてもらいます。」

 

帝王ホテルの定谷英明社長もそれに続いた。

定谷英明社長:「我が社のホテルも全てのホテルを提供します。ここにお集りのみなさんはどうでしょうか?」

 

リゾートビリーフ、ホテルオークロード、ニューオニタ、ロイヤルリゾート、キングプリンスホテルの代表もまた、ほぼ全てのホテルを提供することをここで宣言した。

 

さらに外資系のホテルの中でも世界最高ホテルで知られるリッツ・シャールトンのCEOアルバート・ミラーは通訳を通じて、話を始めた。

「日本で大きな革命が始まったと聞きましたが、これほどにまでにホテル業界を激変させる革命は過去の歴史においても今後の歴史においても、もう二度とないでしょう。そして、ホテル業界にとっては全世界のホテルが協力してでも新世界を実現する価値があります。母国のアメリカでも同様の革命が起きればいいのですが、まだ、日本のように動き始めていません。何が何でも日本でこの革命を成功させて、母国アメリカ、さらには世界中の国々で新世界が実現するようにわが社も尽力いたしましょう。わが社も全てのホテルを新世界の革命者や支持する人々に提供します。日本だけでなく、わが社が保有する全てのホテルを開きましょう。そうすれば、新世界ノアの会員は日本だけではなく世界中のホテルを利用することが出来るようになるでしょう。それは、この新世界の革命を大きく前進させることに繋がるはずです。我が社に出来る最大限の支援をさせていただきます。」

 

リッツ・シャールトンのアルバートCEOがそういうと、同じく世界のホテル王であるヒールトンのCEOも新世界ノアへの支持を表明した。世界のホテル王たちもそれに続き、全てのホテルが支持を表明した。それもほとんど全てのホテルを新世界の革命を支援するために提供することを約束したのだった。

 

このホテルとの提携は簡単に説明すると「たった100万円の出資をすれば、新世界ノアに支援している世界中全てのホテルが生活を保障する」と言うものであった。確かに、100万円ではランクの低いホテルしか利用できないが1度100万円を支援するだけで、生涯生活を保障するというのはあまりにも大きな権利であった。おそらく、日本中の国民が所有する資産を売り飛ばしてでも、生涯ホテルに宿泊できる権利やプロのシェフが作った料理が食べられる権利を獲得するだろう。日本の政府が国家予算を使った保障よりも、遥かに魅力的な保障である。そして、何より新世界ノアへの出資は新世界を望む人々にとって、むしろ願ってもない協力依頼になるだろう。このホテルとの一大事業は、国民を巻き込んだ壮大なものになるはずである。国民は新世界ノアとホテル業界に生涯生活を保障してもらえる権利を手にすること同時に、新世界ノアとホテルと共存の道を選ぶことにもなる。もし、経営不振に陥り、ノアが破綻すれば全ての資産を失うだけでなく新世界の希望も絶たれてしまうのだ。ノアに出資した国民は一蓮托生、運命共同体となった。ノアに全てをかけた国民たちは必至の思いで、新世界の実現へ力を貸してくれるに違いない。僕らはそれに全力で応えなければならないんだ・・・。

 

Zoomを始めて、2時間ほどが経っていた、このzoomにはホテル業界だけではなく、日本の建設業界もまた参加していたのだった。世界中のホテル王たちが新世界ノアへの支援を目の当たりにして、世界が大きく変わっているのを感じていたのである。

 

僕は次に建設業界の人達と話をするために、次のように話した。流石に建設業界の大物ばかりを集めておいて、2時間も待たせるなんて不安で仕方がなかった。Zoomから離脱する人がいなかったことが奇跡だと思った。

 

千手武尊:「ホテル業界の方々、私たちの提案を受け入れて下さり、ありがとうございました。建設業界の方々を2時間も待たせていますので、建設業界の方々とも話をしたいと思っています。出来れば、ホテル業界の方々も話を聞いてもらいたいと思っています。今後、ホテルの需要はますます高まります。建設業界の方々との繋がりや情報、考えを知っておくことはとても重要だと思います。これだけの大物が集まることは、そうそうあることではありません。建設業界の方々との話が済んだ後は、互いに情報交換などの時間を設けたいと思いますので、最後までどうかお付き合いください。」

 

白田会長:「そうじゃな。時間の無いもんは退出しても構わないが、日本の建設業界の大物と繋がる良い機会じゃ。今後、ホテル業界の需要が高まれば、建設業界へ受注しなければならなくなることは目に見えちょる。結束を結ぶいい機会じゃ。今後のことを考えると残る価値は計り知れんと思うぞい。

それじゃあ、建設業界を代表して、大和建設の大和会長、建設業界における新世界ノアについて話してもらえるかのう。支持するとは聞いておったが詳しく教えてくれ。」

 

現在、単独で売上高が1兆円を超えるスーパーゼネコンと呼ばれる7社がある。大和建設、中村建設、貴島建設、清氷建設、大鳴建設、木森組、竹原工務店である。この7社とさらに中堅ゼネコンとして谷川コーポレーション、五条建設、当麻建設の姿があった。反官僚体制の実現に向けて密かに動いていた大和建設会長はそのゼネコンの中に燻る反乱の意志の同志たちの相談役としてゼネコンを束ねていたのであった。ここに招かれているのは会社の実権を握っている者たちではなく、官僚によって会社を乗っ取られた反乱分子の親玉たちであった。

 

大和会長:「今、白田会長から紹介された大和建設会長の大和桃之介じゃ。ゼネコンやその下請け会社の反官僚組織を束ねておる。」(・・・・続く)

 

#16. 第1章(第二節)「やくざと民衆の同盟」

ノアの革命日記

 

第一章(第二節)~新世界ノアの革命家を守る巨大な城と新世界の仕組み構築が始まる~

 

日本のノア革命初期⑰やくざと民衆の同盟

2021年4月1日、「関東最大の勢力を誇る新鮮組総長、現る」

暴力団や海外マフィアの危険を感じていた僕はあの後すぐに白田会長から聞いたことをグループラインのみんなや動画を使って発信した。グループのみんなや声を挙げてくれた同志たちは警戒してくれているだろうと思う。また、監視カメラをつけて証拠を残すことに協力してくれている人もいるのではないかと思う。それもあってか、今のところは恐ろしいニュースは報じられていない。

しかし、ニュースが無いからと言って仲間の無事は断定できない。行方不明者が毎年9万人もいることを考えると、そもそもほとんどが報道されていないことが分かる。ちなみにインターネット※1で調べると主な戦争での日本の死者数は第一次世界大戦で1万3800人日露戦争で11万5600人だという。第二次世界大戦では230万人死んでいるので比較にならないが、今の自民党政権下では戦時と変わらないくらいの死人が出ている。交通事故や自殺者、殺人などを合わせれば年間約12万人の死者が出ているため、もはや日本は常に戦争をしているようなものである。外国人に殺されるか、日本政府に殺されるかの違いだけだろう。政治を使った大量殺人である。このような戦時下で自衛隊は全く動かず、警察のみに任せっぱなし。死者が多すぎて捜査が出来ないのが現状である。死体が無ければ証拠になる手がかりも乏しく、捜査が難航する。毎日約250人も行方不明者が出ているということは、およそ5.76分に一人、日本人が消えている計算になる。もはや行方不明者だけでも、手に負えないだろう。こんなに治安の悪い世界では殺された事件をいちいちニュースにしていたら、一日中、暗いニュースだけになってしまう。もしかしたら、既に消されてしまった同志もいるかもしれない。政府ならテレビの報道くらいなら思いのままだろう。この世の中は本当に怖い世の中だ。そのうえ、白田会長が「政府の依頼で暴力団と海外マフィアが暗殺のために動いている」と言ったものだから、恐怖で押し潰されそうだ。そんなことを考えていると、白田会長から電話がかかってきた。

(※1「https://www.hns.gr.jp参考 一九九五年八月十五日に」朝日新聞社、「日本の侵略と膨張」吉岡吉典などの情報をベースに記載したもの)

 

「おう、タケル君か。今から紹介したい人間がおる。関東最大の勢力を持っておる新鮮組の総長じゃ。今からzoomするぞ。」

 

Zoomには白田会長とその横の画面にサングラスをかけた小柄な男が映っており、物凄い重圧感を感じる。猛獣を前にしたかのような今までに感じたことのない恐怖が襲ってきた。一体、今からどんな話をするのだろうか。心臓は張り裂けんばかりの鼓動を上げている。僕は声が出なかったがせめて会釈をした。しかし、その小柄な男は微動だにしなかった。沈黙を破ったのは白田会長だった。

 

「この男が、総勢1万人の子分を従える関東最大の勢力を誇る新鮮組総長、近藤静也じゃ。新鮮組は新世界ノアを守ることを決めてくれた。そこでお前さんと話したいことがあるそうじゃ。それじゃあ、近藤くん話してくれ。」

 

そういうとその男はようやく閉ざしていた口を開いた。

 

「初めまして、新鮮組の総長をしている近藤静也です。今、日本政府は1人に数億の懸賞金をかけて暴力団や海外マフィアに暗殺依頼をしています。これは、通常の10倍以上の価格です。そして、今回はターゲットの人数が多く、総額で100兆円の資金を政府は用意しています。ちなみに、タケル君、あなたには100億円の懸賞金がつけられています。」

 

それに対して、僕は恐怖を隠しきれず、震えた声で答える。

「そ、そうなんですか?監視カメラやボディガード、警備員がいるから手を出してこないのでしょうか?」

 

近藤さんは答える。

「100億の懸賞金と言っても、殺害がバレない事や自殺に見せかける事、証拠が残らないことなどで、条件によって支払われる金額は大きく異なります。そのため、懸賞金を狙っている人間は監視カメラとボディガード、警備員に囲まれているあなたをどのように殺害するか試行錯誤していることでしょう。しかし、早い者勝ちです。殺し屋が襲ってくるのは時間の問題ですよ。」

 

がくがくがくがく・・・僕は答える。

「ボ、ボディガードや警備員を殺害して、さらに監視カメラの証拠が残っても、攻めて来るでしょうか?」

 

すぐさま、近藤さんは的確に答える。

「大きな組織ともなると身代わりに刑務所に入る組員が必ずいます。もちろん、出所した時には幹部の地位を用意してですがね。政府の提示額は100億円です。いかに条件があろうとも通常ならもう、殺されてもおかしくありませんよ」

 

がくがくがくがくがくがくがくがく・・・ぼ、ぼ、僕は答える。

 

「通常ならと言うことは、今回は通常ではないということですよね?何か殺せない理由があるんですか?」

 

すると、近藤さんから思ってもない返答が返ってきた。

「はっはっはっはっ。タケル君、怖がらせるようなことを言って申し訳ございません。私があなたを何としてでも殺させませんよ。白田会長の言う通り面白い方ですね。そのちっぽけな勇気で、よくこんな大胆な事をやったものです。

 

白田会長が言った通り、新鮮組が新世界ノアを支持することを決めた理由を、タケル君には言っておかなければなりません。少し、長くなりますが聞いてください。

 

私には長年の夢があります。それは、極道のいない世界を作ることです。しかし、組を解散して簡単に済むような話ではありません。私が総長の座から退いただけでも、跡目争いのため組が割れて、新鮮組内で抗争になります。組の家族が無駄な血を流すことになるのです。それに、極道は元々、社会でまともに生きていけない半グレや街のチーマー、ギャングなどアウトローの人間を家族として受け入れて組織しています。いかに、任侠道で教育しているとは言え、組が解散し統制を失えば、街に何の秩序もない人間が溢れてしまいます。

街の治安は一気に悪化してしまうでしょう。また、関西最大の勢力を持つ鬼州組が勢力拡大のために、関東に攻め込んできます。全国制覇を成し遂げることが鬼州組の念願だからです。それだけではありません。新鮮組が持っていたシノギを狙って海外マフィアもまた、勢力を伸ばしてきます。

そのため、私は極道から道を辞めるどころか総長の座も明け渡すことが出来ないのです。

 

 私には愛している女性がいます。大切な組の家族が目の前で殺され、怒りで我を忘れ、

獣の血が目覚めようとした時、彼女の言葉で何度も救われました。『夢を・・・希望を・・・忘れないで・・・人を憎まず、争わないでと。憎しみと怒りに包まれ我を忘れそうになった時は何度でも助ける大きな光になる』と。私は二度と大切な家族が命を落とすような悲劇を繰り返したくはありません。しかし、日本中の組の勢力争いや海外マフィアとの抗争は無くならないのです。どれだけ、私が理想を訴えたところで所詮は、アウトローの人間の集まり。完全に制御することは不可能なのです。」

 

 最初にあった時に、感じた重圧感や獣のような威圧感とは裏腹に、とても正義に溢れた優しい心を持った方だった。近藤さんは自分自身の夢を語ってくれた後、さらに続けて話した。

 

 「今は、人々から恐怖され、憎まれ、拒絶されるやくざですが、元は社会からアウトドロップした半端者を集めて、任侠道で教育し、街の治安を守る組織として活動していたのです。戦後は警察の人数も十分ではなく、治安を守ってもらうためにカタギの人達がみかじめ料を払うことによって用心棒の役割を果たしていました。しかし、治安が良くなり警察の組織が大きくなると人々はみかじめ料を払わなくなり、やくざはみかじめ料では組織を維持できなくなったのです。そのため、やくざは違法なシノギをせざる得なくなり、今のような忌み嫌われる存在となったのです。

 新鮮組みかじめ料を貰って、人々の治安を守ることで組織を維持しようと努力をしてきました。真の極道は正義の心を失わず、人々から愛された昔の良きやくざを継承していこうとしてきたのです。新鮮組傘下の組にもまだ、その信念をもつやくざはいます。しかし、それを決定的に潰したのが「暴排条例」と「暴対法」です。みかじめ料を支払う国民を違法にし、やくざへの資金の流れを止めたのです。これによって治安を守る組織としてのやくざは追い込まれ次々に姿を消してしまいました。この法律は政府がやくざを生かさず殺さず、都合良く管理するための法律です。民間からの資金を絶ち、政府がやくざを独占するものなのです。もし、本気で政府がやくざや暴力団を消そうと思えば、いつでも出来る力を持っています。政府が表立って出来ない汚い仕事をさせる組織の存在は、政府こそ最も必要としているのです。

 私としては、新鮮組みかじめ料を貰って国民を守る理想の組織にしたいと考え、今もみかじめ料をいただき用心棒として雇ってもらえるよう努力してきましたが、それも限界があります。組織を維持するためには政府との繋がりをもち、暗殺など汚い仕事を引き受ける他無かったのです。私は大切な家族に人殺しのような家業をさせたくはないのですが、政府から目をつけられないよう、最低限度の仕事だけは引き受けています。

 今では、どこのやくざも死体処理の設備を持ち、政府や権力者の依頼で暗殺を引き受けています。私はそれが出来ずに、新鮮組を弱体化させてしまいました。かつては日本最大の勢力を誇る組織でしたが、今は関西の鬼州組に大きく差をつけられています。政府との癒着を強め、今では日本最大の組織となっているのです。政府にとって都合の悪い人間の暗殺をやくざに依頼するようになって、行方不明者の数は年間約9万人を超えるものになっている・・・。これは大規模な戦争で亡くなる数とほとんど変わらねぇ・・・。こんな大虐殺が許されていいはずがねぇ・・・。」

 

さっきまでの冷静沈着な態度や礼儀正しい口調は変わり、怒りと憎悪が伝わってきた。サングラスの下は物凄い形相で怒りを必死にこらえているのが分かる。そして、また、冷静さを取り戻して話を続けた。

 

新鮮組も政府の依頼を受けてはいるのは違いありません。このような話を私がするのは筋違いかもしれません。しかし、私が総長として組をまとめ、このような残虐な依頼を最低限度に抑える努力をしなければならないのです。私が総長を退けば、今以上の血が流れることになります。どうすることも出来ない中、あなたたちが国を変えようと立ち上がってくれました。新世界ノアでは、やくざは忌み嫌われる存在ではなく、警察と共に国民を守る治安組織として描かれています。私が理想とするやくざの世界がそこにあったのです。もう、大切な組の家族に殺しのような汚い仕事をさせずに済みます。そして、組の抗争で大切な家族の命を失うこともなくなります。だからこそ、新鮮組は何としてでも新世界ノアの革命家たちを守り抜き、新世界の実現に全力で支援させていただきます。

 

新世界を実現したら、私は極道の世界から身を引きます。そして、私を救ってくれた愛する女性と共に普通の人生を歩みたいと思っています。手を汚し過ぎたこんな私ですが、彼女は私が極道のいない世界を実現して、引退することを信じ、いつまでも待ってくれています。だからこそ、私は1日も早く新世界を実現させなければならないのです。あなたの描いた新世界こそが私の希望なのです。」

 

近藤さんがそう話すと、ずっと横で話を聞いていた白田会長が口を開いた。

 

「静かなるドンと呼ばれるお前さんが、そんなにしゃべるとは、めずらしいのう。それほどまでに新世界の実現を望んでおるということか。おい、タケル君。これほどまでに心強い味方はおらんじゃろう。警察が政府の下の組織である以上、頼れる戦力は限られてしまうからな。これからは、新鮮組に新世界ノアの警備を任せるといい。近藤静也は信じていい男じゃ。新鮮組の当分の資金はわしが何とか用意しよう。しかし、当分と言っても新鮮組は関東最大の勢力じゃ、持って半年が限界じゃ。その辺はなんかアイデアがあるか、お前さんたち。」

 

近藤さんが僕よりも先に話す。

「常に資金はぎりぎりの状態です。出来る限り、組が維持できる依頼のみを受けて政府との繋がりを保っていましたので。今回、政府が依頼した暗殺は懸賞金額が大きいため受ければ、かなり資金繰り楽になるのですが、引き受けないつもりです。新世界ノアを実現しようとする同志に手を出すわけにはいきませんし、いつまでも政府に依存していては、正しいと思うことが出来ません。」

 

それに対して、僕の考えを述べた。

 

「まずは、今日全然、まともに話せていなかったので、近藤さんの話を聞くことが出来て、本当にうれしいです。僕の描いた新世界の実現をやくざの人たちまでも願ってくれているとは思いもしませんでした。近藤さんのような人が関東最大の勢力を誇る新鮮組の総長を務めていることが、驚きですし、とてもありがたいことです。

 やくざの方々への資金繰りに関してですが、僕にアイデアがあります。僕たちは、今回の革命で政府と戦うことで繋がっている暴力団から命を狙われるかもしれないと毎日、不安を抱いています。僕たちは地域の方々と協力して自警団を組織していますが、普通の一般人です。多くの人が不安や恐怖を抱いています。

 そこで、やくざや暴力団の方々が組織の解散を宣言してもらいたいのです。そして、そのまま、革命家たちを守る組織を作るのです。暴排条例や暴対法があるので、一旦、解散を宣言しなければ、資金を渡すこと自体が違法となってしまいます。今、日本は国民の多くが変革を望んでいます。さらに、暴力団から殺されるかもしれないという恐怖が無くなるのであれば、多くの人達が資金の援助を行うに違いありません。これをビジネスとして成り立たせようと考えています。

 今、NEXT INOVATIONにシステムの開発を依頼していますが、監視カメラを中心にした警備会社を作ります。名前はノア・セキュリティです。ノアの提供するホームセキュリティサービスは、一つは現在の大手セキュリティ会社と同様にドアの開閉を感知するものや空間センサーを使い、異常を感知して、ノア・セキュリティに通報するものです。ここまでは一般的なセキュリティサービスと変わりませんが、監視カメラを設置しているため異常を感知した場合に、カメラの映像から警備員によって本当に異常が発生しているのか誤報なのか確認が出来ます。もし、本当に危機的状況であれば、電話をかけるよりも先に110番通報します。また、その映像を録画し、証拠として警察に提供することが出来ます。流石に証拠があるのに警察が動かないということはないはずです。

 また、新鮮組の組員には街のパトロールをしてもらい、街の治安を守ってもらいます。また、ノア・セキュリティ本部から危機的状況が迫った場合には、近くにいる新鮮組の組員も駆けつけて、市民を守ってもらいたいと思っています。命を懸けて市民の安全を守っていれば、その積み重ねで、国民も必ずやくざに対するイメージが変わってくるはずです。

 そして、近藤さん。ノア・セキュリティの収益は、新鮮組に分配します。新鮮組や傘下の組に守るエリアを与えて、事件がなく治安の良いエリアにより多く分配するようにします。やくざの面子にかけて、地域の安全安心な暮らしを守って頂けないでしょうか?ノアの革命家やもちろん、新世界を望んでいる国民はかなりいますので、かならず協力してくれると思います。また、芸能人などは新世界ノアの革命家として影響力がある人達です。何としても守って頂きたいのです。そこで、有料オプションとしてボディガードや警備員を派遣します。さらに、監視カメラの映像を常にクラウド上に録画しておく安価なサービスも提供します。これがうまくいけば、資金面の問題は解決できるかもしれません。心優しい近藤さんにこれ以上、汚い仕事をさせませんよ。」

 

僕は恐怖を抱いていたが、それはいつの間にか無くなっていた。近藤さんの一つ一つの言葉に強い正義感やとても優しい心を感じたからだろう。やくざを恐れていたがこのような人が組織のトップにいて、やくざの世界を何とかしようとしてくれていたことを知るとどこか安心さえ感じていた。話をしてくれた近藤さんに僕はいつもの感じで話を返すことが出来るようになっていた。

 

近藤さんは僕の提案に次のように答えた。

「流石、タケル君です。新世界ノアが実現するまでもなく、新鮮組を理想の組織に変えることが出来そうです。暴排条例や暴対法は政府がやくざを独占するだけではなく、暴力団やくざから組員を足抜けさせないための法律でもあります。この法律によって組員はやくざを辞めたとしても、社会でカタギとして働き生活していく上で、様々な制限が科せられます。ただでさえ、社会でうまくなじめずにアウトドロップした人間が多いのです。一般の人々よりも厳しい条件で生きていかなければならないため、足抜けしてもやくざに戻る人が非常に多いのです。

 もともと、やくざはみかじめ料を貰って人々の用心棒を引き受けるのが本来の姿です。やくざの組織を合法的に作り直し、なおかつ近代的な仕組みを取り入れ進化させています。ボディガードや警備員といった仕事は今までの仕事とあまり変わりませんので、組員の者にも仕事が務まると思います。これなら、組を解散させても大切な家族が路頭に迷うこともありません。もう、新鮮組の大切な家族に残酷で汚い仕事をさせなくて済みます。街の治安もずっと良くなるはずです。組の面子にかけてでも、国民のみなさんの安全をお守りします。日本政府だけでなく、メディアや多くの国民がやくざや暴力団を潰そうと考える中で、新世界を提案しているタケル君がやくざでも、現実的にやり直せる世界を考えてくれていて本当に感謝します。感動で一杯です。」

 

近藤さんがそういうと僕は戸惑いながら答えた。

「実は、僕も最初は暴力団ややくざは壊滅するべきだ。無くなるべきだ。なぜ、警察や自衛隊は無くそうとしないんだと思っていたのです。申し訳ありません。おそらく、政府やメディアによって、国民がやくざを忌み嫌うように仕向けているのかもしれません。僕が、やくざと手を組まなければ、革命を成功させることができないと思ったのは、革命家たちが命の危険を感じていたら、ノアに協力しようと思っても出来ない人がいたり、声を挙げられなくなってしまうからです。それに、革命を起こそうと考えた自分自身の命を守るために考え出したことなのです。もし、新鮮組のような大きな組織が「組の解散」と「国民を守るために命を懸ける」ことを宣言してくれれば国民は安心して、不信感を持っている政府に対して思っていることをぶつけられるようになると思います。勇気が無くて行動に出られなかった人たちも、協力してくれるはずです。僕こそ、新鮮組の総力を挙げて、ノアを命懸けで守ろうとしてくれている近藤さんには感謝しかありません。新鮮組の総長が近藤さんで良かったです。

・・・ところで、新世界ノアの革命家を暗殺するよう、政府の依頼を受けているのだと思いますが、それを無視していいのですか?政府に逆らう形になるのではありませんか?」

 

近藤さんは答える。

「その通りです。最初に言った通り、今は新世界ノアの革命家を消すために新鮮組は動いていることになっています。自殺に見せかけることや行方不明として処理されるように殺すことが難しいという理由を伝えて、何とか時間稼ぎをしていますが、新鮮組の裏切りがバレるのも時間の問題です。」

 

それを聞いて、僕は答える。

「裏切りがバレたら、政府は新鮮組を一斉検挙に動き出すのですか?」

 

すると近藤さんは意外な答えを話した。

「もし、新鮮組が裏切れば、おそらく、政府は組織を壊滅するつもりでしょう。しかし、政府にとって私たちが捨て駒だということは初めから分かっていたことです。ただ、政府の言いなりになっていたわけではありません。政府と取引する場合は裏口座を使うこともありますが、証拠を残さないために現金や金塊の受け渡しが行われます。政府も暴力団と同じように現金を受け取る受け子を用意していますから、直接、政治家が受け取るようなことはしません。その受け子を追跡して、政治家が現金や金塊を受け取る証拠を押さえています。それも、1人だけではありません。これまでに数えきれないほどの依頼を受けてきましたので、大物政治家や裏で糸を引いている官僚が受け取っている現場の証拠を動画で押さえています。これを、取引に使って一斉検挙はさせません。」

 

 僕はそれに対して答える。

「そんな証拠があるのであれば、動画をアップロードして後悔すれば、政府はもう終わりなんじゃないでしょうか?この革命もすぐに終わるかもしれません。その動画、利用させてくれませんか?」

 

 近藤さんは首を振って答えた。

「万が一、致命的な動画が出回ったとしても、政府は簡単にどんな重要人物でも切る連中です。動画に出ている人物が勝手にやった事だとして、報復に新鮮組を徹底的に壊滅させるでしょう。もし、公開せずに取引に使えば、その大物政治家や官僚が必死に新鮮組の一斉検挙を止めさせるでしょう。申し訳ありませんが、これは組の家族を守る大切な切り札なのです。切り札を使ってしまえば、政府と交渉する材料を失ってしまいます。」

 

「なるほど、それなら仕方ありませんね。僕たちも心強い新鮮組のみなさんを失う訳にはいきません。そして、暴力団と共謀して政府の転覆を図ったとして、追い詰められた政府が強硬手段に打って出る可能性もあります。交渉する材料は残しておいた方が良いかもしれませんね。」と僕は言った。その後、しばらく何も言わずに聞いていた白田会長が口を開いた。

 

「とりあえず、新世界ノアと新鮮組の同盟はうまくいったようじゃな。

じゃが、これで政府からの脅威は無くなったわけではない。一刻も早くせねばならんことがある。政府は新鮮組の他にも鬼州組、海外マフィアにも暗殺の依頼をしておる。もし、新鮮組が新世界ノアを守り、鬼州組と海外マフィアとの抗争になれば、勝ち目がないのはもちろん、新世界ノアの革命家や新鮮組にも膨大な数の犠牲者が出てしまい。その後は、どちらの組も警察と自衛隊が出動して、完全壊滅させて政府が信用を取り戻すことに抗争を利用するじゃろう。その上、新世界ノアは反社会的勢力と手を組み政府の転覆図ったとして警察はノアの革命家に対しても一斉検挙を行うじゃろう。大勢の命が失われて、わしもお前さんたちもみんな逮捕されておしまいじゃ。そうならんためにも、鬼州組を何としてでも、こちら側へ引き込まなければならん。

近藤、至急、幹部を集めて鬼州組の本部に交渉へ行くぞ。わしは間を取り持ってくれるよう獅子王総裁には話をつけてある。」白田会長がそういうと近藤が「分かりました。至急、幹部を集め、大阪へ向かいます。」と言い「わしらは一刻も早く同盟を結びに大阪へ向かわなければならんから、これで切るぞ。また連絡する。」と白田会長がいってzoomは終了した。

 

2021年4月2日、「新鮮組と鬼州組。日本極道界の命運をかけた会合。」

僕はもちろん家に引きこもっているので、大阪にはいかなかったが後日、聞いた話をここに記しておこうと思う。長年、因縁の仲であった新鮮組と鬼州組、日本の極道において最大の二大勢力のトップと幹部、傘下の組長たちが勢揃いし、会合が行われた。

白田会長が関西で大きな力を握る獅子王一徹総裁への口利きにより、これが実現した。獅子王総裁は表向きでは海運業を営んでいるが、裏社会では関西極道界のご意見番的な存在であり、鬼州組の総長であっても耳を傾けなければならないほどの超大物人物であった。

 新鮮組の近藤は、幹部さらには傘下の組長たちを引き連れて鬼州組の本部へ入り、大きな和室の部屋で、会合が行われた。そこには、白田会長と仲裁役である獅子王総裁の姿があった。

 

 因縁を抱えた新鮮組と鬼州組の総長や幹部、傘下の組長が揃い、対面する形となっていたが、獅子王総裁の顔を立て、双方が静まり返っている。最初に口を開いたのは獅子王総裁だった。

 「今、新世界ノアの革命によって世の中が大きく動いておるのはここにいるみなさんがご理解いただいていることと思う。極道界は、このまま政府側につくのか、新世界ノア側につくのか、もちろん様子見をする組も多いと思うが、今回は選択を間違えると組を壊滅に追い込まれる事態になると白田会長から忠告があった。今から詳しく説明してもらう。極道界の命運がかかっておる。しっかりと聞いてくれ。」

 

 白田会長は今後、想定される最悪の可能性と極道界の生き残る道について話し始めた。

「これから話すことは、極道界の命運にかかわる重要な話になる。心して、聞いてくれ。今、政府は新世界ノアの革命家たちに莫大な懸賞金をかけ、極道界や海外マフィアを使って消そうとしている。しかし、これは罠じゃ。

『自殺に見せかける』、『死体を消して行方不明者にする』など条件付きではあるが、平均で通常の10倍を超えるような金額の懸賞金にしておる。これは明らかに異常じゃ。もう既に、このうまい話に乗り暗殺を実行した組もおるじゃろう。しかし、それは今すぐやめろ。通常なら政府と極道界の信頼を保つために懸賞金を支払い、その後、警察は捜査しないが、今回は国民の多くが政府と暴力団との関係性を疑っとる。なぜ、暴力団を無くさないのかと国民が声を挙げておる。今、政治と暴力団の関係に国民の目が集中しておるのじゃ。

国民の信頼を回復したい政府が莫大な資金を使って新世界ノアの革命家の暗殺を命じておるんじゃ。新世界ノアの革命家を極道界に暗殺させて、その後は、警察と自衛隊を派遣して全ての暴力団を壊滅させれば、政府は信用を取り戻すことが出来る。その上、支払った懸賞金も没収するじゃろう。邪魔な新世界ノアの革命家を消せて、なおかつ、国民の信頼を取り戻す一石二鳥の策じゃ。今、下手に動けば、極道界は無くなってしまうぞ。」

 

獅子王総裁:「白田会長の話も分かるが、今までの政府と極道界との信頼を築いてきたがそれが完全に無に帰するぞ。今まで政府の邪魔者を消し、極道界は汚れ役を買ってきたが、全ての暴力団を壊滅させれば、今後、政府はどこに依頼を行う。それでなくとも、今は政府への不信感が高まり反抗する国民も少なくないぞ。」

 

白田会長:「海外マフィアじゃ。チャイニーズマフィア、ロシアンマフィア、台湾マフィア、韓国マフィア、シシリアンマフィア、イタリアンマフィア、メキシカンマフィア、上げたらきりがない。政府からすれば国産を外国産にするだけの話じゃ。」

 

獅子王総裁:「しかし、どの国も政府と繋がっておる。海外のマフィアでは、その国の政府との関係性もある。日本の極道界のように政府の都合のいいように管理するのは難しいんじゃないのか。いつも通り、ニュースで一時的に騒いで事件が発覚した組員の逮捕で済むだろう。それなら、身代わりのもんを出せば、いい話ではないか。」

 

白田会長:「今の日本政府は暴力団を壊滅させて信用を取り戻し、海外マフィアを使って暗殺させた方が、利が大きい。ここまで、国民から疑いの目を向けられていれば、暴力団を壊滅させて、政府との繋がりがないことをアピールしたはずじゃ。それに、日本の極道界を壊滅させた後に、海外マフィアが拡大したとなれば、日本の暴力団を無くさなかった正当性も言える。むしろ、海外マフィアに新世界ノアの革命家を大量暗殺させて、日本の暴力団を後で新たに復活させればいい。むしろ、海外マフィアには少々暴れてもらったほうが都合がいいくらいじゃ。暴力団必要悪だから潰せないと国民に訴えれば、国民も暴力団の存在を認めるじゃろう。わしらと新世界ノアの革命家が大きな犠牲を出し、政府の一人勝ちじゃ。また、元の世界に戻る。」

 

獅子王総裁:「なるほど。政府にとっては極道界を潰しても問題ないか。むしろ、国民の信頼を回復させるために壊滅を選ぶ可能性は高いな。ここまで、信頼を築いてきたわしらも政府にとって都合が悪くなれば切り捨てられるか・・・。なるほど、筋が通っておるな。だったら、新鮮組、鬼州組は共に今は下手に手出しをするな。政府の依頼を受けているのであれば、今すぐ組員たちに止めさせろ。」

 

近藤静也:「はい。政府の陰謀論に関しては、既に白田会長から聞いております。新鮮組は手出しをしないよう幹部連中や傘下の組にも言ってあります。それだけではなく、新鮮組は新世界ノアを守ることを決めました。」

 

獅子王総裁:「ほう。政府を裏切り、新世界ノア側につくか。鬼州組は今、政府の依頼に関してどうしておる。」

 

鬼州組六代目である海腐雄二は答えた。

海腐雄二:「今回の件、私も白田会長の考えと同じです。鬼州組も幹部連中と傘下の組長には手出しせんように伝えてあります。これほどまでに多くの国民が政府と暴力団のとの関係に疑いの目を向けるようになった時点で、政府はいつ暴力団を切るか分かりません。信用回復のために大きな行動に出ることは十分考えられます。」

 

獅子王総裁:「日本最大の規模を持つ鬼州組が政府の依頼を受けないとなると、シノギはどうする。世界のマフィアと比べても断トツの収益を誇る年間8兆円を超える収益は、今後無くなることになるぞ。日本の極道の半数以上を占める鬼州組じゃ。シノギが無くなれば、組をまとめることが出来んぞ。」

 

海腐雄二:「それには、今一番頭を悩ませとります。今、下手に政府の依頼を受ければ、組の壊滅もあり得りえます。政府の依頼を積極的に受け入れてここまで組織を大きくしています。年間の収益は8兆円を超える。この大部分を占めるシノギがなくなると考えると組織を維持するのは不可能に近い。組員たちが暴走して政府の依頼を受け、新世界ノアの革命家を暗殺するのも時間の問題です。」

 

近藤静也:「海腐。組員たちの暴走は何とか止めてくれ。新鮮組は新世界ノアを命を懸けて守る。もし、鬼州組の組員が新世界ノアに手を出すことになれば、抗争に発展しかねない。関東最大の新鮮組と関西最大の鬼州組が抗争になれば、相当な被害が出るのは間違いない。そして、政府は両組織を壊滅させ、新世界ノアは新鮮組と手を組んで政府の転覆を図ったとして、逮捕されてしまう。政府の一人勝ちだ。それは、何としてでも避けたい。

新鮮組は解散を宣言する。そして、新世界ノアを守る組織として、だけではなく地域の警備やボディガードとして収益を上げる。新世界ノアはそのセキュリティサービスの会社であるノア・セキュリティの報酬を分配するように約束してくれた。

鬼州組も解散を宣言してくれないか。今の縄張りのシマを警備するだけで構わない。地域が安全なほど、報酬の分配は多くなる。鬼州組ほどの強力な抑止力があれば、誰も犯罪は起こせないだろう。鬼州組も新世界ノア側につき、彼らを守ってくれるなら収益の確保はこちらで何とかしてみせる。8兆円とまではいかないかもしれないが、新世界ノアを支持している国民は多い。違法ではなく正当なビジネスとして国民に忌み嫌われることなく、感謝されて資金が手に入るんだ。もう、違法なシノギや抗争なんかで命を落とすような極道の世界は無くなるべきなんだ。今の政府の言いなりになっていては、いつ切られてもおかしくはない。それに、今の政府はもう持たない。国民の信用を完全に失ってしまっている。どちらについた方が得策か頭のいい海腐なら分かるだろう。」

 

海腐雄二:「わしに鬼州組を解散させれ言うんか。わしは歴代の総長達が悲願の夢であった全国制覇を果たすちゅう大きい野望があるんじゃ。今、鬼州組は日本全国の極道の半数以上を占めとる。年間の収益は8兆円じゃ。世界で断トツの収益を持っとる。新鮮組とやり合っても負けることはない。関東のシマを取って東に侵攻し、全国制覇を成すのも目前にして解散なんかできるかい。」

 

近藤静也:「今、国民の目が暴力団に集中している時に、新鮮組と抗争になれば、政府は間違いなく警察と自衛隊を使って、徹底的に壊滅させるぞ。海腐、俺は何としてでも、新世界を実現したい。今の暴力団みたいに違法なシノギをしなければ組織を維持できない世の中ではカタギにも迷惑をかけてしまう。政府の言いなりで暗殺を引き受けるのもこれ以上我慢ならねぇ。それに、大切な組の家族が命を落とすようなシノギをせずに、戦後のような国民に愛される極道の世界を作りたい。新世界ノアは今の政府とは違い、暴力団を弾圧するのではなく、カタギの組織として国民を守り収益が取れる仕組みを作ろうとしている。もし、新世界を実現したなら、新鮮組は鬼州組の盃を貰ってもいい。鬼州組の傘下になろう。これで誰も傷つかずに、全国制覇をも成し遂げられるだろう。」

 

海腐雄二:「鬼州組を解散して全国制覇もあるかい。お前の言う組織が無くなっての全国制覇とはどういう意味や。」

 

近藤静也:「形だけの解散は行ってくれ。暴排条例や暴対法がある以上、民間企業からの出資は受けられない。資金が受け取れるのは国や裏ルートに限られてしまう。裏ルートで現金を回せばいいが、新世界ノアのクリーンなイメージは壊したくない。今ある組織や縄張りはそのままで構わない。その地域の治安を守ることで収入が得られるようにする。新世界ノアは、違法なみかじめ料をカタギの世界の警備やボディガードとしての仕事にすることで合法化する。8兆円の収益だが、国民一人が年間10万円を支払えば約12兆5千億円の収入になる。月に8000円程度の支出だ。しかも、新世界ノアが政権をとれば、国家予算からも治安の維持として計上する。これは不可能ではない。鬼州組の盃を貰って傘下に入りというのは、関東のシマを鬼州組にやってもいいという意味だ。ただ、うちの組の家族のシノギはきちんと提供してもらうぞ。」

 

獅子王総裁:「形だけの解散なら何の問題もないじゃないのか。わしも違法なシノギをせずに国民の治安を守って今の収益を上げられるなら、これ以上の提案はないと思うぞ。政府側の要求を今後も受け続けて、いつ政府に切り捨てられるか分からん不安を抱えながら極道界を維持していくのはしゃくだ。おそらく、政府は暴力団を壊滅させる以外に信用を回復させる方法はない。このまま、政府に利用され続ければいつかその時が来るやもしれん。国民の信頼を完全に失った政府の暗殺依頼を受けるよりは、新世界ノアを実現して、国民を守ることの方が良いではないか。」

 

海腐雄二:「・・・少し考えさせてください。この私が長年続いた組を形だけだとは言え解散させることを私一人で判断しかねます。かと言って、政府の依頼を受けて、組を壊滅させる訳にはいきません。政府との関係を切って、麻薬密売や賭博、強奪など違法なシノギを続けても収益はたかが知れています。警察が組の取り締まりを強化して、組は縮小の一途を辿ることになります。それどころか今の政府の現状を考えると、国民の信用を回復させるために一気に壊滅に追い込むことも考えられます。確かに、新世界ノア側につくのが極道界の生き残る唯一の手段かもしれません。

近藤、もし、新世界ノアを実現したら盃を受け取り傘下に入るんじゃな。違う形ではあるが全国制覇を成し遂げるのはこれ以外にないかもしれん。会合のあと、幹部連中と傘下の組長で前向きに考えよう。長年、睨みあってきたが手を取り合う時が来たかもしれんな。」

 

獅子王総裁:「よし、日本の極道界の方向性は見えてきたかもしれんな。まだ、政府にはこちらの動向は伝えるな。鬼州組の意志の決定と新世界ノアとの調整が済み次第、一時的に新鮮組と同盟を結び、鬼州組と新鮮組は解散を宣言する。その上で、新世界ノアの影響力を使って国民を守る組織へと移行していく。これで良いな。

海腐、事態は急を要する。新世界ノアの革命者の首が新鮮組と鬼州組から上がらんかったら、政府が勘付くのも時間の問題じゃ。明日までに決定してくれ。」

 

近藤静也:「はい。新鮮組は異存ありません。」

海腐雄二:「鬼州組も前向きに検討します」

 

獅子王総裁:「白田会長、あなたのお陰で良い会合が行えました。ありがとうございます。また、あなたには借りが出来ましたね。」

 

白田会長:「いやいや、こちらこそ。総裁の仲裁がなければ詰んでいたところじゃった。今回はむしろ、借りが出来たのはこちらじゃ。新世界でのシノギじゃったら、わしに任しとったええ。今より、大きく稼げるいい話を持って来よう。新しい世界が誕生するんじゃ、世界中の金が動き出すぞ。

わしは新世界ノアを誕生させ、新しい世界ちゅうもんを見てみたい。戦後以来、国民が立ち上がって国を本気で変えようとしよるんじゃ。総裁もどうか新世界ノアの連中を応援してやってくれんか。」

 

獅子王総裁:「白田会長が本気で新世界ノアにつくというのでしたら、私も勝手には手出しは出来ませんよ。鬼州組が決断した時には、私も全力で新世界ノアの実現に力を貸しましょう。それに、白田会長はどこか楽しんでいるようにも見えます。私も、その楽しみに今度混ぜてください。」

 

こうして、日本最大のやくざである新鮮組と鬼州組の同盟は鬼州組の意思決定を待つ形で、会合は閉じることになった。

 

2021年4月3日、「新鮮組と鬼州組の同盟。ノア・セキュリティへの合流」

白田会長から、電話があった。

「おう、タケル君か。白田じゃ。今、新鮮組と鬼州組が正式に同盟を結んだ。今から、ラインで動画を送るから編集して、国民のみんなに発表してくれ。ノア・セキュリティを何としてでも成功させるんじゃ。日本の極道界を味方につけることが出来れば、新世界ノアの革命家は今よりはるかに安全に活動が出来るようになる。新世界の実現に大きく前進するぞ。ただ、その発表によって政府に極道界の裏切りがバレてしまう。政府はおそらく次に海外マフィアに頼るのは間違いない。流石に、暗殺の依頼を警察や自衛隊にするわけにはいかんじゃろ。政府公認の指定暴力団の代わりに、今度は政府公認の海外マフィアが、今まで新鮮組と鬼州組が持っていたシノギを獲りに進出してくるぞ。まだまだ、油断は出来ん。守りを固めるため前回も言ってたように城を作らなければならん。わしは、そのために少し、動かないかん。後は頼んだぞ。」

 

 

白田会長は、凄い行動力と得体のしれない人脈を持っている・・・。また、凄い人を連れてくるのだろう。僕は早速動画を編集し、YouTubeや様々なSNSにアップロードを行った。

 

「国民のみなさん。もしかしたら、政府と暴力団が繋がっているかもしれないと不安を感じていたかもしれませんが、本日、日本の極道界の最大勢力である新鮮組と鬼州組が同盟を結び、そして、解散することを発表しました。動画をご覧ください。」

 

(動画では前回行われた会合と同じ場所が映っている。中央には獅子王総裁が仲裁役として立ち、司会進行役を務めている。その前方左側に、新鮮組三代目総長近藤静也、右側に鬼州組六代目海腐雄二がそれぞれ座っている。その後方には参加の組長や幹部がずらりと並んで椅子に座っている。画面からは切れているが、極道界において歴史的、重要な宣言になるため本部の外側迄、組員が溢れていると思われる)

 

獅子王総裁:「これより、私が見届け人となり、新鮮組3代目近藤静也と鬼州組六代目海腐雄二の双方に極道界における重要な決定を宣言してもらうこととする。では、新鮮組3代目近藤静也」

 

近藤静也:「新鮮組は本日をもって組を解散します。そして、新鮮組傘下の全ての組も同時に解散することをここに誓います。」

 

獅子王総裁:「次は鬼州組六代目海腐雄二。」

 

海腐雄二:「鬼州組も新鮮組と同様本日をもって組を解散します。そして、傘下の全ての組も同時に解散することをここに誓います。」

 

獅子王総裁:「では、この誓約書に新鮮組と鬼州組の総長並びに傘下の組長は署名してくれ。まずは新鮮組とその傘下の組長が順番に署名を行ってくれ。その後、鬼州組とその傘下の組長が署名を頼む。」

 

誓約書に新鮮組と鬼州組の組長が次々に署名を行っていく映像がしばらく続いている。

その後、獅子王総裁からの発言があった。

「確かに、この獅子王一徹が新鮮組と鬼州組の解散を見届けた。双方の組は今後、組同士での抗争や反社会的行為を一切しないこと。これらの行為をする組はこのわしが許さん。わしの顔に泥を塗ると思え。

今後、新鮮組と鬼州組は解散後、カタギとして新世界ノアを支援する。総勢3万人の組員の生活を維持するために、ノアの革命家や国民のみなさんを命を懸けて守ることによって、生計を立てる事。元極道の面子にかけて、国民の皆様方の安全安心な街を作るんじゃ。海外マフィア、街の半グレたちから治安を守れ。良いな。」

 

「もう少し、動画は続くのですが重要な部分だけにしております。みなさん、これは歴史的な出来事です。警察が長年壊滅させることが出来なかった大きな指定暴力団は全て、解散しました。それも、一切、血を流すことなく平和的な解散となったのです。

これで、年間の行方不明者9万人と言う戦争時と変わらない死亡者数である日本の治安は劇的に良くなると思います。国民のみなさんが今以上に、政府に対して自分の思っていることを発言できる世の中になることと思います。

 

ただ、国民のみなさんにお願いがあります。やくざのみなさんに、国民を守る警備員やボディガードの仕事を提供することが条件で解散に応じてくれたのです。新世界ノアが暴力団を敵に回せば、僕たち革命家に命はありません。仲間の同志たちも命の危険に晒してしまいます。解散した元組員の人達に仕事を与え、普通の生活が出来るようにすることは日本の治安を良くする上で絶対不可欠なのです。

もし、新世界ノアが解散した暴力団の人達を警備員やボディガードなどの仕事で受け入れなければ、どうなるでしょうか?今は全国の大きな暴力団が全て解散しました。今まで、組の組織として統率されていた元組員の人達が、何の縛りもなくバラバラに生活していくのです。しかも、暴排条例や暴力団対策法があるため、元組員の人達は、一般の人々よりも厳しい制約の中で暮らしていかなければなりません。公務員など国の仕事はもちろん、民間企業での就職でも受け入れない会社は多数あると思います。これでは、解散した組の人達は安心して生活していくことが出来ません。全国の暴力団の元組員たちが、就職できず、路頭に迷うことになれば、一体どうなるでしょうか?再び違法なシノギをして、生きていかざる得ない人も出てくるでしょう。これでは、暴力団が解散しても日本の治安は決して良くなりません。

 

 新世界ノアはまだ、規模としては大きくありませんがノア・セキュリティがあります。みなさん、どうかノア・セキュリティのサービスを利用していただけないでしょうか?元新鮮組と元鬼州組の組員の方たちに、街の治安を守って頂く代わりに、ノア・セキュリティの売り上げを分配することを約束しました。治安の良い地域ほど、多く分配するのです。もちろん、違法なシノギに手を出した組は責任として、報酬を減らします。そのようにして、治安維持のために元やくざの方々と協力していきたいと思います。

本当は治安を守るために政府がやるべきことなのです。もともと、学歴差別をする社会を生み出し、学歴のない人達が生きていきにくい世の中を作ったのは政府です。そして、その結果、社会でうまくやっていくことが出来ず、ドロップアウトする人々を次々に生み出してしまったのです。そんな社会でうまく生きていけない人達のその受け皿となっているのがやくざです。任侠道で教育し、礼儀や作法を身に着け、戦後は民衆を守る心強い味方でした。しかし、そんなやくざに対して国民はみかじめ料を支払わなくなり、違法なシノギをしなければ組織を維持できず、暴力団化が進みました。その上、政府は民間からの資金調達が出来なくなるように、暴排条例や暴力団対策法などを制定し、暴力団を徹底的に排除する行動を起こしています。ただ、暴排条例や暴力団対策法で暴力団に資金が流れないようしていたのにもかかわらず、日本の暴力団は世界トップレベルの収益を手に入れていたのです。警察や自衛隊を使い暴力団を壊滅することもしていません。一体、政府は何がしたいのか分かりませんし、信用できません。

 

 今までは、理不尽に裏でみかじめ料を支払っていた人たちもいると思います。一部の人が犠牲になるのではなく、今後は国民みんなで支払って、治安を守ってもらうべきです。今後は海外のマフィアが新鮮組と鬼州組の後のシノギを狙って勢力を拡大してくるかもしれません。それから、国民たちを守ってもらうのです。

 

ようやく暴力団が全て解散したのです。そして、その元暴力団の人達が、今度は国民を守りたいと言っているのです。このチャンスを逃してはいけません。国民の人達が政府に対して声を挙げても、命の危険を感じることが無いようにこの世の中を変えたいのです。

 

やくざの人達に傷つけられた人もいるかもしれません。絶対に許せない人もいるのかもしれません。しかし、憎しみを抱く限りはこの負の連鎖は終わることがありません。戦争と同じです。

 

暴力団を抜けた元組員の人達は今後、違法なシノギに頼ることなく、社会の中で生きていかなければなりません。

 

暴力団の方に憎しみを抱かないでください。非難をしないでください。拒絶しないでください。共に社会を作っていく仲間として受け入れてください。いつしか、恐怖していた人たちがきっと心から頼れる勇敢な人たちだと思える日が来るはずです。手を取り合い理想の国を目指そうではありませんか。

 

ノア・セキュリティに力を貸してください。よろしくお願いします。」

 

 その後、日本中の人達が協力しようとノア・セキュリティのサービスを利用する人たちが殺到することになった。新世界ノアが暴力団を全て解散させることができたのだ。日本の治安にとってこの大きな前進を無にすることは大きな損失である。みんなでセキュリティサービスを利用して町全体に監視カメラが増え、街の治安が良くなるうえに、元暴力団の人達が命がけで街の安全を守るのだ。そして、新世界ノアを望む人たちは、命の危険を感じることなく声を挙げられるようになる。今まで、怖くて政治的な発言が出来なかった人たちも気軽に声を挙げられるようになった。これはお金を出す価値があると考えたのだろう。

 

数日後、新鮮組と鬼州組は傘下の組を引き連れて、大阪警察署に解散届を提出した。全国から暴力団の組長が集まり、大阪警察署の近辺は警察や自衛隊を派遣する厳戒態勢の中で行われた。多くのメディアが招かれており、世界中が注目する一大ニュースとなった。極道界の解散は、事実上の政府への裏切り行為であった。それと同時に、「やくざ」、「新世界ノア」、「民衆」という三大勢力の同盟を意味するものであった

 

これによって、新世界ノアの勢力拡大はより一層、加速することになった。政治に対する「恐怖」が一気に和らぐことになったからだ。政治的発言をすることに恐怖を感じていた大人だけではなく子どもや学生も革命に参加し、新世界ノアの拡散はもう止めようがない状態となった。

#15.第1章(第一節)スポーツ界が芸能界に続く。スポーツ界の政府、民間企業からの独立運動

日本のノア革命初期⑯スポーツ界が芸能界に続く。スポーツ界の政府、民間企業からの独立運動

2021年3月31日、「スポーツ界に新たな独立運動のリーダー誕生。スポーツ界の独立を求める声が広がる。」

新世界ノアを支持しようという運動は芸能界だけにとどまらなかった。当然、それはアスリートたちへ波及することとなった。

 最も大きな影響を与えていたのが、日本フィギュアスケート界のプリンス、羽生天馬くんだった。(とことん見た目重視で申し訳ない)彼はYouTubeで新世界の実現を望むこと、そして、スポーツ界の変革を求めると表明した。

 

「こんにちは、羽生天馬です。山神賢人さん、花沢旬さん、日本のために勇気ある行動、心から尊敬します。その想いに僕やアスリートの仲間も続きます。大好きな日本のために自分自身が信じる正しいと思うことを声にしたいと思います。

 

 僕らアスリートも芸能界と同じで企業広告に収入を依存しているため、もちろん企業にとって不利な発言は出来ません。その上、新世界ノアが訴えているように天下りによって官僚が民間企業へ入っているため、契約している企業から政府批判をすることは控えるように言われています。もちろん、このように直接的な言い方ではありませんが、ブランドイメージを損なわないように政府批判をすることはタブーとなっています。それどころか、僕らアスリートの影響力はオリンピックを盛り上げたり、スポーツを広めることに利用され、政府のいいように使われているのではないかと感じています。

 

 僕は山神賢人さん、花沢旬さんと同じように、アスリートとしての影響力を全ての人達が幸せに生きていける日本に変えていけるように、自由に発言できるスポーツ界を作りたいと思っています。政府批判をすることがブランドイメージを損ねるという考えが、アスリートの僕たちに自由な発言を奪っています。これは絶対にあってはならないことであると僕は考えます。この国のために正しいと思うことを話せないなんて誰がどう考えてもおかしいではありませんか。

 

 新世界ノアの影響で、多くのファンの方々から僕宛てにたくさんの手紙をいただきました。ノアの本や手紙を読むことでスポーツ界には芸能界にはない大きな問題を抱えていることが分かりました。それは、「医療」との問題です。

 

 政府は医療に対して徹底的に優遇しています。医者はある種の既得権益だという人もいます。毎年、医療費に42兆円もの国家予算(一般会計、国債を除く)の半分を割いていること。医学部が超高学歴で学費が異常に高いことからも、政府が医療を特別扱いしている事は間違いないと思います。その上で、スポーツでは年間20万人のけが人が出ているほど医療に貢献してしまっているのが現実です。そのため、スポーツを盛り上げ、けが人が増え医療が儲かる仕組みになっているのです。

 

 僕は国民に感動や勇気を与え、楽しんでもらうために人生を捧げてきました。スポーツ界が盛り上がることでけが人が増え、医療を儲けさせているのではないかと思う人達が世の中にいることが残念でなりません。僕はスポーツを愛している人間として今のこの現状を見過ごすことが出来ません。

 

 この現状を変えるために、スポーツ界も芸能界と同様に政治と民間企業からの独立を宣言します。

 

 そのためにはスポーツ界は政府や民間企業に依存せずに、独立して収益が確保できる仕組みが必要になります。みなさんは、新世界ノアの世界をご存知でしょうか?新世界では無料でスポーツが出来ません。ランニングやストレッチなら出来るかもしれませんが、所有を禁止されているため、道具を使うようなスポーツは完全に有料になります。新世界ではスポーツ基金があり、国民がスポーツをすればするほど、スポーツ基金に資金が集められ、競技人口が多いスポーツほど、プロアスリートへ多くの給料が分配される仕組みになっています。

 また、このスポーツ基金は保険も兼ねていて、スポーツによる怪我の場合は全てこのスポーツ基金から医療費を支払うことになります。怪我の多いスポーツは保険にお金がかかるため、プロアスリートへの給料も減る仕組みになります。

 

 これなら、国民にけがをさせて医療を儲けさせるという考えは生まれないはずです。怪我が増えると、そのスポーツに関わるプロ選手やスポーツ関連施設の収益が減ってしまうからです。現場の人達は、けがを減らそうと努力するはずです。

 

 また、スポーツが完全有料化することで、どのくらいの興行収入が見込まれるのかというと、ノアの試算では1時間500円とした場合、国民全員が1時間スポーツをしただけで650億円を集めることが出来るそうです。月に10時間スポーツをしたとすると6500億円。これを年間に直すと、7兆8000億円もの興行収入となるのです。おそらく、10兆円は軽く超えるのではと言われています。しかも、これは国民のみんながただスポーツをするだけで集められる収入です。ノアの教典では、チケット販売やテレビ観戦など他にもスポーツ界が独立して収益を上げる方法が書かれています。スポーツ界が政府や民間企業から独立することは十分可能なのです。スポーツ界が政府や民間企業に依存する必要性は全くないのです。

 

 スポーツは何事にもフェアな精神が求められます。僕たちアスリートの影響力を企業広告のために使い、大手企業ばかりが儲かる格差社会を招いているとしたら、そのような使い方は間違っています。僕らの影響力でスポーツの競技人口が増え、けが人が増え、医療が儲かることも間違っています。国が医療費の7割を負担することで、医療ばかりに国家予算が流れるのです。そのため、スポーツ界が政治と繋がっている時点でアスリートたちが医療を儲けさせるために利用されていると僕自身も思ってしまうのです。国民の中に同じように感じている人がいてもおかしくありません。

 

 それから、最後にオリンピックの事も言わせてください。東京五輪組織委員会会長が大物政治家であることやスポーツ庁が大きく関わっていることもスポーツが政治と繋がっている証拠にはなりますが、そんなことよりも僕が今回言いたいのは、復興五輪の事です。オリンピックに良いイメージを与えるために、『復興』という言葉を利用していることです。

 オリンピックの予算は1兆3500億円。ノアの試算によると、贅沢なホテルだけを作ったとしても2万人以上の居住スペースを作ることが出来る規模のお金だそうです。東日本大震災の全国に散らばる避難者は4万7737人と言われていたため、このオリンピックに充てられた予算だけでも約半分の人達を救うことが出来たのです。しかし、この資金の大部分は被災地ではなく東京に流れ、一部の人間にだけが儲けています。見方を変えれば、被災地の方々を助けることが出来た予算をオリンピックで使ってしまったとも取れます。これでは、被災地の方々を助けるどころか、反対に足を引っ張っているようではありませんか。実際に共同通信が実施したアンケートでは被災地の現地の方々の64%が復興五輪は被災地の復興には役に立たないと答えているのです。さらに、東京中心に経済効果があることにも疑問を抱いているそうです。

 さらに、元東京五輪組織委員会会長の森喜朗氏は「コロナがどういう形であろうと、オリンピックを必ずやる」と言ったことも問題です。8000人を超える死者を出しているコロナウイルスが流行している中、国民の安全を最優先に考えず、一部の人達が儲かるオリンピックを強行するような発言はあまりにも非常識ではないでしょうか。

 スポーツは政治家のものではありません!何もかも、政治家が決定して、スポーツを好きなように利用することをこれ以上、見過ごせません。

 

 政治がスポーツ界にこのような働きをするのであれば、僕はオリンピックの舞台で誇りを持って戦うことは出来ません。僕はノアの党員として衆議院議員選挙に立候補します。今の政府と全力で戦う覚悟です。他のアスリート仲間も僕の意見に賛同してくれています。僕の話を聞いて、この国を変えたいと思った方は是非、僕たちに協力してください。みなさんで力を合わせて理想の世界を目指しましょう。」

 

YouTubeでは、スポーツと政治のさまざまな問題が取り上げられ、分かりやすいように編集されていた。動画の中には、フィギュアスケートの五輪代表選手や有名選手も天馬くんに支持すると並んでいた。すぐさま、拡散され視聴回数は1日で1000万回を超えるほどバズったのであった。

 

しかし、なんと、東京オリンピックを控える日本の宝が、衆議院議員選挙に立候補までするとは思わなかった。だが、東京オリンピックの辞退に関しては触れることはなかった。もしかすると、スポーツ界が政府から完全独立を宣言するために東京オリンピックを利用しようとしているのかもしれない。今年のオリンピックは歴史的な式典になることは間違いないだろう。

 

当然、スポーツ界も大きな影響を与えていた。野球界では各球団から国民に人気のあるオールスター選手たちを筆頭に「スポーツ界の政治、民間企業からの脱却。スポーツ界の独立」を求めて声を挙げた。坂本勇也選手、鈴木誠選手、筒剛義也選手、山内哲人選手、松田浩司選手を中心に甲斐拓真選手、山瀬大地選手、菅原智之選手・・・もう、把握できないくらいの規模になっていた。さらに、海を越えてメジャーから大田翔平選手やダルビッシュ悠馬選手、田中将暉選手、前田健一選手、また、元メジャーリーガーの英雄たちであるソウイチローさんや新庄大志さん、野崎英雄さん、松尾秀樹さんも立ち上がった。政治家、民間企業からの独立の象徴として野球界の生ける伝説である王騎正治さんと長嶋茂伸さんを立てたのであった。

 

同様の動きはサッカー界にも起こっている。以前から、日本のために政治的な声を発信していた本田圭太選手を筆頭に、中田英人さん、三浦和希さん、香川真一選手など多くの有名選手たちが声を挙げた。

 

プロレス界からは、僕の大好きな正義溢れる高山延彦さんを中心に、蝶野方正さん、武藤敬一郎さん・・・名前をあげていたらきりがないのでこの辺で。そして、国民に人気のある天竜源氏さん、長州力也さんまでもが声を挙げ、何を言っているか良く分からないが、怒っている動画が人気を集めていた。テロップも不思議な記号ばかりではないか・・・。

 

その他にもプロバスケットボールラグビー、陸上、マラソン、テニス、バレー、相撲・・・などあらゆるスポーツ界の人達もこれに続く。

 

 国会では連日のように野党から問題の追及が行われている。野党も政府とグルなのではないかという話が広まっていることもあり、以前にも増して、激しい口調であるように見える。そして、以前、国会では議論されなかった問題も取り上げられている。国民からの信頼は地に落ち、このままでは国の運営自体が出来なくなるところまで来ていた。それも、動画で革命を起こしてまだ半月もしないにもかかわらずである。たった一人が動画を上げただけで、国家が傾くような政治はどちらにしても変わらなければならないのだ。だが、沈黙を続けていた政府の反撃がここから始まるのである。しかし、僕は命の危険を感じ、何も知らずに自宅に閉じこもっていたのだった。そんな時に、白田会長から電話がかかってきた。

 

「お世話になっています、白田会長。芸能界が大変なことになっていますね。しかし、ここまで騒ぎになれば、政府も終わりでしょう・・・。」

 

僕がそういうと白田会長は

「馬鹿か、お前は!今までは政府も国民の目を気にして、大きな行動には出ていなかったが、流石に政府もしびれを切らしたのか、強硬手段に走るようじゃ。」

 

 「え・・・!政府は一体、何をする気なんですか?」と僕は聞く。すると白田会長は

 

「わしの情報網から、政府が暴力団に国家予算並みの資金提供を約束したとの情報が入った。おそらく、海外マフィアにも金をばら撒いとる。政府も本気じゃ。これじゃあ、わしの人脈や資金だけでは到底、守り切れん。わしの顔の利く組には、ノアの革命に関わるもんには手を出さんよう言っとるが、金額が金額じゃ。欲に負けたもんなら、うちの組のもんでも制御出来んかもしれん。それに、ノアの革命に参加した著名人が多すぎる。わしの力ではほんの一部しか守れんぞ!」

 

白田会長がそういうと僕は「政府はそこまでするんですか?まさか外国勢力まで利用するとは。しかし、ここまで騒ぎになっては手を出せないんじゃないでしょうか?」と答えた。

すると、白田会長はすぐさま返す。

 

「芸能人でも自殺に見せかけて殺すくらい簡単な事じゃ。向こうは警察、検察、さらには裁判所を押さえておるんじゃぞ。暗殺のプロがいて、万が一しくじっても、事実を捻じ曲げられる権力がある。今の日本はそういう国なんじゃ。国民の目を欺ければ、何でもありじゃ

 

いや、政府がもう国民の目を気にするのをやめた時が本当に恐ろしい国の始まりじゃ。政府に不都合な人間は容赦なく消される。あれだけ、日本は中国を批判しよるが、所詮、日本も中国と変わらん。今までは国民に分からんように邪魔者を消していただけに過ぎん。国民に勘付かれようとも堂々と暗殺を始めるかもしれん。証拠が無ければ、罪には問えん、政府なら証拠も握りつぶすことが出来る。恐怖政治の始まりじゃ。そうなれば、今、勇気をもって声を挙げとる連中でも、命惜しさに何も言わんくなる。それで、革命は終わりじゃ。今後の日本は中国と同じように恐怖で縛られ、発言が出来ん世の中が始まることになる。

わしらはもう病院も行けんぞ。政府が最も贔屓をしとるのが医療の分野じゃ。そして、医学会はかなりの権力を持っとる。病気をして医者にかかろうもんなら、完全犯罪が出来る。それも今はコロナウイルスが蔓延しておる。コロナウイルスで死亡したとことにすれば、国民は納得せざるをえんじゃろう。

 

病気になれば、あとは政府の息がかかった病院を避ける以外方法はないが、とりあえず、お前さんは、コロナウイルスに感染せんよう、可能な限り外出せんでくれ。それから、政府は証拠が残ることだけは避けたいはずじゃ。政府が暴走をして恐怖政治が行われる前に、国民に対して、監視カメラをつけて協力してもらうようにお願いをするんじゃ。政府に強硬手段を取らせないためには国民が協力し合う必要がある。

今の警備では危険じゃ。至急、心強い用心棒を味方につけて、そして城をつくるぞ。そのために、わしは今から会わなければいけない人物がいる。」そういうと、電話は切れた。

 

 

 

政府がノアに協力する人間たちに対して莫大な懸賞金をかけることによって、全国に散らばる暴力団、海外マフィアなどが一斉に動き始めていた。動画による革命以来、最初の危機が訪れるのであった。

 

#14.第1章(第一節)芸能界への波及。政府、民間企業からの独立運動

日本のノア革命初期⑮芸能界への波及。政府、民間企業からの独立運動

2021年3月29日、「国民の心を繋ぎ、新しき国へ導く新たなリーダー」

竜也の福岡県知事選の演説により、ノアの思想は一気に広がりを見せた。日本中の人々が福岡の知事選に注目する中、ノアの新世界を求める声がさらに膨れ上がっていた。さらに、竜也が元暴走族の総長というとんでもない経歴で学歴も一切ない人物が福岡県のトップになるかもしれないという期待は、国民に選挙の考え方を大きく変えることになった日本を変えて国民を幸せにしたいという気持ちがあれば、どんな経歴であろうと、貧乏人であろうと、政治の事はもちろん、学歴が無く地方に地盤がなくても、政治家との繋がりがなくても、堂々と立候補していいんだと思うようになり、竜也のたった一回の街頭演説が国民の選挙の常識をぶち壊した。国民たちに衝撃を与えた彼の言葉は、多くの国民を動かし、自分もなにか協力したいと行動のきっかけを与えた。おかげで、僕のスマホは常時、壊れそうな勢いで、ピカピカ光っている。通知なしにしなければ、本当に壊れそうである。申し訳ないが、通知を完全にOFFにした。ラインの通知バッジは999+となっている。もう、全て確認するだけでも大変な作業になりつつある。どれだけ時間がかかっても全て目を通さなければ失礼なので、2時間かけて毎日メッセージを読むようにしている。たまには返信しているが、全ての人に返信できないのが我慢してもらおう。

テレビ出演している芸能人は基本的に政治批判が出来ない理由がある。特に大手のCMに出演している人はまず出来ない。テレビ局の多くの番組は民間企業であるスポンサーが広告料を支払うことで成り立っている。そのため、スポンサーにとって不利になるような発言は出来ないのである。さらに、国はそういった大手企業の多くに官僚を天下りさせ、民間企業を支配しているため実質、政府の都合のいいように情報操作ができるのである。例えば、スポーツを例に挙げよう。テレビ番組で毎日、スポーツ情報を発信していたり、オリンピックの時期になると、多くの民間企業のCMにオリンピックを応援するメッセージが必ず流れるようになる。政府はスポーツを盛んにすることで、けが人を増やし、医療を儲けさせる狙いがある。

政治討論番組で厳しく批判しているように見えるかもしれないが予め官僚が内容を精査しているものだと思われる。なぜなら、「内閣の任命権による警察、検察、裁判所など多くの最高権力を支配していること」、「消費税の増税をおとりに使って、貧困層に不利な税金が上がり続け、富裕層に不利な税金は下がり続けていること」、「自動車による死亡数が72年間で約64万人に上り、広島の原爆が2発分以上、長崎の原爆の5発分以上の死者が出ていること。また、負傷者は年間で約47万人に上ること。電車や飛行機では何年も渡って死亡者が0で負傷者もほぼいないこと」「原子力発電所が爆発した場合、広島や長崎の原爆の100倍の威力を持つ放射能が放出される可能性があるのにも関わらず、運用していること。それにも関わらず、国民に電気の節約をさせて原発が必要ないようにせず、反対に電気料金が下がるように自由化を行い、電気をより多く使うようにしたこと」「指定暴力団を壊滅させないこと。暴排条例や暴対法は政府が暴力団を独占するための法律の可能性」「桜を見る会で詐欺や暴力団などの反社会的勢力を総理枠で招待していた件で、未だ国民が納得のできる責任を取っていない事」「選挙をしても官僚が政治を行っているのであれば、全く意味がないこと。選挙にお金がかかりすぎて、貧困層が排除されてしまっていること」「勉強の内容が社会で役に立たない事。学歴差別問題。」・・・問題を挙げれば、キリがないほど政治の問題は多い、しかし、テレビで政治の討論が行われるのは政党への批判であって、官僚政治の支配そのものを揺るがすような根本的な問題には触れていないのである。

つまりは、テレビは出資をしている民間企業に逆らえない状況にあり、さらに政府に対して民間企業が逆らえないため、政府批判をする人間はテレビ業界から追放されることになるのだ。政府批判を行った芸能人がテレビで見なくなるケースは実に多い。民間企業のCMに依存しているほど、それは顕著である。芸能人やアスリートは民間企業がスポンサーになることによって、大きな影響力を政治批判に向かわせない仕組みが作れらているのだ。

 

この国を良くするためには国民全員が政治をしっかり学ぶ必要があるが、不正だらけの政治を行っている政府は国民に政治に関わってほしくはない。そのため、テレビは様々なバラエティ番組やドラマ、スポーツなど面白いコンテンツが盛りだくさんになっている。芸能人やアスリートは政治から国民の目を逸らす役割として政府が利用している側面がある。つまり、悪気はなくとも国民を騙している政府の味方をしていることになるのだ。国民を楽しませ夢中にすることが、結果、不正だらけの政治を守ることになってしまう。その事に気づいている国民も少なくはない。「自分の金儲けばかりを考えないで、影響力のある立場の人間として政府が間違っていると思うことはしっかりと発言していくべきだ」という声も届いていた。僕自身そう思うことも多々あるのだが、政治的な発言が命の危険を感じるほど恐ろしい事、また、仕事を失って生活が出来なくなってしまう可能性があること。身をもって知っているだけに、あまり強く言うことが出来ない。僕は塾の経営をしているが、再開するのはもはや不可能なのではないかと思っている。それを考えると、芸能人が声を挙げられないことも、ある意味仕方ない事だと思ってしまう。ただ、とんでもない給料をもらい既に十分すぎる資産を築いている芸能人がいることや日本の事を考え、勇気をもって政治的な発言をする芸能人がいるため、比較をしてしまう。「自分の保身ばかりではなくて、少しは日本のために声を挙げてほしい」「国民に大きな影響力を与える力を持ちながら、全て自分の金儲けに使わなくてもいいではないか」と、どうしても思ってしまう。

元黒川検事長が責任を全て一人に押し付けられて辞めさせられた「検察の任期延長問題」において、政治家たちの汚職の捜査を行う検察の定年を内閣の一存で引き上げられることに関して多くの芸能人が声を挙げたのは記憶に新しい。井浦新さん、城田優さん、宮本亜門さん、いきものがかり水野良樹さん、秋元才加さん、大久保佳代子さん、小泉今日子さん、高田延彦さん、Charaさん、水原希子さん、きゃりーぱみゅぱみゅさん。など多数の芸能人が反対の声を挙げた。この中でよくテレビ出演していたのに見なくなった人もいるのではないだろうか・・・。また、ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんはオリンピックの聖火ランナーを引き受けていたが、辞退した。大会組織委員会森喜朗会長が東京オリンピック新型コロナウイルスがどんな形でも開催するんだ」という発言に賛同できないとして辞退を行った。真っ先に辞退を表明した田村淳さんの後、常磐貴子さん、斎藤工さん、玉城ティナさん、五木ひろしさん、棋士藤井聡太二冠などぞくぞくと聖火ランナーを辞退した。

超大物政治家に対してはっきりと反対の意志を表した人物は田村淳さんだけだったと思われる。本当に心から尊敬し、これからも一生ファンでいる事を決めた。もちろん、他の方たちも、精一杯の反対行動だったと僕は思う。ニュースなどに取り上げられるのを覚悟の上、辞退をしたのだから。こういう方たちがテレビから追放されるのではなく、この日本のために勇気ある行動をしたとして評価されるべきなんだ。

 

 そのような問題の抱えた芸能界だが仲間に引き込むことが出来れば、国民に対してとんでもない影響力を与えることが出来る心強い味方になる。

竜也の演説は当然、芸能界にも大きな影響を与えていた。直接の影響もあったが、芸能人のファンからも新世界ノアを応援してほしいという声が殺到していたのである。今、人気のある人物を中心に、多くの芸能人に対して新世界ノアからの立候補者として衆議院議員選挙に出馬することをSNSや事務所を通してお願いしていた。そうした中、ある一人の若手俳優の勇気ある行動によって、芸能界の流れが一変することになる。

山神賢人は毎年、イケメンランキングで1位を獲得している俳優だ。誰もが羨む美男子で、女性からだけではなく男性からの支持も高い。もし、新世界ノアの代表として日本の総理大臣になったら、日本人の多くが政治に興味を持つようになるのはもちろん、新世界ノアの世界を学び、ともに理想世界を作ろうと立ち上がる人々がどれだけいるだろうか。「新世界ノア」の事務所は、彼に対して、「是非、新世界ノアの議員として衆議院議員選挙に立候補してほしい。そして、政権を獲得した際には、党の代表として総理大臣を引き受けてほしい」と手紙やSNSを通してメッセージを送っていた。そして、その願いがようやく届いたのであった。

 

山神賢人はYouTubeで次のように新世界ノアへの協力と衆議院議員選挙への出馬を表明した。

「こんにちは。山神賢人です。今、芸能界でも新世界ノアの世界について大きな話題になっています。僕自身も新世界の話を読んで、とても興味を抱いていました。政治に関わるのか関わらないのかと言う決断は芸能界にいる誰しもが簡単に出来ることではないと思います。僕自身、ありがたいことにいくつものCM契約をしていますし、ドラマやバラエティなど多くのテレビ番組の出演が決まっています。もし、僕が政治批判を行ってブランドイメージに悪影響を与えることによって、番組を降ろされることになれば、ファンだけではなくスポンサーや事務所やテレビ関係者など多方面の方々にご迷惑をおかけしてしまいます。また、僕と契約をしているスポンサーから事務所に対して莫大な違約金を請求されるでしょう。また、これがきっかけとなって、テレビ局から事務所に仕事が貰えないということも考えられます。僕一人の決断で、どれだけの影響を与えるのか想像もつきません。

政府が間違ったことをしていたとしても、この業界で生き残っていこうと思えば政治批判をすることは避けることが無難です。それが芸能界です。自分の将来の事を考えるとずっと見ていることしか出来ません。しかし、一日本人として本当にそれでいいのか、ずっと葛藤していました。

 

僕は事務所や芸能界の仲間、家族など多くの人達と相談した結果、僕は新世界ノアを全力で支持することに決めました。そして、新世界ノアの党員として立候補することを決めました。実は新世界ノアやファンから何度も立候補の誘いを頂いていたのです。それだけでは、ありません。新世界ノアの党首として、党の人達や国民を新しい世界へ導いてほしいと言われていました。

僕にはそのような力があるとは思えません。しかし、福岡県知事選の矢島竜也さんの演説を見て、考え方が変わりました。政治の知識や県議会、中央政府との繋がりなど無くても、この国を、県を変えたいという気持ちが最も重要だと分かったのです。そして、矢島さんは予算だけ取ればあとは仲間が世界を実現してくれると仲間たちを絶対的に信頼しています。もし、矢島さんが県知事になって県民を幸せにすることが出来たら、選挙の考え方が大きく変わると思うのです。

僕はノアの人達から、党首になり、ゆくゆくは日本の総理大臣になってほしいとまで言われています。今まで全く政治と関りが無く、知識のないこの僕にです。しかし、矢島さんと同じで、全く政治とは関わりが無く、知識が無い僕だからこそ総理大臣になることに意味があるのかもしれません。それをノアの人達から教えていただきました。

日本の総理大臣はあくまでも国民の総意で決められ、それを代弁する存在であるべきです。新世界ノアはウェブのシステムを使い国民投票と言う形を取り、全て直接民主制で国民があらゆることを提案し決めます。だからこそ、僕の目指す理想の総理大臣は何の決定権もなく、何の権限も無いものなのです。知識のない僕だからこそ、その権力なき日本の代弁者の象徴になれると思ったのです。新しい総理大臣の形を世界に示すことが僕の出来る最も重要な使命です。日本が権力から脱却した新たな政治が誕生したことを世界に伝えられるはずです。権力のある人達があらゆることを提案し、何もかも決める権限をもって政治を行っています。これが間違いだと僕が証明します。僕は国民自身が正しくこの日本の事を提案し、決定できる力があることを信じています

僕自身は総理大臣になれるような器だとは思っていません。しかし、僕も福岡県知事選の矢島さんのようにノアの仲間たちを信じています。矢島さんは予算を取ることが役割だと言っていましたが、僕が与えられた役割はこの影響力、インフルエンサーとして言葉を伝えることです。僕の影響力で国民たちを立ち上がらせる力があり、国民のみなさんが力を合わせ、新世界が実現していけば、自ずと総理としての役割を果たしていることになるのだと思います。総理大臣の器とは国民が幸せになれる世界を作ることが出来て初めて国民のみんなから与えられるものだと思います。だからこそ、僕自身、総理大臣の器が無いと思うことに卑屈になることもありませんし、それが当然だと思い、僕が出来る精一杯のこと全力で頑張るだけです。

 僕は芸能界の他の仲間たちにも伝え、共に衆議院議員選挙で戦う仲間を集めます。この日本や世界を変えるためにも、国民のみなさんの力を貸してください。お願いします。」

 

まさか、まだ衆議院議員にもなっていないのに、総理大臣の話をするなんて・・・。いや、山神賢人なら通用するかもしれない、あそこまでのイケメンなら何でもありだろう。それよりも、全国民が山神賢人の総理大臣の姿を脳裏に浮かべることになったに違いない。僕はイメージしてしまった。そして、新世界ノアのイメージと日本の政治のイメージが一新して何と清々しくカッコイイのだろう・・・。権力者の老人ばかりが支配している世界中の政府に比べれば圧倒的に見た目がいい!あっという間に世界中の人々が日本の政治に注目することになるんじゃないか・・・。と思っていると、あのじいさんからラインのメッセージが届いていた。

 

「おう、元気にしとるかタケル君。山神賢人のYouTubeは見たか?芸能人の何人かにはわしなりに、交渉しに出向いとった。山神賢人の総理大臣はいいじゃろう・・・。このわしが三顧の礼で頼んだんじゃ。これから、芸能界は揺れるぞ。楽しみじゃな・・・。彼の命も心配するな、組のもんに護衛を頼んでおる。日本をしょって立つ人間じゃ、失う訳にはいかんからな。」

 

山神賢人が総理大臣になると表明した直接の原因はあのじーさんだったか。お陰で、政治的発言をほとんどしなかった沈黙の芸能界もいよいよ動き出すぞ・・・。そんな予感がする。

 

山神賢人がYouTubeで新世界ノアの党員として衆議院議員の立候補を表明した日に所属事務所であるグラン・シャリオプロモーションも共に声明を出していた。

 

「みなさん、山神賢人が所属しているグラン・シャリオプロモーションと申します。この度は突然、山神賢人が新世界ノアの党員として衆議院議員選挙に立候補することになりお騒がせする事態となり、ファンのみなさんや契約をしていたスポンサーにも多大なご迷惑をおかけしたことを心よりお詫びいたします。しかしながら、これは多くのファンの方々の強い要望に応えようと賢人自身が勇気を奮い立たせて行動した結果です。決して、契約していたスポンサーの方々のブランドイメージを損ねるような行動ではないと確信しております。むしろ、一日本人として正しい姿であり、事務所と致しましては彼を応援し、全力で守っていく所存でございます。

多数のCMやテレビ番組、ドラマの出演を抱えているタレントは迂闊に政治的な発言が出来ないのが現状です。莫大な違約金を請求するスポンサーも出てくるかもしれません。しかし、この国を想い自由に政治的な発言が出来ない事こそが問題であると考えています。グラン・シャリオプロモーションは所属タレントがより良い日本になるために発言したり、行動することに対して、今後も全力で応援します。そして、彼らを守り抜きます。それによって、莫大な違約金を請求したり、仕事の依頼が来なくなると言った世の中なら、それに対して事務所を挙げて戦います。それこそが、影響力を与えるインフルエンサーが多数在籍している事務所として正しいあり方だと考えております。

山神賢人の他にも同じように日本を変えようと立ち上がるタレントが出てくるかもしれません。どうか、みなさんのお力をお貸しください。宜しくお願い致します。」

 

その後、山神賢人のイメージは悪くなるどころか、日本中の国民が彼を支持し応援するようになった。そのため、莫大な違約金を請求するスポンサーはいなかった。それどころか、好感度が上がりイメージがさらに良くなった山神賢人には多くの会社が広告への出演依頼が殺到したのであった。

それだけではない。山神賢人やグラン・シャリオプロモーションの声明を聞き、日本を変えようと政治的な発言をする芸能人が次々に現れ、新世界ノアの党員として衆議院議員選挙に立候補するという芸能人も後を絶たなかった。政治的な発言をすることに事務所が反対をし、人気タレントがグラン・シャリオプロモーションに移籍する事態もたびたび起こるようになっていた。

 

衆議院議員総選挙で少しでも多くの議席を取るために、日本を変えようと立ち上がった芸能人を積極的に採用することが決まった。基本的に289ある小選挙区に一人を新世界ノア推薦の候補者とすることにした。

 

その中でも、芸能界をまとめる中心となっているのが花沢旬である。国民からの人気が高いだけでなく、まだ若いにも関わらず、多くの芸能人が彼を慕い、人脈の広さは芸能界でもトップクラスに入る。彼が行ったYouTubeでの発言も多くの国民たちに希望を与え、新しい世界を作るために立ち上がらせる力を与えた。その動画がこれである。

 

「こんにちは。花沢旬です。僕も賢人と一緒に新世界ノアに協力することを決めました。僕は一番に名乗りを上げた賢人を心から尊敬しています。賢人は人気俳優だからスポンサーとの問題や事務所との問題もあって、簡単な決断では無かったことは今回、僕自身が経験して痛いほど分かりました。数億とかいうめちゃくちゃな違約金の話も何度も出てくるんですよ。でも、賢人や彼の所属事務所の話を聞いて、僕もようやく決断できました。だから、僕は賢人を全力で支えることに決めました。そして、僕自身も新世界ノアの党員として衆議院議員に立候補します。

僕はタレントが自由に政治的な発言が出来ないのは、テレビ番組がスポンサー広告の収入によって成り立っていることが最も大きな原因だと思っています。僕らが国のために正しいと思うことを自由に話せるようには、芸能界がスポンサーに依存せず、独立することが重要なんです。そのためには、新世界ノアが全てのバラエティやドラマ、スポーツなどの全国放送を禁止し、有料チャンネルにするという政策こそが唯一、スポンサーに依存せず独立してタレント活動が出来る道であると思うのです。

国民が見たい番組にお金を払って視聴することによって、僕たちはファンから直接収入を得ることが出来るようになり、スポンサーに依存する必要が無くなります。新世界では最高レベルの生活が保障されているため、国民が娯楽に使えるお金が増えるため、かなりの収益が見込まれます。ノアの試算によると1時間500円として全国民が1時間視聴すると650億円を集めることが出来るそうです。総務省のデータによると1日平均3時間テレビを見ているため月に90時間視聴することになります。そうすると月の興行収入は5兆8500億円。これを年間に直すと、70兆2000億円もの興行収入となるのです。これは国家予算に近いほどの収益を見込めます。新世界ノアの世界が実現すれば、政治やスポンサーに一切依存する必要がないのです。

やはり、無料の全国放送は国民が学ぶべき政治や法律を流し、正しい国を作る最低限の知識を得なければならないのです。そればかりか、テレビで広告を流すことによって、大手ばかりが儲かり、テレビ広告が出来る企業と出来ない企業で格差が生まれます。テレビCMによる刷り込み広告で、視聴者のみなさんの購買活動にも影響を与え、選択肢を奪っているかもしれません。僕らの影響力はこんなことに使われるべきではありません。僕の影響力はこの国を良くし、国民のみなさんを幸せに出来ることにこそ使うべきだと思っています。それが出来ない今の芸能界はやはり、変わるべきです。

僕は芸能界の人間として、テレビ業界を変えたいと思います。芸能界の人達が自分の国をより良くするために自由な発言が出来る業界にしてみせます。それは、ノアの世界を実現することによって成し遂げることができると確信しています。

僕は今まで、政治に関わるようなことはしていません。賢人と同じで政治の知識や経験も皆無です。しかし、それは何の問題も無いと思っています。今、国民を苦しめている政治を学んでそれが正解だとは思えないからです。僕はずっと新世界を実現する方が日本や世界を正しい方向に導けると思っています。ノアの本を読んで学び、それを国民のみなさんと力を合わせて理想の世界を実現していく。それで、十分ではありませんか?ノアの新世界の事なら僕もしっかりと学びます。だから、みんなも共に学びましょう。

芸能界のみなさん。賢人と僕に続いてください。今がこの国を変える最大のチャンスなんです。もう二度とこんなチャンスは訪れないかもしれません。力を貸してください。お願いします。」

 

山神賢人くんや花沢旬さんの声に続いた芸能人は実に多い、白井優さん、浦野新さん、三浦陽大くん、三浦翔真くん、宮本亜星さん、新田剣さん、佐藤岳さん、中川大誠くんそして田中敦1号さんも新世界ノアの支持を表明し、衆議院議員選挙への出馬も行った。ここに書かれている(超絶イケメン揃いで申し訳ない・・・。これは僕の妄想の世界なので。)

 

もちろん、女性タレントも凄い顔ぶれだ。その中心となっているのが、綾乃桜花で新革(新世界革命)の女神と呼ばれている。石原桃子さん、新垣叶望さん、水原希衣さん、大久保佳恵さん、小泉祥子さん、秋山才加さん、角野春奈さん、ゴールデンレトリバーさん。(超絶美女ばかりで申し訳ない・・・。美男美女ばかりでルッキズムと言われそうだが、何度も言うがこれは僕の妄想日記の世界である。)

 

これは実質的に芸能界のボイコットとなった。人気タレントが揃って声を挙げたことによって、収録が全て終わっていないドラマ番組などもあり、テレビ側は今後の収録をどうしていくのかと言う問題になっていた。

しかし、一方でテレビ番組が国民の目を政治から逸らす役目をしていたため、革命が終わるまでの間くらいは、人気タレントが見られなくても仕方がないと思う人たちも少なくなかった。さらに、このような国を揺るがす問題が起こっているのにもかかわらず、キャストを変え、何も変わらず平然とやっている番組に批判が起き、スポンサーの売り上げの減少にも繋がっていた。

  • コラム(議員の男女平等)

それからもう一つ、政治の問題で取り上げられるのが女性議員の少なさである。国会における女性の衆議院議員の割合はたったの9.9%で90%以上を男性が独占しているのである。これは明らかな差別に他ならない。これには僕も反対だ。男女半数ずつの議席を目指すべきであると思う。

とはいえ、ノア日記も革命で活躍するのが男性中心のものになっている。「男は女性を守るもの」間違いなく日本にはそういう美徳があると思う。そんなことを言うと、女性は守ってもらうような弱い存在ではないと叱られてしまいそうだが、今回の革命は命の危険があることが前提で、本当に命の危険がある場合、男性が前線に出て女性を守るのが、真の勇敢な男の姿であると思う。ノア日記の中だけでも、僕が描く理想の男性像を表現したい。

戦争の歴史を見ても家族のために命を懸けて戦場に出るのは圧倒的に男性が多いかったはずだ。今は議員と言う仕事が安全だと思っているから、男女平等を訴えているが、命を捧げる覚悟をしなければならなくなった時、変わらずに男女平等を訴えることが出来るだろうか。戦争になった時、「戦場で男性ばかりが死んでいる、女性も行くべきだ。不公平だ。」と言えるだろうか。男はいざ、女性や家族を守らなければならなくなった時、命を懸けられる生き物だと思う。戦争と同様、今回の革命も男に任せとけばいい。差別とかではなくて、日本の男性は優しく勇敢で、女性や子供、弱きものを守りたいだけなんだ。それが男っちゅうもんだろ。男女差別やらグダグダ言わずに、守らせんかい!というのが、僕の男性の理想像。漢気あっての男性だ。何の力もなく、家で籠城してる人間が言うのもなかなか滑稽なものだが。ノア日記の中だけでもカッコイイ事言わせてくれい。

そんな男の気持ちを分かっても、男の横で命を懸けて戦える勇敢な女性がいるのであれば共に戦おう。差別する気持ちは少しも無いんだ。国の方針を決める重要な役職は男女半数ずつの議席が理想だと思うが、どちらにしても、この革命が終われば、政党政治は崩壊し、国民による直接民主制に変わることになる。この世の中に国の方針を決めるような権力者はいらない

 

#13..第1章(第一節)若き元暴走族の総長が県知事選をかき回す

日本のノア革命初期⑭若き元暴走族の総長が県知事選をかき回す

2021年3月28日、「竜也、命を顧みず走る。」

ノアの革命は命の危険を伴う可能性があるため、警備を万全にした事務所で動画配信による選挙活動だけにするよう言っておいたのだが、気持ちを抑えきれないのか、選挙カーに乗って演説をして回った。

ノアの教典やノア日記を見ている暴走族の元メンバーも多く、竜也を守ろうと選挙カーの前後を車やバイクで囲み、街頭演説をする場所までの道のりは選挙カー版の暴走族のようであった。ただ、騒音のするような改造した車やバイクは流石に追い返していたようである。

 

街頭演説は一部がテレビで放送されていた。竜也が映っている・・・

「みなさん、初めまして。俺は今度、福岡県の知事に立候補した矢島竜也だ。俺の事をみんな知らないと思うんで、簡単に紹介したいと思う。俺は学生時代、将来役に立つかも分からねぇ勉強を強いられたり、勉強ができるかどうかで人間を差別する大人たちに反抗して、喧嘩に明け暮れていた。高校になった後は暴走族に誘われて仲間を作った。高校に通う意義を感じねぇからすぐに中退して、毎日、街をバイクで自由に走り回っていた。そしたら、いつの間にか仲間から慕われるようになり、総長まで上り詰めることになった。その頃の俺は、多くの住民たちに大きな迷惑をかけていたと思う。まともな人間たちから見れば、ただのクズだろう。そんな、俺だが3年前から社会になじめないアウトドロップした人間や不良少年を受け入れて更生する施設で働いている。こんな腐った世の中だが、社会で働いて、何とか生きていけるように支援しているんだ。若いころ街のみんなに迷惑かけてきた分、俺なりに社会貢献しようと必死で働いている。

最近、世の中に出回っている、ノアの本を読むようになって、世の中に対する考えが変わった。勉強が出来る人間がこの国で優遇されて、人の上に立って社会を動かしていくのが当たり前だと思っていたが、頭のいいお偉いさん方がやってる政治の方が国民を苦しめて、俺の若いころよりもクズじゃねぇか・・・。みんなは何のために勉強をやってるんだ・・・。

ノアの本は学歴で差別する社会を変えようとしている。俺が若いころ無理やり勉強を強要させてきた大人たちに違和感があったが、これでスッキリした。間違っているのはこの日本の制度だろう。

 俺にはここにいる仲間の他にも、もっと大勢慕ってくれている仲間がいる。勉強が出来ねぇ馬鹿ばかりだ。ここにいる仲間たちは、もしかしたら命を狙われるかもしれねぇからと俺の命を守ろうとしてくっついてきた馬鹿野郎たちだ。本当にありがてぇ。俺らは勉強してないが、仲間は大事にする。こういうことの方が、よほど大事なんじゃねぇか。社会に出た後はどこの会社も学歴があるかどうかで差別して見下して、まともな仕事はねぇ。馬鹿に残された仕事は肉体労働ばっかりだ。肉体労働で稼げてうまく生活をやれてるやつはいいが、そうじゃねぇやつも多い。肉体労働が合わねぇやつもいる、職場での人間関係がうまくいかねぇ人間もいる、怪我してそんな労働が出来ねぇやつも当然いる。肉体労働で耐えれないやつは大抵、少ない給料でギリギリの生活をさせられて地べた這いずり回って生きてる。その上、子どもを抱えたまま離婚してるやつも少なくない。そういうやつらは、自分の事を犠牲にして、まともに遊んでるやつなんていねぇよ。本当に、多くの仲間が、苦しい生活を強いられていることを聞いている。学歴の無い俺らには、限られた仕事の狭い世界でうまくやっていかねぇとまともに社会が受け入れてくれねぇ。俺は更生施設でも働いてるから、社会で生きていけねぇやつを山ほど見てきた。学歴が無いだけで何で差別されなきゃいけねぇんだ。就職するとき絶対に書かされる経歴の欄にまともな事を書けねぇ俺たちの気持ちが分かるか・・・。仲間の多くはな、いい会社に就職しようなんて初めから諦めちまってる。底辺の仕事をして惨めな思いをして、生きていくだけで大変なんだ。俺はこんな世の中を変えてぇ。俺は学生時代、大人たちに反発してやりたいように生きてきた、何にも縛られることなくバイクに乗って仲間たちと突っ走て来た。若者たち、聞いてくれ勉強よりよっぽど面白れぇし、仲間と言う人生で一番、大切なものを手に入れた。

勉強して学歴を手に入れて、世の中から優遇されて差別して国民を見下す側に回って、そんなことして本当に正しいのか?子供たちも大人もそれで幸せになれるんか?こんな世の中には反吐が出るぜ!

 

俺は政治を変えて苦しんで生活をしている仲間を助けてぇ。仲間を助けられたら、福岡のみんなも一緒に助けられるだろう!一石二鳥じゃねぇか。俺には学歴も立派な経歴もねぇ。あるのは「想い」だけだ。俺が県知事になって「想い」があれば、それだけで、世の中が変えられることを証明したい。立派な学歴や経歴、金や権力があるかしらねぇが、そいつらが国や県のトップになったところで、国民や県民を幸せに出来ないのは既に証明済みだろう。だったら、今度は俺らに託してみてくれよ。ノアのみんなが俺に託したのは新世界を作るために予算を引っ張ることだけだ。難しいことは考えんでいいと言ってくれた。後のことは任せろと。それだったら、勉強が出来ねぇ俺でも、やれるはずだ。

 

 福岡県のみんな!ノアの世界を知ってるか?もう、家や車を買わなくていいんだ。家や車を買って借金まみれになる必要はねぇ。それだけじゃねぇ。飯が食べられねぇやつもいなくなるんだ。俺が福岡県の知事になって県の金を使ってみんなの家を建ててやる。飯も用意してやる。それも、ただの家じゃない。高級ホテルに大幅グレードアップだ。飯もプロのシェフが作ったものを毎日食べられる。家事もしなくていいぞ。ホテルマンが全部やってくれる。もちろん、ホテルじゃなくて旅館も作る。好きな方に住んだらいい。税金は医療や教育、政治家や官僚、公的機関じゃなく、こういうもの使うべきじゃねぇのか!

 

 今までの歴代の県知事は立派な学歴や経歴があって、政府に繋がりがあるか知らないが、公共事業は商業施設や道路ばっかり作ってやがる。そして、医療費や教育、政治家や官僚、公的機関に使って県のみんなが全員、幸せな暮らしが出来る訳がねぇだろ。勉強が出来るお偉いさんはそんな事も分からねぇのか?一部のもんばっかり儲かって県のみんなは苦しんでるじゃねぇか。

 

 県の予算を取るだけなら、馬鹿な俺でも絶対に出来る。それを、みんなの家や食事、生活に充てればいいんだろ?それなら、俺にでも絶対に出来る。立派な学歴や権力など必要ない。俺はノアの世界が政治家や官僚の居ない世界にすることに賛成だ。政治はどんな国民にも出来るもんだと俺が証明してやる。学歴で選別された選りすぐりの頭のいい連中が、国民を騙すために脳みそを使うような仕組みはいらねぇ。国民や県民が苦しんでるのにテレビに映って偉そうに国を動かしている連中が俺は虫唾が走るほど嫌いだ。あんな馬鹿な連中が国や県を支配する仕組みをもう終わらせようぜ。馬鹿な俺が馬鹿だと言ってるんだから、大馬鹿野郎だ。政治を使って国民を苦しめてるんだから馬鹿だと言われて当然だろう!散々、学歴のねぇ俺たちを見下して馬鹿にしてきた連中に文句言われる筋合いはねぇ。

 

 予算さえ取れれば、その資金を使ってノアを支持する仲間が本の中の思い描いたあの世界を実現してくれる。俺はこの命に代えても、敵だらけの県議会から予算を引っ張ってくる。県議会の権力や圧力に屈しねぇ。だから、みんなも協力してくれ!」

 

 

このたった一回の街頭演説だけで矢島竜也の名前は全国に広がった。彼が放った一つ一つの言葉が多くの国民や県民たちの心に響き、日本中を震撼させたのだった。学歴があるのは当たり前で、地元に地盤のある権力者が政治家になることが常だった選挙において、竜也の演説は新しいリーダーの姿を予感させ、彼の姿に希望を見るようになった。

選挙カー版の暴走族のような光景は異様で悪い印象になるようニュースに取り上げられていた。この事でクレームを言ってくる人もいたが、それはごく一部の人間だった。それ以上に県民たちの心を動かし、過去にないような県知事選の盛り上がりになっている。グループラインには、竜也の演説に感動し、応援する声が続々と届いていた。

 

元暴走族のチームのメンバーが竜也を守るようにして走ったことで暴走族のような光景だったこと、さらには竜也が元暴走族のヘッドだったこともあり、悪い印象になるように報道したこともあり、すぐに謝罪の動画を作って公開した。

 

「交通の妨げになった人もいるかもしれない。そのことに関しては心から謝る。申し訳ございませんでした!」頭を深々と下げ、大きな声が響き渡る。

「でも、聞いてほしいんだ。ノアの活動家たちはみんな命の危険を感じている。だから、身体を張って俺の命を守ろうと仲間がついてきたんだ。そんな仲間のことを責めることは出来ない。むしろ、そんな仲間を誇りに思う。

確かに、迷惑をかけた人がいるなら俺たちも間違っていたかもしれない。ただ、この社会が間違っていると思うことに対して声をあげるだけで命の危険を感じる世の中の方がおかしいんじゃないか。

俺も選挙の時に選挙カーで拡張マイクを持って街を回っている奴らの事をうるせぇなぁといつも思ってる。同じことをやったんだと思って改めて反省している。県知事選でこれ以上、街頭演説はしない。迷惑をかけてしまう人がいる事と仲間が俺の命の心配をしてくれているからだ。動画で伝えられることを考えて、最後まで精一杯、戦う。県民のみんな、どうかご協力お願いします。」

 

僕は竜也の物凄いパワーのある演説に圧倒されていた。感動していた半面、不安になることもあった。あんな言葉遣いで本当に良いのだろうか?もはや、僕が思っているように民衆を動かすなんて出来なくなっている。大きな影響を与えたが、初めから僕一人で革命を統率できるようなことではないのだ。そんなことは初めから分かっていた。そもそも何の力も持たない人間に過ぎない。ここから僕の計画と大きくズレていかないか・・・暴動やデモになった時に止められるのか。それに国民たちへの印象はどうなっていくのか、他の政党と比べて異色中の異色であることは間違いない・・・。

 そう思っていると、個人ラインに白田官兵衛こと白田会長からzoomをするように、連絡があった。

 

「どうじゃ、うちの竜也は。面白いもんが見れただろう。あいつの言葉は人の心を動かす。警察や自衛隊と武力で争う戦いに引き込まれない限りは、正義はこちら側にある。それほどまでに、今の政治は悪い。お前さんは『闇が深いほど夜明け(暁)は近い』と言う言葉を知っておるか・・・。今の政府は少々やり過ぎてしもうとる。闇と関わりすぎて、暴走し、政府の悪事の一部が露呈を始めてきた。こんなもんは氷山の一角に過ぎんじゃろ。まだまだ、政府の闇が暴かれていくぞ。お前さんたちのような声が上がったことで、政府は一気に追い込まれておる。このまま、政治不信と新世界の思想が拡大すれば、政府は国をまとめる力を完全に失ってしまうじゃろう。闇社会にも繋がっておるワシが正義を語るのも変な感じじゃが、生きている中でこんなに面白いことに関われると思わんかった。大きく歴史が変わる時代に身を置いている感じがひしひしと伝わってきて、本当に今は年甲斐もなく、ワクワクしている。お前さんにも感謝しとるぞ。

 グループラインで、竜也の命を案じて事務所から出ないように忠告していたんで、悪かったがわしが竜也を街頭演説に引っ張り出した。あいつを責めんでやってくれ!まぁ、わしが言わんでも選挙の期間、あいつを選挙事務所に閉じ込めておくんは無理じゃろうけどなぁ。竜也の命ならわしの目が黒いうちは何が何でも絶対に殺させんようするから安心せえ。腕のあるうちの組のもんもあいつには内緒で竜也の周りを護衛させておったんじゃ。それからな、ここら辺のシマを占めとる組のもんにも、根回ししておいた。お前さんの事も気に入っておる。お前さんがおらんくなったら、この革命が面白くなくなるからな。わしの力が及ぶ範囲で、お前さんも守ってやるわい。ただ、政府が関わっとるから、わしの力がどこまで通用するか分からんからな」

 

 危険が及ばないように選挙運動は動画配信のみとあれほど言っておいたのに、仕掛けたのはこのオッサンかい・・・。それにしても、会話の内容が僕の人生からは考えられないような世界の話をしている。全く恐ろしい人だ。どんな世界に身を置いているのだろう。僕は恐ろしくて「・・・そそそ、そうなんですか。ありがたいです・・・。」みたいなことを、ずっと言っていたような気がする。白田会長は続けて話す。

 

「この戦いは目立つだけでも勝ちみたいなもんじゃ。わしらはおまえさんのノアの本を見て集まってきた。あの本を読まんような竜也でさえも心を動かして行動させたんじゃ。あいつが県知事に出馬するなんざ、おもしろ過ぎるわい。要は、もっと多くの国民にノアの本や動画を見させるかにかかっておる。それに関しては、今回の竜也は期待以上の働きをしてくれおったわ。お前さんもじゃが、あいつもわしの想像の上をいつもいきよる。あいつが今回、テレビで注目を浴びたことで日本中の人がノアに興味を持つことになった。しかも、あいつは元暴走族の総長で、学歴が無く、あんな無礼な話し方だ。しかし、何も飾らない本音をぶつけたあいつの言葉は国民にストレートに突き刺さる。あいつが県知事になってみろ、今までの常識をあいつはぶっ壊すぞ!

竜也に注目が集まれば集まるほど、新世界ノアも注目されることになる。これからこの党はさらに大きくなるぞ。おまえさんの活躍を期待しているぞ。わしをもっと楽しませてくれ。」

 

心臓のバクバクが収まらない。まだまだ、こういうジャンルの人と話すのは慣れないな・・・。命を捨てる覚悟は常にしているのだが、気持ちと身体は一体ではなく、身体は正直で恐怖に震えているようだ。こんな事では、この先が思いやられるな・・・。

あの人は敵に回せば恐ろしい人だが、味方をしてくれればなんて心強い人なんだろうと思う。僕以上に策士で、裏社会にも顔が利き、権力も資金力も持っている。前回、政党を作ったことも、政党への資金集めに関しても、的確な助言をしてくれる。僕らを革命の成功へと導いてくれる。ちょっと怖いが、とても頼もしい仲間が加わってくれた。仲間だなんておこがましいかもしれない。・・・協力者かな・・・。言葉遣いには気をつけよう・・・。うん・・・。

 

#12.第1章(第一節)ネットワークビジネスによる資金調達とネットワークの利用

日本のノア革命初期⑬ネットワークビジネスによる資金調達とネットワークの利用

2021年3月28日「ネットワークビジネスの協力願い」

ネットワークビジネスマルチ商法)をうまく利用することが出来れば、資金集めだけではなく、ネットワークを利用した拡散が出来、非常に強力な武器になる。以前、マルチ商法に何度も挑戦をしたが、そんなに簡単なビジネスではない。最初に始めた人間が莫大な儲けを得られる仕組みになっており、最下層の人達がその利益の負担をしなければならない厳しいものだ。詐欺も多く、公開されていないところで個人が勧誘するため嘘をつく勧誘者も少なくない。詐欺に引っかかれば、自分だけではなく紹介した相手まで大きな損害を与えてしまう。ネットワークビジネスを利用するリスクはそれなりに大きい。

スマホを使いこなせないようなおばちゃんがたった2人紹介しただけでとんでもない利益を手にすることが出来た話などを引き合いに誰でも簡単に稼ぐことが出来ると思わせて勧誘するが、あなたの弁護士というサイトでは、1000万円を稼ぐことが出来る可能性は上位0.00044%しかないと紹介されていた。これは、あるマルチ商法に参入した時点で、既に創業メンバーたちで占められているはずである。莫大な資金を集められる可能性は限りなく0に近いだろう。しかし、あえてマルチ商法を利用したい理由がある。

新世界ノアの資金繰りにおいて、献金だけに頼るのは危険である。政治資金規正法の解釈が変わり、資金がうまく集めることが出来ないようになれば、貧困層が立候補すらできなくなる。また、献金には制限が設けられているため、1人もしくは1起業から集められる金額は限られてしまう。あまり手間のかからない方法で革命家たちに資金を提供する仕組みを作らなければならない。また、情報拡散を考えると、これほど適したビジネスはないと思われる。そもそも、初めから寄付することが目的の人達なら、ノアの革命家に資金が流れることに惜しむ人はいないだろう。また、ただの寄付ではお金を使うだけ使って何も残らないが、自分が欲しいと思う商品が手に入るのなら、寄付をしようと思う人達もいるかもしれない

新世界ノアの革命家たちが組織を作り、そこの下について資金の面でバックアップする仕組みが出来上がるだろう。これであれば、ただのビジネスとみなされ渡せる金額に上限がない。

それから、僕は再生医療の分野に無限の可能性を感じている。だからこそ、マルチ商法を使って同時に広めることが出来ないか、ずっと考えていた。再生医療によって、今まで治療が困難だった難治性の病気から回復したりするなど多くの奇跡を起こしている。さらに、心筋梗塞脳梗塞、腎不全、認知症、糖尿病、パーキンソン病、リウマチ、変形性関節炎、肝臓病、免疫疾患(膠原病など)の治療で大きな成果を既に挙げている。脊髄損傷により上半身麻痺で寝たきりの状態の人が日常生活を送れるようになった動画などをNHKで放送されている。今後、幹細胞を使った治療は飛躍的に進歩を遂げるに違いない。

僕らが目指すのは自らの幹細胞を培養したものを、体内に戻す治療だ。これで、不老不死の世界の実現を目指す。人は年齢と共に次のように幹細胞が減っていき老化が起こる。幹細胞数が減ると元の状態に再生する力が足りなくなるためだ。

 

0歳では幹細胞数37億個:分化細胞数1.8兆個(1:490)

 20歳では幹細胞数3.7億個:分化細胞数37兆個(1:10万)

 50歳では幹細胞数0.9億個:分化細胞数28兆個(1:31万)

 80歳では幹細胞数0.18億個:分化細胞数20兆個(1:111万)

 

上記で示されている通り、0歳の赤ちゃんと比べると20歳では幹細胞は10分の1になる。さらに、1つの幹細胞が支えなければならない分化細胞数は約200倍の負担になっている。これが原因で再生の限界に陥り、幹細胞が減るたびに分化細胞を最高の状態に保つことが出来なくなっていくため、細胞が劣化し老化現象が起こるのだ。だからこそ、自分の幹細胞を培養して増やし、体内に入れる治療をすれば、若返る可能性があるのだ。

 

幹細胞コスメとして販売されている物には幹細胞は入っていない。幹細胞を培養する際に使った培養液と培養する際に幹細胞が出した成長因子のみだ。だからこそ、このようなものを塗ったところで若返ることはない。ただし、直接注射した場合には幹細胞の分裂速度を上げて多少の細胞数を増やすことが出来るかもしれないが、若返りを期待するほども効果はない。幹細胞を直接、体内に注射し、幹細胞の数を補ってやる必要がある。ただし、問題がないわけではない。他人の幹細胞を注射した場合には、その幹細胞は全て死滅する。もし、死滅させることが出来なければ、その細胞が分裂を起こして癌に陥ることになる。遺伝子の違う幹細胞は別の生物であると認識しなければならない。

つまりは、自分の幹細胞を培養して体内に入れなければ、絶対に若返りは不可能なのだ。また、自分の幹細胞であっても無理やり幹細胞を大量に培養して増やすためにコピーミスなどが起こり、癌化する可能性もある。人間が自然に幹細胞を増やす場合でも、毎日、癌細胞が5000個作られていると言われている。人間の手によってコピーミスなく幹細胞を培養できるようになるためにはまだまだ、時間がかかるだろう。

 

この治療は既に行われているが、1回の治療に数百万の費用がかかる。僕の予想では、大量の幹細胞を培養して戻してあげない限り、若返りを果たすことは不可能であると考えている。今の補給量では全然足りないのだ。もしそうでなければ、とんでもない富裕層で80歳の若者がニュースになってもおかしくないからである。

 

これは可能性の問題だ。出来るかどうか分からないが、試してみたい。人間が老化しなくなれば、病気は無くなり、介護も必要なくなる。社会への負担が大幅に減ることになる。その代わり、安楽死の法律を作り、人工的な寿命を法律で決めなければならなくなるだろう。

 

それでも、この未知なる分野に挑戦してみたい。全人類を若返らせ、不老不死の世界を実現する。これが僕のもう一つの野望なのだ。

 

もし、若返りが成功できなくても、幹細胞治療がさらに広がっていけば、心筋梗塞脳梗塞、腎不全、認知症、糖尿病、パーキンソン病、リウマチ、変形性関節炎、肝臓病、免疫疾患(膠原病など)の治療など、いままで治療困難と言われていた人たちを救うことが出来るのはほぼ確かな未来なのである。

 

それから、ネットワークビジネスを利用した拡散力は凄まじいものがある。既にネットワークが出来ているため、一気に情報を流すことが出来る。日本を変えるため世界を変えるためにネットワークビジネスを利用したい。

 

ネットワークビジネスマルチ商法)は普通に利用すれば、捕まることは100%ないが、仕組み自体がほぼ違法行為だ。無限連鎖講の防止に関する法律の第一条「終局において破綻すべき性質のものであるのにもかかわらず、いたずらに関権者の射幸心をあおり、加入者の相当部分のものに経済的な損失を与えるに至るものであることにかんがみ、これに関与する行為を禁止する・・・」とあるが、創業者メンバーが毎月1000万の利益を上げるような大きなネットワークでは、下層に位置する人たちはその負担を強いられることになる。ネットワークビジネスのピラミッドの中で超格差社会が作られており、弱者が大きな経済的負担を負うことで成り立っている。紹介することによって誰かに負担を押し付けていくビジネスであって、最終的には紹介できない最下層が出来てしまう。なぜ、そのような負担を負ってでもビジネスに参加しようとする者が現れるのかと言うと、

 

「あなたも創業者メンバーのように1000万の利益を稼げるようになる可能性がある。少なくとも数十万くらいの利益を手にすることは難しくない」

 

・・・このような勧誘を受けるわけだ。しかし、紹介者が出せない状況に陥ると儲けられないことが予測できてしまうため、解約することになる。これが連鎖的に起こり、組織崩壊へと繋がっていく。多くのネットワークビジネスマルチ商法)がこのような仕組みになっている。最下層の人間の解約を防止し、紹介しようと行動を促すために、海外展開や新規事業など期待を膨らませる努力が行われているため、すぐに終局に至らず組織崩壊しないというだけに過ぎない。あくまでもすぐに終局に至らないだけで、最下層にあまりに大きな負担を強いている時点で、最終的には破綻するビジネスモデルとなってしまう。「終局において破綻すべき性質」「相当部分のものに経済的な損失を与える」と言う観点から言うと僕から言わせればほぼ100%のネットワークビジネスマルチ商法)が無限連鎖講(ねずみ講)にあたると考えている。

 

このように危険なビジネスであるためロシアなどの国では法律で禁じられている。なぜ、日本では無くならないかと言うと、政治家が絡んでいるからである。おそらく大きなネットワークビジネスのほとんどが創業者メンバーと同等クラスの層に大物政治家や官僚などを予め参加させたり、ネットワークには入らなくとも裏で資金が動いている。場合によってはセミナーで登壇して、講演を行う者もいるくらいだ。そのため、虚偽や詐欺行為があったとしても、警察や消費者庁は動かない。かなりの規模の被害者が生まれ問題が表面化するまでは調査すらも始めないありさまだ。消費者センターで救われる人はごく一部に過ぎない。大規模な詐欺だとしても、その詐欺に契約した0.001%くらいであろうと思う。ほとんどの者は消費者センターに報告せず、報告したとしても消費者センターは詐欺の場合は弁護士や司法書士を紹介するようになっている。弁護士費用や司法書士の費用が高額なため、被害金額が高額でなければ、ここで諦めるようになっている。そして、万が一返金されるようになったとしても、詐欺行為に関して口外すれば莫大な違約金を支払うという条件のもとに返金されるようになっている。また、詐欺の証拠も全て抹消することまで条件に付けられる。このように詐欺が無くならない仕組みが出来上がっているのである。詐欺を撲滅しようとするのであれば、詐欺を隠蔽するような契約は無効にすべきであるし、詐欺によって受けた被害金額は無条件で速やかに返金されるように強制執行されるべきである。被害救済制度などほとんどあってないようなものなのだ。

多くのネットワークビジネス(以下、マルチに省略)で創業メンバーと共に毎月1000万くらいの利益を大物の政治家や官僚が得ていれば、日本からマルチが無くならないのは当然のことである。創業メンバーに大物政治家や官僚を引き込めばいい話である。政治が警察や検察、裁判所を支配しているため、ある程度何をやっても無敵状態なのだ。

 

安倍政権下の時、「桜を見る会」で総理枠としてジャパンライフの会長を招待していたことが明らかになっている。ジャパンライフ行政処分の末、大型破綻したマルチの会社である。ジャパンライフ事件での個人の最高被害額は10億円で、総被人数は1万人に上り、合計約2100億円の被害があったとされている。

 

ここからも分かる通り、相当な被害者が生まれるまでは行政は動かないということが理解できると思う。さらに、この「桜を見る会」では、他のマルチの会社である48ホールディングスの幹部や指定暴力団の元山口組組員まで招待されていた。そして、日本の総理大臣クラスでも堂々とマルチの幹部クラスを接待するほど関係が深くなっているのだ。

これでは、日本政府はもはや暴力団や詐欺グループのケツ持ちのような状態ではないか。国民のみなさんももう一度このことに関してしっかりと考えてもらいたい。

 

このような話をしている時点で、僕自身もかなり命の危険を感じている。政府がこのような反社会勢力と繋がって、なおかつ「警察」や「検察」、「裁判所」を抑え込むことで擁護している。内閣が持つ任命権を悪用し、「弱み」を差し出すことを条件に最高職を用意することで、日本の三大正義はもはや闇に堕ちてしまった。

 

これを踏まえた上で、マルチによる協力を国民のみなさんにお願いしたい。僕が分かっているマルチの闇の部分は出来るだけ全てお話しした。これからも分かるようにおそらく、稼ぐことは不可能に近い。1000万円を稼ぐことが出来る可能性は上位0.00044%というネットの情報もある。現在ある仕組みをそのまま利用して、ネットワークの途中から新世界ノアの革命家を上位にしたピラミッドを作り直す。「資金集め」に加えて、「既に作られているネットワークを使って、情報を拡散したい」。悪用しているビジネスモデルを逆に利用してやるんだ。政治家や官僚、創立メンバーだけが莫大な儲けを得ていては納得できない。

 

これは、お金儲けの提案ではなく、むしろ好きな商品を買って新世界ノアの資金調達と情報拡散に協力する話なのだ。確かにお金儲けが出来ないかもしれないが、新世界ノアが誕生すれば、必ず国民生活を今よりもずっと良くすることを誓う。全国民に対して最高レベルの生活保障が出来るように最善を尽くす。そのために、僕らは命を懸けて、政府と戦う覚悟だ。そのためにどうか協力をしてほしい。

 

 

#11.第1章(第一節)衆議院議員総選挙、~新世界ノアのマニフェスト~

 

日本のノア革命初期⑫衆議院議員選挙戦~新世界ノアのマニフェスト

2021年3月27日(3月末)「衆議院議員の解散」

3月の末に、新年度予算成立した。その直後に自民党衆議院議員の解散を行い、総選挙が始まることになった。福岡知事選とダブル選挙ということになる。衆議院議員の解散のタイミングは国民がコントロールできない。理想としては国民が政府に大きな不信感を抱いた場合、国民自身が内閣不信任決議衆議院議員の解散を決められるべきなのだが、何の権限も持たされていない。国民は束になっても政治を左右できないのだ。衆議院議員の解散は内閣だけがその権限を持っている内閣は衆議院議員465人分の首を握っているのだ。

衆議院議員の解散は国民の意志ではなく、与党が再選を果たせる可能性が高い時期を見極めて行う。民主主義にも関わらず、全て自分たちの都合で行えるようになっている。なぜ、予算成立後に解散を行うか、みなさんは分かるだろうか?それは、日本の政治全体が賄賂政治そのものだからである。国家予算は一般会計約100兆円と特別会計約200兆円が成立する。これらの莫大な税金を政府は国民にばら撒くことが出来る。この堂々と行っている大規模な賄賂政治にすら国民は気づかない。この300兆円の予算という一般人には想像もできない巨額の賄賂が決定するこの好機を逃すわけがないのだ。ちなみに300兆と言うお金は1億円なら300万人に配ることが出来る金額であることを理解してもらいたい。もし、あなたが会社をしていて毎年1億円の仕事を国からもらうことが出来たら、選挙で投票するのではないだろうか?そして、あなただけではないはずだ。あなたの会社の役員や従業員たちもまた、会社に仕事を回してくれる立候補者に投票するだろう。この国家予算と言う賄賂による選挙だけでも、大きく不利な状態で戦わなければならない。当たり前だが、自民党はたった1年間だけ300兆円を配ったわけではない。1955年に自民党が結党以来、約60年間もの間、独裁政治が続いている。毎年約300兆円規模の国家予算を成立させたと計算すると、自民党はこれまでに約1京8000兆円の賄賂を配ったことになる。昔の国家予算を調べるのが面倒なので、これよりかは随分少ないはずだが少なくとも1京くらいにはなるのではないだろうか。このように、莫大な賄賂を堂々とばら撒く事によって、日本全体が金にまみれ、腐りきってしまい、しがらみだらけの政治と化している。

当然だが300兆円もの予算を動かせる権限を一部の権力者が握ってはいけないのだ。それも300兆円は国民に分配するべきものであるはずであるが、医療や公共事業、教育、地方などに分配され、国民の生活を直接分配されるものはほとんどない300兆円という国家予算の規模は全国民に対して毎年約250万円を支払うことが出来るほどの金額なのだ。コロナの時期にたった1回10万円を配布されたくらいで、満足してはいけない。いかに一部の人間に莫大な分配が行われ、賄賂が行われているのか分かるだろう。

もちろん、賄賂だけではない。官僚の天下りによって大手民間企業は支配され、企業のトップだけではなく従業員もまた選挙に大きな影響を与えている。

 

このような、まともではない選挙に勝つためには国民への教育が絶対的に必要になる。政府による16年にも及ぶ間違った教育とメディアの洗脳から解き放たなければならない。僕は新世界ノア全体のライングループに選挙区の代表を集め、ノアの協力者と共に、どんな内容で新世界の素晴らしさを伝えるとともに、現在の政治がいかに酷い状態にあるのかを伝えていくのか会議が行われた。また、公職選挙法違反にならないためにも、選挙のルールを学ぶこともグループ全体で行われた。これは、その時の議事録をまとめたものだ。

 

~新世界ノアが衆議院総選挙で全議席を獲得するために国民に訴えていくこと~

新世界ノアの特徴は「所有の禁止」である。ごく一部の富裕層および王族などの権力者以外は所有が禁止されている。その対価として、国民は多くの事を得ることが出来る。最高の生活を送るためにもう何も持たなくてもいいのだ。どのように世界が変わるか想像してほしい。

 

  • 国民生活の変化(最高レベルの生活保障)

国民は家を持つことが出来ない。代わりに世界中の最高級のホテルに宿泊することが出来る。レストランでプロのシェフが作った料理を毎日3食、無料で食べることが出来る。ホテルに住むため、一切、家事などもする必要はない。それは人々の仕事なのだ。食事、掃除、洗濯、それら全てプロが完璧に行ってくれる。家事を行うことによって仕事を奪ってはいけない。

新世界では働かなくても、最高レベルの生活が保障されている。国は国民に可能な限り最高レベルの生活を提供できるよう努力しなければならない。ただし、無料で遊ぶことは出来なくなる。あらゆる娯楽、スポーツも含めて楽しいと思えるものはお金を払って遊ばなければならない。しかし、最高レベルの生活を国が提供してくれているため、全てのお金を生きていくためではなく、遊びに回すことが出来る。遊びが有料になってもほとんどの人達が納得してくれるはずである。

今の日本人の生活はどうだろうか?政府が国民生活を一切助けないために、自分自身で家を買い、家電や家具を買い、車を買って少しでも良い生活を送るように努力をする。生涯にかかる費用は家が維持費を含めると約6000万円、自動車が約4000万円、生涯の総支出は2億6,880万円と言われている。それに対して、1人が一生で稼ぐ金額は2億円。夫婦で同様に稼いだとしても4億にしかならない。これでは、まともに遊べなくて当然である。ちなみに理想の支出としては趣味や娯楽は2~3%と言われていて、平均的な家庭の月の支出約28万円のうち、たった5,600~8,400円しか使えないことになる。これはお小遣いや交際費は含まれていない。もし、詐欺や投資に失敗して財産を失おうものなら、交通事故で誰かを轢いてしまったら人生が破綻してしまう。

一生、奴隷のままでいいのか?日本が本当にこのままでいいのか?国民に訴えかける。

 

  • 治安と防衛の変化

2020年警察庁の発表によれば、全国には2万8200人の暴力団構成員がいると言われている。(実際には把握しきれてなく12万人以上の暴力団がいるとの情報もある)また、24団体の指定暴力団が存在している。政府が指定しているということは存在を認めているということである。「暴排条例」や「暴力団対策法」などで厳しく取り締まり、資金が流れることを阻止しているが、これは政府が暴力団を独占するために作られた可能性が高い。国民には暴力団に資金を流すことを禁止することで、暴力団は政府からの資金に頼らざるを得なくなり政府との繋がりがより強固なものとなるのだ。かつて、江戸幕府鎖国を行い、国民は他国と貿易することを禁止されていた。これは幕府が貿易を独占するために行った政策であると言われている。

本当に暴力団を無くすつもりなら、警察や自衛隊を派遣すれば、暴力団を壊滅させることは出来るはずである。また、本当に暴力団に資金が流れないようにするのであれば、現金の撤廃や銀行を排して、口座を一本化する必要がある。抜け穴だらけで、真剣さが感じられない。「暴排条例」や「暴力団対策法」は暴力団の撲滅のために作られたものではないことは明白である。そればかりか、末端の暴力団が組織を辞めることを阻止している可能性もある。厳しい制裁の結果、暴力団を足ぬけした際、一般社会では生きていけないような決まりを作り、実質、暴力団を抜けられず違法なしのぎを続けていかなければならないという問題があるのだ。暴力団が壊滅しないよう防ぐ狙いがあるのかもしれない。

政府が本気で暴力団を壊滅させないのは、「必要」だからである。政府にとって都合の悪い人間を消すためには重要な組織なのだ。日本では年間約9万人の行方不明者がいると警察庁は発表している。これほど多くの人間が遺体すらもなく姿を消しているというのはあまりにも不自然ではないだろうか?プロが関与していると思われる。それでも、政府は暴力団を無くさないのだ。これでは、政府に都合の悪い発言は出来ない。政府のやりたい放題である。

新世界ノアはこうした状況を変える。暴力団を戦後のようなやくざにする。全国に管轄の地域を与え、その地域の治安によって給料を支払うようにする。事件がなく治安の良い地域ほど、多くの資金を支払うのだ。資金を絶つのではなく、一般市民の安全を守るために資金を与えるのだ。そうすれば、違法な組織ではなく、政府公認の組織で、堂々と表社会で生きていけるようになる。違法なしのぎをしなければ、組織を維持することが出来ないという状況を解決しなければ、暴力団の存在は危険であることは誰しもが分かることである。

暴力団は正義のやくざとして、海外のマフィアや半グレ、チーマー、ギャングなどによる犯罪を抑え込むとともに、社会からドロップアウトした人たちの受け皿となり、やくざとして任侠道を教え礼儀や躾を身につけさせる。合法的に税金でやくざの人達の資金を与えればカタギの人達をより親切にするはずである。やくざと警察が共に治安を守る組織として存在すれば、日本は世界で最も安全な国になる。

 

さらに、新世界ノアは全国のあらゆる場所に「監視カメラ」を設置し、犯罪が出来ないようにする。監視カメラによるセキュリティサービスを全ての国民に標準でつける。国民の安全を守るのは国家の役目だからである。また、年間の行方不明数が約9万人と異常な数であることを考え、死体処理が出来る施設は全て、監視カメラを設置し、24時間録画をする。その映像は常に警察だけではなく、国民がいつでも見られるように公開されている

安全を得るために、有料の警備会社や防犯カメラのクラウドサービスが必要な時点で間違っている。これらのサービスが存在しているということは、安全が確保されていないと思っている国民がサービスを利用している人達がお金を出しているからである。本当に安全であれば、有料サービスを利用しないだろう。さらに、お金を支払えない国民は有料サービスを利用している人たちに比べて、安全な生活を送れないということになる。安全はお金で買うものではなく、国家が当たり前に与えなければならないものなのだ。

 

さらに、新世界の安心はこれだけではない。エデンは昔の城のように高い壁に囲まれその周りには深い溝がある。一般の人々はエデンの中に入るためにはアークに乗って入る以外の方法はない。アーク乗り場には交番があり、警察が常駐している。新世界では所有が禁止されているため、基本的に何も持って入ることは出来ない。3Dスキャンと警察によるボディチェックがあり、何者もエデンの中に危険物を持ち込むことは出来ないのだ。当然、料理をすることも出来ないため、包丁を持つ必要もない。通常の生活を送る上で火を使う必要もない。エデン内では圧倒的な安心な生活を送ることが出来る。子どもでも簡単に包丁や火をおこせる物、人を殺すことが出来る薬品、農薬などを手に入れることが出来る世界と比べるとどれだけ安心か分かるだろう。

 

また、このようなエデン作りは防衛の面でも役立つエデンの周りを自衛隊の駐屯地が幾重にも囲み、常にどうやってエデンを守るかという訓練が行われている。そのため、いついかなる時に他国の軍隊が襲ってきてもエデンへの侵入を阻むことが出来る。エデンが最高の避難場所なのだ。現在の日本では万が一戦争状態となった時に、どこに避難をすればいいのだろうか?近くの学校だろうか?このような守りでは戦国の武将にすら笑われてしまう。多くの人達は不安におびえ、家に隠れ震えることになるだろう。

 

現政権は国防すらも信用が出来ない。完全に平和ボケした都市づくりを行っている。新型コロナウイルス対策でも国民の命より経済を優先させた政治では、金儲けを中心に考えた醜い世界のように思えてならない。

 

  • 政治の変化

現在の政治は政党政治で、国会で政治の議論が行われていると思っているかもしれないが、それは間違いである。政治家とは選挙家であり、政治を行っているわけではない。実際に政治を行っているのは東大卒を中心とした超難関校出身の「官僚」である。国家の頭脳を集結した人たちが行っているのだ。それに比べ、衆議院議員は年齢やいくつかの条件を満たせば誰でもなれる資格がある。学校教育では「国会が唯一の立法機関」であると教えられ、重要なので覚えるように言われるのだが、実際は官僚がほとんどの法律を作っている。日本ではこのように嘘の教育が行われているのだ。

 

立法は国会の専権であるが、国会議員が自ら法案を起案することはほとんどない法案のほとんどを占める内閣提出案を官僚が作成するのはもちろん、議員立法も多くは官僚のサポートに依拠しており、成立法案でみると、閣法(内閣提出法案)が全体の85%程度を占める(1994-2004)。Wikipedia参照

民主主義であると主張するなら、政治に大きく関与している「官僚」もまた選挙で選ばれなければならない存在であるはずである。

官僚が決めたことをテレビで発表し、国民に政治を行っていると思わせる人たちである。そして、官僚が行った政治の責任を取らされる役目でもある。なぜ政治家と呼ばれているかと言うと、政治を行っていると思わせるためである。その反対で政治を行っている人達は政治を行っていないように見せかけるために政治家とは呼ばれずに「官僚」や「代議士」と呼ばれる。

 

偽りの民主主義、官僚が操る政党政治では、このような選挙自体が意味のないものである。野党ですら、新世界ノアが主張しているような政府にとって都合の悪い発言はしていない。政治は官僚が行っているため、いかに選挙で政治家を選んでも何も変わらないのである。

 

また、日本の正義もまた政治に歪められている。

日本の三大正義である「検察」「警察」「裁判所」のトップは全て、内閣の任命権で選ばれることになっている。任命権は任命だけでなく、免職や懲戒なども出来るため、人事権によって日本の正義は政府が首を握っている状態であると言える。また、最高幹部に任命することと引き換えに、「弱み」を差し出すことが行われている可能性がある。任命権を内閣が持つことで、違法行為などの弱みを握り絶対服従させることも出来てしまうのだ。任命権は絶対に存在してはいけない法律である。

 

このような、政治を変えなければならない。

 

新世界では官僚を含め政治家が1人もいない世界にする。官僚政治、政党政治の廃止を行い、国民投票による直接民主制を行う。直接民主制こそ、唯一、真の民主主義政治が行えるのだ。インターネットが普及した今、直接民主制は十分、実現可能なものとなっている。一部の人間が大きな権力が与えられ、その権力者が国民を支配する世界はもう終わりにするべきである。そのためには、国民一人一人が政治を学び、良い国にしていかなければならない

 

 

  • 税金の変化

国会でいつも取り上げられている「消費税の増税」。税金はしっかりと議論をして、増税を行っていると思わせるパフォーマンスに過ぎない。この消費税の増税を目くらましに使って、他の税金は増税や減税を繰り返している。

まずは貧困層にとって最も不利な税金は「国民健康保険」と「国民年金」である。逆累進性が最も高い。払わなければ、生活や命に関わるものに採用されている。これらの増税の推移を見ていただきたい。

 

国民年金」・・・100円(35歳以上150円)(昭和36年)→1100円(昭和50年)→3770円(昭和55年)→6740円(昭和60年)→8000円(平成元年)→13300円(平成10年)→14410円(平成20年)→16540円(令和2年)

 

貧困層にとって最も負担の大きい同額での税金「国民年金」はなんと60年間で165倍という異常な増税を成功させている。ただし、当時は平均年収が30万円だったので、そこから換算すると60年で物価も13倍くらいに上昇していることを考慮しても、とんでもない上昇率であることは分かるはずである。

 

国民健康保険」・・・古いデータが見つからず、平成21年~平成31年までの11年間の推移である。年収300万円の場合。月10,660円(平成21年)→月12,961円(平成25年)→12,870円(平成31年)となっており、11年で約20%近く増税しています。国民年金は12年で約14%の増税ですので、国民健康保険増税年金以上の勢いで増税されてきたのではないかと推測される。

 

次にやや逆進性の高い貧困層に不利な「消費税」の推移である。

「消費税」・・・3%(1989年)→5%(1997年)→8%(2014年)→10%(2019年)

わずか30年で3倍以上の増額である。

 

なぜ、増税しているのか?それは政策に必要な財政が足りないからであると政府は主張するが、一方で富裕層に不利な税金は減税し続けている。これは明らかに矛盾である。累進課税が適用されている税である。以下は最高税率の引き下げの推移である。

所得税+住民税」・・・93%(1974年)→53%(2007年)※33年間で40%減

法人税」・・・42%(昭和56年)→43.3%(昭和59年)→42%(昭和62年)→40%(平成元年)→37.5%(平成2年)→34.5%(平成10年)→30%(平成11年)→25.5%(平成24年)→23.9%(平成27年)→23.4%(平成28年)→23.2%(平成30)

 

消費税のペースとは比較にならないペースで何度も減税が行われ36年間で10.1%も減税がされている。

 

たった1度、国民に対して10万円配布しただけですが、コロナ後は間違いなくこれを理由に増税に踏み切ることになるだろう。税金は何のために集めるのか、しっかりと国民のみなさんが理解しなければならない。お金は無から生み出すことが出来、無限に発行することが出来る。政府は税金を1円も集めることなく全ての政策を行うことが可能であるということを理解しなければならない。政府がなぜ税金を集めなけらばならないのか本当の理由は長くなるため、「ノアの教典」を参考にしてもらうようにする。

 

しかし、これまでに挙げた税金はごく一部に過ぎない。最大の税金は国民生活を一切助けないことで、民間を通して国民を搾取することである。これまでに挙げた税金の何倍ものお金を生活して生きていくために支払わなければならない。国が直接、徴収する税金とは他に人々は生活費を一世帯当たり平均毎月20万円使っている。国が直接納めさせている税金よりも民間を利用した搾取の方が圧倒的であることは分かるだろう。政府はあらゆるものを搾取することで、国民が政府に反抗できないようにしている。

 

それに比べ、新世界ノアでは生きていくための生活費はかからない。国が最高レベルの生活を保障するからである。一世帯当たり平均毎月20万円の生活費がかからなくなると思えば、どれだけ国民の負担は和らぐだろうか。

 

新世界ノアでは現在50種類以上の税金を全て廃止し、「保有税」と「移動税」の税制度に切り替える。義務教育では「累進課税」を学ばせて、お金持ちほど高い税金を納めるのだという洗脳をかけるようになっている。しかし、それは正確には違う。あくまでも、累進課税は所得に対してかかるものであるため、お金持ちではなく、所得の多いものに大きな税率がかかるのだ。これには大きな差があるということを学ばなければならない。

例えば、本当の富裕層であれば、もう仕事をしなくても良い人はたくさんいるはずだ。お金持ちであるはずなのに、所得が無いため一切の税がかかっていない。それどころか、巨万の資産に利子が付き、資産はどんどん膨らんでいくのだ。中には資産運用を行い、安定して資産を増やしている人たちもいるはずである。そして、何よりも年々、貧富の差が開き続けていることが「富の再分配」が機能していない何よりの証拠である。

累進課税」は「お金持ちほど高い税率を払っている」と思わせる他にも、政府にとって都合の良いことがある。所得に大きな税率がかかるため、国民は時間をかけなければ、資産が急激には増えないということである。みなさんの協力によってビジネスを成功させても40%が没収されてしまう。また、みなさんから寄付を貰った場合おいても、贈与税所得税の対象となり、これは革命にとって大きな障害となる。ちなみに贈与税の最大倍率は55%である。革命のために協力者のみんなで5000万集めたとしても、2750万円が没収されてしまう。

累進課税」の目的の一つとして、政府に反抗する組織が出来た場合、資金を集めることが出来なくする狙いがある。

 

新世界ノアでは、お金持ちほど税金を支払っていただく。お金持ちは資産が多いからお金持ちである。つまり、資産に対して一定の倍率で納税を行うのだ。ただし、これは「富裕層優遇税制」にする。資産が多ければ多いほど、低い税率が資産にかかるようにする。現状では0.1~30%程度の範囲で資産に税率をかけることを予定している。

 

ノアの世界ではそもそも資産を持つことが出来ない。銀行を廃止し、一つの口座しか持てないようにする。そして、その預金残高に税率がかかるようになるのだ。これが「保有税」である。たった10万円未満の資産しか持たない貧困層が30%の保有税を支払わなければならないのに対して、10億の資産を持っている富裕層がたった1%の保有税を支払うことに文句を言えないだろう。

 

貧困層は最大300倍の倍率で保有税を支払うことになるのだが、それを我慢してほしい。例えば、預金残高が9万円であれば、30%の税率がかかるため、27000円の税金を支払わなければならなくなる。しかし、預金残高が1万円であれば、たった3000円で済むことになる。確かに預金残高に対して税率は高いが、最高レベルの生活を保障した上での税率である。何も所有しなくても貯金しなくても、生活の不安が無い世の中である。稼いだお金で好きなだけ遊んで、残ったお金に対して税率がかかるわけだから、どれだけ税率が高くても受け入れてもらいたい。そして、貧困層ほど高い税率であることを理由に、富裕層に説得を行う新世界ノアの実現のために、富裕層たちの協力は絶対に不可欠である。富裕層は地位や人脈、権力など貧困層にはない力を持っている。もし、税率に不満があるのであれば、新世界を実現した後に、国民を説得して国民投票で変えればいい。政治家に請願を行う時代は終わる。理想の政治は自分たちで作る時代が来るのだ。

 

そして、もう一つの税金が「移動税」である。口座から別の口座にお金が移動した際に一律5%をかけるものである。マネーロンダリングの阻止が出来る上、国民生活において、国民が無駄な仕事だと思う職業に追加で税率をかけることによって、余計な仕事が増えないよう抑制する働きがある。新世界では、無駄な仕事を極限まで減らした上で、残った仕事を分け合い、仕事をしなくてもよい世界を実現する。

 

新世界ノアの税金はこれらたった2つだけしかない。税金の種類は増やしてはいけないのだ。その理由は、例えば、「年金」という名前を付けて税金を増やせば、老後の生活の保障をする人間としなくても良い人間を政府が選別できるようになってしまう。堂々と年金を払えない貧困者を切り捨て、見せしめにすることが出来る。また、「国民健康保険」においても同じことが言える。こんな事のために、税金を納めているのか監視するような税務署や社会保険事務所などは全く無駄な組織だと言ってもいい。むしろ、存在するべきではない。

 

新世界ノアでは、口座残高や口座から口座への移動に対して税がかかるため、全て自動で納税を行うことが出来なおかつ脱税が不可能である。面倒な申告なども一切必要が無い。

 

国民を全員助ける政治をするのであれば、このような面倒なことをする必要はない。全ての国民が確実に税金を納める仕組みが自動で行われるため、新世界ノアの全国民は最高レベルの生活保障を受ける権利がある。助ける人間と助けない人間の選別などはしない。国民全員に対して高級ホテルの宿泊とプロのシェフが作った料理を一生涯提供し、お金が1円もなく病気になっても、全額国が医療費を補償する。だからこそ、税務署も社会保険事務所もいらない。全て国民の生活が支えられるエデンの建設かホテルマンなどの職について国民を幸せにしてもらいたいと思う。

 

  • 国家予算の分配の変化

全国民に高級ホテルに宿泊できるようにし、レストランでプロの作った料理を無料で食べることが出来る。一体、そんな予算がどこにあるのかと思っているのかもしれない。しかし、よく考えてほしい。国家予算は一般会計及び特別会計を合わせると既に300~350兆円の予算が成立している。これを全国民に平等に分配すると毎年約250万円の支給が出来る。これは毎月約21万円を分配できる金額なのだ。これは1世帯当たりではなく、赤ちゃんや子供も含めて1人につき21万円である。4人家族ならなんと1カ月84万円である。どれだけ大きな国家予算が使われているのか分かるだろう。国民全員を買収できるような国家予算である。国民生活のために使われていないということは、一部の人間だけに流れているということなのだ。これこそが最大の賄賂政治である。選挙がいかにまともではないかが理解できるだろう。

 

その国家予算がどこに使われているのかということが一番の問題なのだ。これはおおよその値であるが、国家予算100兆円のうち、社会保障に36兆円。地方交付税交付金16兆円。公共事業に7兆円。教育費に6兆円。防衛費に5兆円。国債23兆円。残りはその他となっている。国家予算100兆円のうち、国債23兆円を差し引くと、政策に使える予算は実質的には77兆円である。そのうち、医療費に42兆円が使われていると言われている。医療費は、社会保障だけでなく公共事業や地方交付税交付金などからも出ているのだろう。医療費だけで、国家予算の半分以上を占めているのだ。いかに、日本は医療を贔屓しているのか分かるはずである。公共事業などが大きなお金が動いているかのように感じるかもしれないが、公共事業は7兆円で医療費と比べると6分の1に過ぎないのだ。この予算の圧倒的な医療業界への優遇と医学部の異常な高偏差値、高すぎる学費。これらは富裕層が就職するのに有利な条件である。

そして、医療を儲けさせるために国民を病気にさせ、怪我をさせる政策を行う。自動車事故の負傷者数は年平均65万人を超える。また、スポーツの負傷者は年間推定20万人以上となっている。怪我で悩んでいる国民のほとんどの人が自動車やスポーツでの怪我ではないだろうか?それによって、医療が儲けているのだ。また、夫婦共働きで奴隷のように働かされる現代社会では生活習慣においてもバランスの良い食事を毎日作れない家庭が多くなってしまう。また、貧困によって無農薬や有機栽培など安全な食品を買えない場合もある。安い海外の輸入品で生活を乗り切っている人たちも少ない。もっとひどい場合には、健康的に生きていくために必要な量の食事すらとれていない人達もいるだろう。このような政治を行うことによって病人を増やすことが出来る。

さらに、もっと問題視されているのは政府が公表しているのは一般会計の100兆円だけで、何も公表せずに使うことの出来る特別会計が200~250兆円あると言われていることだ。国民には収支の申告をするように義務付けているのに対して、それを義務付けている政府自体はたった一部しか公表していないというのが現実なのである。

 

新世界ノアでは、どのように国家予算を使うのか発表する。

防衛費と国債を除いた72兆円、さらに200~250兆円あると言われている特別会計を合わせると、272~322兆円の国家予算を使うことが出来る。間をとって300兆円とすると、これを国民が最高レベルの生活を保障するために全て使いたいと考えている。

 

人々の楽園であるエデンの中には最高級のホテルが立ち並ぶ、そのホテルに全ての国民が無料で宿泊できる。これを実現するためには、高級ホテルやエデン内のインフラを整える公共事業費が莫大にかかる。さらには、ホテルの宿泊費やレストランでプロのシェフが作った料理を1日3食無料で食べるようにするためにも莫大な費用がかかる。では、どれくらいの費用がかかるのか試算していきたい。

 

まずは、国民生活を保障するために、1日3食の予算を確保する。全国民の食事1食あたり500円、国が補助をすると年間75兆円の予算が必要になる。1000円では、倍の年間150兆円である。まずは、1食500円から導入を始めていきたいと考えている。最高レベルの生活保障とは程遠い金額であるが、国家予算を増やせないと仮定すると、年間75兆円に抑えておきたい。次に、高級ホテルへの宿泊費である。月10万円の補助をすると年間150兆円の予算が必要になる。申し訳ないが、残りの費用は国民に負担していただく。しかし、必ず将来的には予算を1000兆円まで拡張し、無料で宿泊が出来るようにしたいと考えている。

現在の予算で考えると、この食費と宿泊費の合計で225兆円の予算となり、利用可能な予算は残り75兆円となる。これをエデンの建設に充てたいと考えている。この75兆円により新たな新世界が作られていくことになる。

 

一つのエデンには10兆円の予算が当てられる。贅沢に1000億使う高級ホテルであっても、年間100の超高級ホテルが作ることが出来る。このエデン内には20万人の人が暮らすことの出来る居住スペースを用意する。最低でも年間7つのエデンが作られ、140万人分の居住スペースが増えていくことになる。

300兆の国家予算の場合であれば、85年で日本人全員分の居住スペースを確保できる計算になる。

 

しかしながら、新世界ノアは予算を1000兆円確保する。国民の圧倒的多数の賛成が得られれば不可能なことは何もない。1000兆円であれば、食費と宿泊費を年間300兆円の予算を使ったとしても、最低500兆円はエデンの建築に回すことが出来るだろう。これであれば、年間1000万人分の居住スペースが増え、13年で日本国民全員分を確保することが出来る。この13年間だけでも、国家予算を1000兆円規模で成立させる。

 

13年後には国民は家に住む必要が無くなる。つまり、新世界ノアが誕生すれば、家を購入する費用や修繕費などの国民負担は0になる。家を所有している人と所有していない人で、生活の負担が大きく変わるような時代ではなくなる。だからこそ、新世界ノアの実現を望む人たちは、家をこれ以上、作らないでもらいたい。国民が土地を奪い合い、好き勝手に家を建築すれば、理想の楽園が作れない。また、現在では被災地のように危険な土地に住んでいる人たちもいる。これは日本人同士で土地を奪い合って、外れくじを引いた人達なのだ。このような人達が生まれないためにも、エデンの建築は最も安全な土地を選ぶ必要がある。家を作らず土地を提供してもらいたい。日本の土地は誰のものでもない、日本人(ゆくゆくは世界中の)みんなで使うべきだ。新世界ノアが新政権を取ればいずれ、日本全土の土地を全て買うつもりである。また、好き勝手に国民が家を建てた結果、現在、空き家問題も発生している。総務省の2018年調査データでは全国に846万件の空き家があると発表されている。新世界を実現した後は、これらの解体をしなければならなくなるため、負担を増やすことになることを理解してもらいたい。

13年後、日本人全員が超高級ホテルに宿泊できるようになった時には、エデンの建築費に多くの国家予算を割かなくても良くなり、さらに食費や宿泊費の補助を増やすことも出来るだろう。その時こそ、最高レベルの生活保障を必ずや実現させる。家を建てれば、大きな負担を負うことになり、その家しか住むことが出来ないが、国に建てさせれば、日本中のエデンに建てられた超高級ホテル全てが国民の家になる。ゆくゆくは世界中に建てられたエデンの高級ホテルに泊まる旅がほとんど費用負担なく出来る時代が来るだろう。そうなったときは必ず戦争は無くなる。日本人にとって世界中のエデンの高級ホテルが家であるように、世界中の人々にとって国境関係なく世界中を自由に宿泊できるわけだからである。戦争をして命を奪い、自分の家を壊しに行くような愚か者はいないはずだ。侵略をしなくても、世界中のホテルでの暮らしが手に入るからである。

 

だからこそ、国家予算のほとんどは国民生活に利用され、それが飲食店やエデン建設、高級ホテルの建設、ホテル運営(宿泊施設)に流れるように使われるべきなのだ。国民の最高の「食」と「住」を提供できるように国家予算を最大限利用することが理想なのである。

 

一方で、現政府の国家予算の流れは一般会計における半分以上が医療費に流れ、国民が怪我をしたり病気をしたりすることで一部の人間が儲かる仕組みを作っている。医療が儲けるということはそう言うことなのである。また、公共事業では、天下りによって官僚を派遣し、大手ゼネコンを乗っ取り、そこに莫大な国家予算を流す。これによって、建設業界は官僚の言いなりになってしまう。さらに、莫大な税金が株の購入に使われている。リーマンショック後、民主党政権となった時に可能な限り円高政策を取り円は最大で1ドル75円となった。その後、自民党アベノミクス時に円安政策を取り入れて、3年後には1ドル125円まで円安になった。それだけではなく、日銀は株を大量に買い続け日経平均はついに30,000円を超えた。しかも、コロナ禍で経済がボロボロの状況の中、日経平均は異常な高止まりを続けている。購入額は10年で総額30兆円にも上るのだ。投資をしたことがある人なら分かると思うが、投資しているお金を使うことは出来ない。30兆ものお金を投資するくらいなら、このお金をなぜコロナ禍で国民生活を支えるために使用しないのだろうか?この投資した30兆を全国民に均一に分配すれば25万円の一律給付が出来る金額である。4人家族なら100万円の給付が出来るのだ。ここまで、株価が上がっていれば、投資した30兆を遥かに超える利益になっているはずだ。なぜ、国民が苦しんでいる今こそ株を売却しないのか?株を保有している富裕層が困るからではないのか?アベノミクスによって、円安政策や日銀による株の大量購入により、一部の投資家たちが儲かり、富裕層の人数が増え、資産も増えている。情報を持っていた権力者たちは為替でも株でも相当な資産を手に入れたに違いない。このような政策では貧困層を助けられないばかりか、結果的にさらに格差が広がってしまった。

現政府の方針では300兆ある国家予算を国民生活の助けになるように使う気は一切無い。株の購入に関しては、どこに税金を使っているのだという怒りさえ感じる。一部の権力者や富裕層に国家予算が使われ、賄賂政治を行うことによって国民を支配するのだ。このような国家予算の使い方を許して良いはずがない。

 

新世界では医療費や教育費などには基本的に予算を回さない。最高レベルの生活を保障しているため、働いて稼いだ給料は生活費に充てなくていい。子どもの養育費すらも必要ない。極端な話をすると給料全てを使って遊べばいい。もし、預金残高がゼロになれば、医療費は国が全て補填する。その代わり、預金がある人は医療費を100%自己負担で支払っていただく生活費がかからなければ、医療費くらいは支払えるはずである。また、全額自己負担であれば、国民の健康への意識も変わることは間違いない。

 

新世界ノアの政権が誕生すれば、国家予算は「医療」や「教育」や「政治家・官僚・公務員」から国民の生活を支える「食」や「住」に関わる業種に流れるようになる。国家の財政問題はたったこれだけでも解決できる。ノアの政策を実現するための財源を確保する方法はこれ以外にもいくつかある。それは「ノアの教典」の3章「世界共通通貨『ベリー』~新世界を実現した通貨の力~」などお金に関する章を読んで勉強してもらう。

 

  • 教育の変化

理想の国を作るための「政治」や「法律」を学ぶために勉強をすることが最も重要である。そのためには政治に関する知識、政治に関連した本を読んだり動画を視聴する力を付けなければならない。政府がほぼ強制的にやらせている勉強は絶対に行うべきではない。政府にとって都合の良い洗脳教育が行われてしまうからである。

この「政治」や「法律」に関しては全国放送でテレビによる教育を行う。「政治」と「法律」など理想国家を実現するために必要な知識を身に着けるための番組のみが無料の全国放送を可能にする。現在では広告やスポーツ、お笑い、バラエティーなど様々な番組が流れているが、国民に影響を及ぼす全国放送がこんなものであってはいけない。これは政治から国民の目を逸らすために放送されているのだ。だからこそ、このような不正だらけの政治に協力をするような放送を許してはならない。

新世界ではスポーツ、お笑い、バラエティーなどのエンターテイメントは全て有料チャンネルで見なければならない。「無料の遊び」が禁止されているため、これは仕方のない事である。また、政治から国民の目を逸らす役割になってはいけない。そんなことを続けていれば、日本がいつになっても理想の国になることはない。国民は絶対に政治を学ばなければならないのだ。

 

また、理想の新世界を実現するためには、多くの人が建設の技術や知識を身に着けてもらう必要がある。これは建設に関係する職に就きたい人達が勉強すれば良い。また、料理に関しても同様である。

 

これを実現するためには「学歴社会」を終わらせる必要がある。新世界では、労働者の採用時に学歴を書くことを禁止する。これによって、社会で優遇されるために必要なのは「勉強ではなく、学歴である」と全ての国民が理解するだろう。もし、本当に現在の文科省が考案している勉強が必要だと思う人がいるのであれば、必要性を感じる人たちだけが任意で勉強をすればいい。現在の世界は「学歴」による差別が成り立っているため、16年もの勉強をしなければならなくなっている。この学歴差別を徹底的に無くさなければならない。

 

新世界ノアの実現を望む会社は、労働者の採用時に学歴を求めないでもらいたい。こんなことを当たり前にやっていては学歴がない者が住みにくい世界になってしまう。また、貧困で学習環境に恵まれない子供たちがいることや1人あたり1000~2000万円もの教育費の負担が家庭にかかることも考えなければならない。また、子ども達から貴重な時間を16年間も奪っているのだ。

また、会社だけでなくメディアの協力も必要だ。高学歴を理由に知識が多いからと言ってヒーローにするべきではない。彼らの知識で今の日本を理想の国にしてくれるとは到底思えない。むしろ、学歴差別を助長する上、国民が勉強をすることが重要だと勘違いをしてしまう。

 

教育において大切なことは「医者になりたい人が医学を学べる」ことである。その中から優秀な成績を修めたものが、医者になればいい。どんな分野の教育も同じ理屈である。建設に関わる仕事をしたい人は建設の勉強を、シェフになりたい人は料理の勉強が出来る世界でなければならない。そのような、社会を作りたい。だからこそ、会社を経営している人達や人事に関わる人達は、学歴で判断するのではなく、会社で即戦力となる知識や技術を身に着けるための学校を作り、実力で評価する社会の実現に協力してもらいたい。

 

子ども達には将来が希望で溢れているように思えているかもしれない。自分自身でお金を稼ぎ、そのお金で欲しいものを手に入れたり、いろいろな場所に旅行に行ったり出来るのではないかと。確かにそれは叶うかもしれない。そして、その欲求が満たされた時、虚しくなる。その楽しみ以外は労働ばかりの人生であることに気づくからだ。そして、欲しい物を手に入れたり旅行をしたりするお金はそれほど多くないと知る。ほんの少しの楽しみだけのために、死ぬまで労働する人生が始まる。詐欺や投資に失敗したり、事故を起こせば人生が狂ってしまう。自由とは引き換えに、全て自己責任の残酷な世界。

 

子ども達は学生時代、ほとんど死ぬことはない。最も多い死因は「自殺」である。勉強を強制する学校制度がなければ死ななかった命だ。いじめを受けて地獄を見た人たちやいじめをされているのを見た人たちも多いだろう。だからこそ、社会に出ればそこから抜け出し自由な世界に踏み出せる。そう信じているのかもしれない。

しかし、学業を終え、社会に出ればそんな希望は打ち砕かれる。高校を卒業し社会に出る20代では、自殺者は約4倍に膨れ上がる。さらに30代では学生時代の約5倍に、さらに40代と50代では学生時代の約7倍、60代以降も毎年3000人以上が自殺を図っている。日本では毎年2万人以上の人達が自殺をする。本格的な地獄を味わうのは社会に出てからなのだ。

 

このように自殺者数の関係から見ても、学校教育は醜い社会を見せないようにする役割を担っていると思われる。政治の汚さも学業が忙しく学ぶ機会を得られない。この世界が狂っていることに気づかされないように学校と言う閉ざされた世界で生かされているのだ。

 

子ども達が希望をもって社会に進出し、その後、絶望し自殺するような社会を変えるためにも、この腐った教育をやめさせ、学歴差別のない社会を作るべきである。

 

  • 仕事の変化

現在の日本では「生活していくために働く」が新世界ノアでは、「遊ぶために働く」のだ。なぜなら、全ての国民が自動で確実に税金を納めているため、国から最高レベルの生活保障が提供されているからだ。しかし、それでは働かない者が増えてしまう。そこで、「無料の遊び」は一切禁止されている。ゲームはもちろんスポーツを含めあらゆる遊びを行うことが出来ない。国民はお金を出さなければ遊ぶことは出来ないのだ。反対に言えば、一切、遊ばなくていいのであれば働く必要はない。

 

また、新世界では多くの仕事が無くなる。例えば、新世界では政治家や官僚のいない世界である。また、税金システムや住基ネットなどが自動化されるため、税に関わる仕事や公務員の仕事が無くなる。さらに、銀行を廃止するため銀行に携わる人たちの仕事がなくなる。新世界では無駄を徹底的に無くすため、仕事も無くなる。また、機械化やAI化を積極的に採用し、労働者の仕事を無くす。このように可能な限り仕事を減らしたうえで国民全体に分担するようにする。

反対に増える仕事もある。それは、「建築」と「宿泊業」、それから「飲食」である。これらは国民生活の根底に関わる仕事である。「建築」の仕事をすれば、国民の居住スペースが作れ、ホームレスなど外で暮らす人がいない世界になる。国民が暮らす高級ホテルを国家予算で建てれば、国民は自己負担で家を建てなくて良くなる。世界中にあるノアの高級ホテルが無料で宿泊できるようになる。「ホテル」などの宿泊業で働けば、国民は家事から解放され、人生を楽しむ時間が増える。飲食で働けば、同様に食事を作るという家事が減り、全ての国民がプロのシェフが作った料理を毎日食べることが出来るようになる。

 

建築や宿泊業、飲食に関する仕事の中で、子どもでも出来る仕事はたくさんある。だからこそ仕事をするのは大人だけではない。子ども達も共に国民生活を支えることが出来る

 

ホテルの掃除や食器洗いくらいなら幼い子どもでも出来るだろう。また、子どもを侮ってはならない。大人と同様かそれ以上に、仕事が出来る子供たちもいる。頭の回転が速い子、体力や力のある子ども。子どもには仕事が出来ないと決めつけている社会ではいけない。子ども達でも本人が希望すれば、様々な仕事を経験するべきである。経験を積めば、どんな仕事もこなせるだろう。

 

無駄な仕事を無くして、出来る限り多くの人達で生活を支えることを仕事にすれば、1人当たりのしなければならない仕事の量は減らすことが出来る。

新世界ノアは国民の仕事時間を週2~3日。1日5時間の労働で済むようにしたい。しかし、それは将来的な話であって、国民全員分の居住スペースを作り理想の世界が出来るまでは、国民のみなさんの労働力を貸してもらいたい。全国民がエデンに住めるようになるには13年後になるが、この13年間においても今よりは仕事時間が減るように努力を行う。

 

新世界の実現を望むなら、国民の多くが、エデンを建築し、ホテルで働きなければならない国民生活を人々が仕事で支えるからこそ、全ての国民が超高級ホテルに住むことが出来、毎日、プロのシェフが作った料理を食べることが出来るようになる。そして、ホテルが全ての家事を行ってくれるため、人生に自由な時間が生まれる。今よりもずっと遊ぶ時間が増えるのだ。僕たちは国民生活を支えるために働いてこそ、日本中の人々が幸せを手にすることが出来る。

反対に、官僚や政治家、それを支える公務員。金の流れを分からなくする銀行員が多ければどうなるだろうか。スポーツ選手、eスポーツ、YouTuberのように一部の人達がとんでもない収入を稼ぎ、国民が憧れ、そちらに労働者が増えてしまったら、理想の世界は出来るだろうか。現代では政府やメディアが、そういう職業が増えるように情報操作している。国民はまんまと騙されているのだ。このような社会を作ってもほんの一部の人達の夢が叶えられ、その人たちが金を儲けるだけで、国民生活の負担は減ることは絶対にない。このことを国民のみなさんが良く考えてほしい。

 

国を牛耳る権力者が政治をし、権力者の都合のいい社会の仕組みを支えるだけの仕事であるのか、本当に「国民生活を支える仕事」なのかもう一度考えてみてほしい。現代の人達は週5日1日8時間以上働く。残業をしている人たちも多いだろう。無駄な仕事を無くし、国民みんなで分担することで奴隷のような生活から抜け出すのだ。

 

今回の新型コロナウイルスへの対応は最悪なものであった。日本人がマスクをし、不要不急の外出を控えるなど感染予防に積極的に協力的だったため、他国と比べて大惨事を免れたと言っても過言ではない。

2020年4月に全国の新型コロナウイルスの新規感染者数が500人を超え、緊急事態宣言を出した。多くの国民や医療従事者の協力のおかげで1カ月後には全国の新規感染者数が50を下回り、さらに6月8日には全国でたった21人しかいない状態にまでなった。他国のようにロックダウンなど厳しい規制をしていないのにも関わらず、95%減を達成したのである。これはワクチンの有効率と同レベルの効果をもたらしたのだ。もちろん、専門家の分析により、的確な国民への指示があったこともこの感染者の激減に寄与していることは間違いない。緊急事態宣言が5月25日に全国で解除され、しばらくは新規感染者数を抑えることが出来ていたが次第に増え続けていった。

緊急事態宣言時には不要不急の外出を控え、人との接触を減らすように呼び掛けた結果、大きな成果に繋がった。また、宿泊施設や飲食店など飲食が関わる場所で集団感染が確認され、飛沫感染が大きな原因であることも突き止めていた。

しかし、ここで政府は国民を裏切るような政策を発表した。7月22日より「Go Toキャンペーン」が始まったのだ。この時、全国の新たな感染者数は673人だった。1回目の緊急事態宣言で成果が出たのにもかかわらず、全く反対の政策を行った。旅行をすることで人の移動を促し、宿泊施設や飲食店で食事をすることを促すようにしたのだ。キャンペーン開始後、8月8日には新規感染者数は1300人を超え、たったの17日が経過した時には、2倍の人数となった。そこからは、国民が危機感を感じたのか徐々に減り始め、500前後まで減ることになった。しかし、11月初めからこの流れは一変することになる。当初から、新型コロナウイルスは乾燥していて気温の低い冬に感染力が高くなるかもしれないと言われていた。さらに、インフルエンザとのダブル感染の危険も言われていた。その冬が近づいてきたにもかかわらず、政策を変えなかった。案の定、11月から新規感染者数は爆発的に増えることとなった。10月30日776人だったのが、11月30日には1447人と2倍に増え、さらに1月12日には4575人になったのだ。これだけ、急激に新規感染者数が増えている中、「Go Toキャンペーン」をやめようとしなかった。12月10日に2972人と新規感染者数が増えたことを確認して、ようやくキャンペーンの一時停止を含めた検討に入った。それから、12月28日に全国一斉一時停止が決まった。この時点で国は「Go Toキャンペーン」が新規コロナウイルスの感染拡大の原因であったことを認めたのと同じである。そうでなければ、停止する意味がないからである。政府はあまりにも遅い対応であった。

これだけ感染者が増えなければ、本当に専門家たちは「Go Toキャンペーン」をやめるべきだと判断できなかったのだろうか?むしろ、政府は専門家たちを表舞台に出して、全ての政策は専門家たちとの意見によって行ったと責任を逃れるために行った可能性が高い。しかも、専門家たちの反対を押し切った形でキャンペーンであったのにもかかわらずだ。

 

なぜ、国民の多くが危険だと感じ、反対していたにも関わらず「Go Toキャンペーン」が出来たのかと言う理由を考えることは政治を考える上で重要な事である。今回の事から、官僚政治にとって自民党政権などどうでも良いということが明らかになったのではないかと思う。与党ですら捨て駒の一つに過ぎないのだ。他の政党が与党になってもそれを意のままに動かせるという絶対の自信があるのだろう。新世界ノアはまだ政治団体であって政党ではない。今後、政党にするつもりだが、政党にするには高いハードルがあって、簡単な手続きで作れるようなものではない。もし、ノアが政党になれば、国民の信用を得るために必死で努力するつもりだ。少なくとも国民を殺すような「GO TO キャンペーン」などは絶対にやらない。というか、どう考えても出来ないだろう。緊急事態宣言で人との接触を減らし、自粛したからこそ成果が出たことを理解した上で、行った政策だからだ。これはどれだけ危険な状態にあるのか国民は理解しているのだろうか。真っ当な国民の意志で選んだ選挙ではなく、国家予算をばら撒き賄賂政治を行った歪められた選挙で政治家が選ばれている。「国民の信用を失ったらどうするのか」ということを考えず、自分たちの利益を優先して国家運営が出来てしまう。国民の安全安心、信用など無視できるのであれば、この政権は人殺しだろうが何だろうが国民を騙し切れていれば何でも出来てしまうのだ。そして、官僚が政治を支配していれば、ただ政党の名前が変わるだけで何も変わることがない。また、官僚の指示に従って動く政府となるからだ。

 

ここからは、1回目の緊急事態宣言で新型コロナウイルスが想像以上に減りすぎたため、増やす必要があった可能性を模索していきたい。なぜ、政府は新型コロナウイルスの感染を「Go Toキャンペーン」を使って増やさなければならなかったのかを共に考えてみたいと思う。大量殺人になり国民の信用が地に落ちたとしても「Go Toキャンペーン」をどうしてもやらなければならなかった理由が何かあるに違いない。

 

1つ目は、「4月時点で既に海外のワクチン開発の援助と購入が決まっていた可能性がある」。まずは新型コロナウイルスの流行拡大が始まった2020年4月に政府が打ち出した補正予算を見てもらいたい。「国内のワクチン開発の支援」は100億円。一方、「国際的なワクチンの研究開発等」には216億円が計上されている。2020年4月時点で、政府は国内でのワクチン開発を切り捨てていたことが伺える。早期のワクチン開発を可能にするための法改正なども海外に比べほとんど行われていない。おそらく国内のワクチンメーカーは日本で開発するのは不可能だと判断したに違いない。

忘れてはならないのは日本が敗戦国であるということだ。まだ、戦後75年しか経っていないのである。日本の官僚もまた、戦勝国であるイギリスやアメリカに逆らうことが出来ないようにGHQが仕組みを作っていったのかもしれない。もしそうなら、官僚が政治を操っている日本のトップではなく、官僚もまたアメリカやイギリスなどの戦勝国による支配を受けている可能性も出てくる。さらに補正予算の話をすると6月に成立した第2次補正予算では「ワクチン開発推進事業」に500億円、問題になったのか「国内」と「国際的」という項目が削除されている。見つけることが出来なかった。そして、「抗原検査キット、PCR検査試薬の確保」に179億円を計上している。そして、「Go Toキャンペーン」が始まり、新規感染者数は最大4000人を超えた。日本はアメリカのファイザー社とイギリスのアストラゼネカ社のワクチン購入を決めた。そして、政府はワクチン確保に予備費6714億円を使うことを閣議決定した。あまりにもこれまでの予算に比べ額が違い過ぎないだろうか?今のところワクチンは毎年の2回程度の摂取が推奨されるのではないかという情報がある。毎年購入することになるとかなりの額をアメリカとイギリスの薬品会社に渡すことになる。

また、ワクチン開発を行うということはウイルス研究をするということでもある。ウイルス兵器は核兵器にも勝る大量殺人兵器となりうる。ワクチン開発の成功は各国への自国の軍事力を示すことにも繋がるだろう。ワクチンが開発をすれば、安心してウイルスの培養が出来るようになる。ウイルス兵器を作る上で最も重要なカギになるのはワクチンの開発であることは間違いない。ワクチン無しにはどんな強力なウイルス兵器も安全に利用が出来ないだろう。ワクチン無しではウイルス兵器を戦争では使えない。世界には新型コロナウイルスよりも危険なウイルスが存在している。エボラ出血熱や14世紀ではイングランドやイタリアの人口の8割が死亡したとさえる黒死病と言われるペストなどが有名だ。適切な治療をしなければ致死率は100%に近い。治療が遅れただけでも致死率が80~90%と言われている。こんなものがウイルス兵器として開発されれば、第三次世界大戦のきっかけにもなりかねない。ワクチンがなければ兵器として利用することや安全に培養することも出来ないはずだ。いかにワクチン開発が危険であるかということを世界中の人々が理解しなければならない。

 

2つ目に「世界中の人々にワクチン接種を行い人口増加の抑制を行う可能性がある」ということである。このような可能性はかなり低いと思われるが、ゼロではないため人々は知っておくべきである。現在の世界人口は約76億人である。戦後は約25億人だったことを考えるとたった76年で3倍に増えている。このまま人口増加が続けば近い将来、人類の存続すらも危ぶまれることになる。新型コロナウイルスは人口を減らすために、作られたのではないかと言う噂まで広がっているくらいだ。それも、労働力にならない高齢者だけを殺せる兵器なのだ。支配者にっとは労働力となる奴隷だけ残ってくれればそれでいい。

地球環境の悪化からあと20年足らずで、人類絶滅が決定的なものになると東大の名誉教授やノーベル賞を受賞したオーストラリアの国際団体が警告している。

もし、人類の存続のためにワクチンを世界中の人々に打つとしたら、人口増加抑制を行う薬品が含まれているかもしれない。何十年にも渡って打ち続けると不妊症になるのではないか。ワクチンに何が入っているのか公開されていない。これでは、何でも入れることが出来てしまう。人々はリスクを調べ危機管理することも出来ない。日本にあるインフルエンザワクチンには水銀が含まれている物も存在する。水銀は水俣病で有名な危険な物質である。水銀は分解されて排出されず蓄積されるという。きちんとした説明もなくワクチンを打つことの恐さは理解しておかなければならない。政府が信用できない以上、自分自身や家族の身は自分で守るしかないのだ。副作用や副反応があり、死亡した例もある、何が入っているかも分からないワクチンを新型コロナウイルス感染者がほとんどいない状況になってしまえば、誰もワクチンを打たなくなってしまう。だからこそ、反対を押し切ってでも「Go Toキャンペーン」で感染者を増やす必要があったのではないかと推測される。

人類を減らすために世界の権力者が開発させたという陰謀論が巻き起こっても不思議はない。可能性が限りなく低くてもゼロではないから、話が広がるわけである。可能性がある時点で世界は変わらなければならないのだ。

 

3つ目は詐欺まがいの本当に最低な理由なのだが、「事務経費に3000億円もの予算を計上し、GO TOキャンペーン全体の20%を占めていたこと」だ。まず、GO TOキャンペーンの予算だが、1兆6794億円である。国内のワクチン開発支援100億円、PCR検査試薬の確保に179億円などとは比較にならない金額である。宿泊施設や飲食店が困窮しているのなら、直接給付すればいいのだが、外部への委託に約2割の3000億円もの無駄が生じているのだ。どのような会社にそのお金が流れるのか知らないが、持続化給付金の時には、「サービスデザイン推進協議会」というホームページもなく、事務所には誰もいないほとんど実態のない会社に流れていた。そして、その会社は20億円を受け取り、ほとんどの業務を電通に再委託されていた。やっていることがほとんど詐欺である。今回もまた、そのような事が行われたのかもしれない。もし、きちんと外部委託してお金を払っていたとしても、それは賄賂そのものである。そこには政治と民間会社との癒着が生まれ、不正な政治を生んでしまう。GO TOキャンペーンを継続しようとする裏には一部の人間が儲けるために全ての予算を使ってしまいたいというのもあるのだろう。

 

 新型コロナウイルスをワクチン無しで解決するためにみなさんに考えてもらいたいことがある。もう一度、この1年を振り返ってみて考えてもらいたい。日本人は1回目の緊急事態宣言でロックダウンなどしなくても、国民の協力だけで95%減を達成したのだ。もし、国民全員の定期的なPCR検査を強制にし、陰性の証明書の発行や強力なロックダウンなどを徹底的に行えば、これ以上の効果は必ず出てくるはずである。あと少しのところで政府は国民を裏切り、犠牲にした。「Go Toキャンペーン」などを使って経済を回さなくとも国民を救済する方法はいくらでもある。自粛したまま国民生活が安定して行えるよう給付金を出すだけで済む話である。国家予算を見れば、それが出来るのは一目瞭然だ。たった1回国民に10万円を配るだけで、国民を見捨てたままである。給付金の前までは1世帯にマスク2枚を給付するだけという話が出て国民の反感を買った。国民を馬鹿にするのもいい加減にするべきである。そして、いまでも働かなければ死んでしまう世界を継続したままだ。だからこそ、感染のリスクを冒してでも生きていくために必死で経済を回すしかなくなる。感染のグラフを見ても分かるが新型コロナウイルス平日に拡大しているのだ、休日は国民のみんなの協力のおかげで新規感染者数は抑えられている。給付金を意地でも出さず、働かなければならない状況にして、新型コロナウイルスの感染が減少するのを防いでいる。

 

そして、忘れてはならないのが新型コロナウイルスにおいて、若者のほとんどが無症状であるということだ。免疫力を強化することで克服できるかもしれないのだ。例えば、幹細胞治療や水素、免疫ブログリン、血清療法、食事療法などが考えられる。これらの検証は徹底的に行ったのだろうか?どれくらいの人が治験を行って、どれくらいの効果を上げたのか全く情報が流れていない。これでは、国民は治療や予防方法を選ぶことも出来ない。今の報道では新型コロナウイルスを解決するためには、ワクチン一択だと国民は思っているのではないだろうか?メディアはあまりにも、ワクチンの報道一色で固執しているように思える。政府は他の解決方法を模索しているようには思えない。国民にあたかもワクチン以外には解決する方法はないのだと言わんばかりだ。

 

「本当にこのまま、人類はワクチンによる新型コロナウイルスの克服することが正しい解決方法なのだろうか?」

 

新型コロナウイルスが世界中に蔓延して、約250万人の人が死亡して、アメリカでは第二次世界大戦以上の死人が出た。そして、ワクチンが希望をもたらし世界を救った。その結果、一部の国や薬品会社だけが儲かりワクチン開発によってウイルス研究がさらに進むことになった。今後も人類を救うためにワクチンの研究を進めるため、全ての国々はウイルス研究を行い続ける。もしかしたら、将来、金欲に溺れた研究者や他国を支配しようとする国が今回のウイルスよりも強力なウイルスを開発してしまうかもしれない。これは、戦争の火種が常にくすぶり続ける最悪のシナリオであると考えている。

 

新世界ノアはこのような、未来に不安を残すような解決は行わない。新世界ノアの新型コロナウイルスへの対応は次のように行う。新世界ノアでは、全てのエデンが壁に覆われている。エデンに入るにはアーク乗り場から入らなければならないのだ。常に強力なロックダウンが出来る状態にある。このようなパンデミックが起こった場合には速やかに強力なロックダウンを行う。食事は飲食店しか作れないため、テイクアウトにし一人で食事をするように協力をしてもらう。可能な限り仕事は不必要な経済は停止させる。新世界ノアでは、家を保有しないため、パンデミックが起こっても宿泊施設に宿泊し、飲食店の食事をとる。だからこそ、宿泊施設や飲食店が経済的な大打撃を受けることは決してない。さらに、国の補助があるため全ての人達が無料で食事を食べられ、高級ホテルに泊まることが出来る。理想の社会ではパンデミックになっても、誰も苦しむことはないのだ。新型コロナウイルスの感染拡大はデータから平日に起こっていることが明らかになっている。つまりは仕事をするからこそ、感染が拡大してしまう。仕事を休んでも、国民に最高レベルの生活保障が提供されていたら、国民は仕事を休んで、経済活動を一旦止め、感染者が0になるまで今まで以上に協力してくれるだろう。

今の政府の中途半端な対策では一生、ワクチンを打ち続けなければならなくなる。また、感染者が0にならないため、マスクを外すことが出来ない人生を送ることになってしまう。本当にこれが国民の望む世界だろうか?

 

万が一、ワクチンが新型コロナウイルスを克服する唯一の方法だったとしても。ウイルス研究は世界で禁止するべきである。世界各国の研究者が集めWHOなどの国際医療組織が、唯一ワクチン開発を行えるようにし、ワクチンによって得た利益はWHOに参加する全ての国々で平等に分配するべきである。そして、そのお金は一部の権力者が貰えるのではなく、国民に平等に振り分けるべきだ。このようなパンデミックによって、いかなる製薬会社も権力者も国家も儲けを得てはならない。なぜ、こんな当たり前の国際法も存在しないのだろうか?

そういった情報はメディアでは一切出てこない。報道を行っている人たちに同じ考えの人間はいないのだろうか?報道は政府や権力者にとって都合のよい情報ばかりが流れている証拠だろう。

 

こんな政策は政治を利用した「大量殺人」であり、「命を犠牲にした金儲け」だ。新世界が誕生した際には、関わった官僚や政治家たちは国民投票によって直接国民に裁かれる(国民裁判)ことになるだろう。それこそが民主主義の真の姿なのだから。

 

  • 交通手段の変化

国民は自動車も持つことが出来ない。人々はアークと言う乗り物で移動することが一般的である。一人用の電車。ジェットコースターのようなイメージをすると分かりやすいかもしれない。ジェットコースターは逆さになっても事故になったりしない。自動車に比べて圧倒的に安全である。

交通事故の死亡者数は1970年代では年間で1万6000人もの人達が死亡している。現在でも、年間約3000人の人達が交通事故で亡くなっている。それに対して、電車や飛行機での死亡事故は何年にも渡って0である。政府は電車や飛行機が自動車よりも圧倒的に安全であることを知りながら、自動車社会を作ったのは間違いない。

自動車事故は年間約3000人。1970年代には年間16000人もの人達が自動車事故によって亡くなっていた。死亡者の合計は1948~2019年までの72年間で63万6481人というとんでもない人数になる。この数字はたった72年間のうちに広島の原子爆弾なら2発分、長崎の原子爆弾なら5発分に相当する死亡者である。自動車は核兵器以上の命を奪ったというのが事実なのである。それにも関わらず、政府は全て知りながら、今でも自動車社会を維持しようとしている。事故は全て運転者の責任にするばかりか、政府が叩かれないように「飲酒運転」という絶対な悪役まで作りだした。こんな無茶苦茶な世界では飲まなければやってられないのだろう。飲酒運転の死亡事故は全体の約5%に過ぎず、飲酒運転を完全に撲滅したとしても、ごく一部の人しか助からない。全体の95%の人達は飲酒運転をしていなくても死んでいたことになる。政府としては、飲酒運転を完全に撲滅してしまうと、交通事故の問題を引き付ける的が無くなるため、困るのではないだろうか。

また、65歳以上の高齢者の事故が全体の18.1%を占め問題になっているが、どんなに真面目に交通ルールを守って運転したとしても、人間なので体調が悪い時もあるだろうし、不注意な時もあるだろう。ましてや、高齢者はいろいろな問題を抱えている人も少なくない。気を失ったとしても不思議ではないだろう。気を失うことは若い人達ですら起こるのだから。池袋暴走事故では80代の男性が通行人を次々とはねて2人が死亡した。遺族の方や被害者が一番の被害者だと思うが、加害者の男性もまたテレビで取り上げられて、人生が破滅するような状況になり苦しい思いをしているだろう。どちらも自動車社会がもたらした犠牲者である。あなたがどんなに気を付けて運転をしていたとしても、もしかしたら、体調が悪くなって気を失ってしまうかもしれない。もし、自分が加害者になったら・・・とぞっとしたことはないだろうか。

交通事故は他人ごとではない、今でも年間約50万件の交通事故が起こり、毎年3000人の人達が命を失っている。1分間に1件以上の交通事故が起こり、毎日8人以上の人達が死亡している。

一方、その犠牲のお陰で、儲かっている人々もいる。交通事故の負傷者は年平均でなんと65万人を超える。スポーツのけが人が推定20万人と共に、国民の犠牲と引き換えに医療を儲けさせる仕組みとしてうまく機能している。もちろん、医療だけではない。医療を徹底的に優遇する社会を作った政治家たちや自動車関連会社、保険会社なども莫大な利益を上げている。

政治家は電車や飛行機などの他の交通機関が何年も死亡事故が0なのを知っていて、今のような社会を作り上げている。都会では車が無くても生活が出来る街づくりが行われているかもしれないが、田舎の方は車がなければ生活していけない。自動車の生涯コストは約4000万円とも言われ、さらにこれらの危険と隣り合わせで、生きていかなければならない人生を自動車社会は与えた。多くの貧困層がギリギリの生活を迫られている中、事故を起こそうものなら、生活はより苦しくなる。人を殺してしまえば、一生の消えない心の傷が残るだろう。もちろん、反対に家族やあなた自身が事故に遭うかもしれない。こんな生活、もう嫌ではないだろうか?

 

このような自動車社会に対して、政治家たちはなぜ誰も声を上げないのだろうか。野党ですらこのような問題を取り上げようともしない。自動車社会ではなく電車が主な交通機関になるように都市開発をしようなどという話にはならないのだろうか。今、政治を行っている人達はそのような思考はなく、医療や経済界がお金儲けをすることを優先しているということだろう。

 

戦後から72年間で、広島の原爆2つ分、長崎の原爆5発分の死亡者が出ていて誰もおかしいと思わないのだろうか・・・。もし、原爆が戦後に2回落とされたら、自衛隊が出動するほど大問題になっているはずである。それにもかかわらず、このような商売がまかり通っているのだ。国民から反対運動が出ないように、テレビなどのメディアを通して良いイメージを与え続け、洗脳させ続けているのだろう。

人間は徐々に殺されたり、自己責任となるような仕組みには大きな怒りを感じないのかもしれない。事故を起こせば、自分のせいだと思い、事故を起こされたら相手のせいだと思う。当事者同士で怒りをぶつけ合い社会全体へ目を向けることが出来ないため、好き放題されるのである。どう考えても、このような社会を作った政治家やお金を儲け続けている企業にも責任があるはずだ。貧困者たちは何かあった時に責任を取れるほど、余裕がある暮らしをしていない。政治家たちが作った社会なのだから、彼らに不幸が起きた時には、国や企業も救済する制度くらいは儲けるべきであろう。また、これほど死亡者や負傷者が多い自動車社会を変えられないなら、既に年間の死亡者数が0の電車を中心とした都市づくりをするべきだ。

総務省の発表では今後「空飛ぶ自動車」と言うものが世の中に出回る社会になっていくそうである。しかし、このような政治をしているため本当に安全な運用が出来るのか信用ができない。

 

 

  • 地球環境の変化

この日記の序盤で書いたことをもう一度、振り返ってもらいたい。地球環境の危機について選挙を通じて国民のみなさんに知ってもらう。

温暖化の影響で、東大の名誉教授である山本良一氏はあと18年、オーストラリアのノーベル平和賞を受賞した国連の組織IPCCはあと10年で最悪の場合、人類がこの地球に住めなくなると試算している。僕は博士ではないし、これを確かめることは出来ないが、このまま地球を破壊し続ければ30年後の未来は確実にないと思っている。

氷山が溶け、陸地が沈んでいる。

森林が自然発火を起こし大規模な山火事が起こっている。

世界中で異常気象が起きている。日本でも毎年のように想定を超えた豪雨が襲ってきている。

世界の人口は戦後1950年では25億人だったのが2020年には76億人まで増加した。たった70年で人口が約3倍に増えてしまった。それも世界中で都市化が進み、大量の自動車が走っている。

今の政府はこのような事態をどのように解決しようとしているか知っているだろうか。

政府は環境問題を出し、水素社会の実現を目指している。水素自動車が作られ、事故が起きた時には今の被害とは比べ物にならない。しかし、今後政府は水素エネルギーを積極的に取り入れていくだろう。最大の目的は水素が核兵器のエネルギーとして、将来、期待されているからだ。冷戦時代にソ連が開発した水素爆弾であるツァーリボンバーは広島・長崎に投下された原子爆弾の1500倍の威力を持つという。これは国防にも関わることなのだ。現在は原子力発電所を作ることで、核兵器の設備と核燃料の材料を確保し、いつでも核兵器が作れるようにしているが、1986年に起こったチェルノブイリ原発事故では、広島や長崎に投下された原爆の100倍以上の威力をもつ放射性物質が放出されたとされている。そのため、原子力発電所は防衛の点で、決定的な弱点となる。万が一、戦争になった場合には標的にされかねない諸刃の刃なのだ。

その点、水素なら国際的にも非難を受けることなく核開発・研究が出来る。水素を研究するだけなら、原子炉のような設備やウラン、プルトニウムと言った材料も必要ない。日本は国を挙げて水素を研究し、将来的には大量の水素爆弾保有する強力な軍隊を結成することを目指しているのかもしれない。

政府は「水素」を環境にやさしいエネルギーだとして広め、クリーンなイメージを植え付けようとしている。確かに、水素はエネルギーを生み出した後、酸素と結びついて水になるため、排気ガスは出ずエネルギーを生み出した後は水しか出ない。水素を生み出す方法はほとんどの国民が水の電気分解を思い浮かべるだろう。日本では電気を生み出すために80%を火力発電に依存しており、大量の二酸化炭素を発生させる原因となっている。水素社会を実現するためにはより多くの電気が必要だとして、原子力発電所の必要性を訴えていくだろう。水素爆弾を作るためには、起爆装置として原子爆弾が必要だ。水素を核融合させるためには1億度以上の熱が必要なため、水素だけでは核兵器にはなりえない。水爆を作るためには、どうしても原発が必要になってくる。水素社会を実現させることによって、政府は「水素」と「原発」という水素爆弾を作るための材料を手に入れようとしている。「水素社会」と「原発」を持つことによって、我が国は「いつでも水爆を作る用意がある」ことを各国に伝え、戦争の抑止力として働く。

本当にこの地球環境を守りたいなら、「電気」や「エネルギー」を使わないことである。しかし、政府はそのようなことを国民に伝えようとはしない。電気は自由化され、安くなり国民は以前に比べて電気を使うようになった。自動車は1家に1台どころか、1人に1台持っている家庭も少なくない。生活をしていくためには、車が必要不可欠な都市づくりを進めた。その結果、毎日道路には車で溢れかえり、排気ガスと共に二酸化炭素が大量に排出されている。

日本はどこに向かっているのだろうか。国民が大切なことを学ばないから、政府がやりたい放題出来てしまう。地球環境を守るどころか破滅する未来しか見えない。

 

新世界ノアは徹底的に地球環境を改善する。その一つが「所有の禁止」である。国民が生活をする上で必要な分だけを作り、無駄な大量生産をしない世の中を作る。これによって、資源やエネルギーの無駄遣いを抑えることが出来る。人間は仕事をすればするほど、地球環境を壊していることに気が付かなければならない。経済を回せば回すほど、一部の人間は儲かるかもしれないが、人類に残された時間がより短くなっていくのだ。新世界ノアでは、最高レベルの保障を国が提供してくれるため、生きていくために経済を回す必要がない。仕事は出来るだけ人々の生活を支えるものに制限されるべきである。新世界ノアは地球環境も考え無駄な仕事を減らすことで、将来的には現代人の仕事の量を3分の1にする。

また、自動車社会も変えなければならない。自動車の所有はもちろん禁止だが、無くなるわけではない。ドライブコースを作り、そこでのみドライブを楽しむことができる。自動車の生涯コスト約4000万円という負担もなくなるばかりか、現代の国民の多くの人達が乗ったことがないような最新の高級車を乗ることができ、車検も必要がなく、常に整備された自動車をレンタルし、楽しむことが出来る。ドライブによる排気ガスが問題になれば、国民投票によって、ドライブの料金を値上げし、高価な楽しみにすれば良い。

さらに、エデン内では自動車に乗ることが不要になるように、縦の空間を積極的に利用する。人々が好き放題、土地を買い自分の家を建てるのではなく、30階を超える高級ホテルを建て、そこに住むことによって狭い土地に多くの人々が暮らすことが出来る。また、ほとんどの人々が徒歩圏内に職場があり、娯楽施設などを含め歩いて生活が出来るように都市づくりを行う。そもそも、生きていくだけならホテルが全て必要な物を揃えてくれるため、一切、移動しなくてもよい世界にする。

 

これだけの抜本的な改革が今の政府に出来るだろうか。もう、いい加減、国民たちが立ち上がらなければならない。人類に残された時間はそんなに長くないのだ。

 

  • 国際平和

「ノア日記」や「ノアの教典」を見ればわかると思うが、現代も戦争に向かって突き進んでいる。核の抑止力によってギリギリのバランスで保たれているが、そのバランスはいつ崩れるか分からない。世界中に原子力発電所が作られ、いつ戦争になってもいいように核兵器を作る準備をしている。「核兵器を持っている」のと、「核兵器を作れる準備がある」のでは想像をはるかに超えるほどの違いがある。実際に戦争状態になり、核兵器で攻撃されれば、核兵器を作る余裕はないだろう。核兵器を持っている国は核兵器を作る間に次々に核を落とし、あっという間に壊滅状態に陥ることになるだろう。だからこそ、大国は原発の利用を認めているのだと考えられる。「核兵器を持っている」というのは戦争において圧倒的有利な立場を作ることが出来る。

多くの国々は常に戦争に備えて、国際的な立場を考えながらも国防のために核兵器をどのように利用していくのかを考えているのである。戦後たった75年しか経っていない世界で、戦争とは常に隣り合わせの状態にある。しかも、次の戦争は核兵器がより進化を遂げ、水素爆弾となり、広島や長崎の原爆の1000倍以上の威力を持つツァーリボンバー級の核兵器が次々と登場することは間違いない。水素社会が実現し、水素の大量生産技術や圧縮技術が進めば、それ以上の威力を持つ核兵器を多くの国が持つようになるはずだ。それに加えて、ワクチンが次々に開発され、そのたびにウイルス兵器もまたより強力になっていくだろう。戦争のための兵器は信じられない速度で進化を遂げている

次の戦争が起これば人類のほとんどが絶命し、地球が耐えられないかもしれない。戦争を起こさない世界を作らなければならないのだ。

 

戦争を引き起こす最大の原因は「権力者による国の支配」である。現代の政治のように、選挙によって権力者が選ばれ政治を行えば、暴走した権力が国民の意志を無視し戦争を引き起こす。政治は他国を憎むように国民を教育し、国のために戦う兵士にする。韓国の反日運動や中国が危険な国だという教育もまた、平和よりも戦争へ近づける教育だと言ってもいいだろう。また、竹島尖閣諸島北方領土は日本の領土だという考え方もまた戦争の原因となる。国境を定め土地を独占しようとする考えそのものが戦争を生み出すのである。利益を独占しようとするのが多くの権力者たちの性質であり、そのような者たちが国を支配してはならない。

 

新世界では「国の実権から権力者たちを排し、国民による直接民主制を行う」

国民による直接民主制で世界がどのように平和になっていくか想像してほしい。

 

新世界ノアが誕生し、エデンが建設されれば、国を問わず世界中の人々がエデンで暮らせるようになる。もちろん、初めは日本人を優先してエデンに住んでもらうが、10年程度で日本人全員が住むことが出来る居住スペースを確保することが出来る。だからこそ、外国人を徐々に受け入れながら、エデン増やしていく。日本には既に、全国に846万件の空き家がある。エデンを作ればさらに空き家は増え続けるはずだ。これらの空き家を有効利用すれば、誰も住むところに困らないようにできるはずだ。

 

同じ考えを他の国も持ったらどうなるだろうか?

外国の人々もエデンの暮らしに満足すれば、その国でも新世界ノアを作ろうとする人達が現れるだろう。その国でエデンが出来、日本人だけではなく世界中のあらゆる国々の人がエデンに住むようになれば、その国も国境を越えて自由に好きな国のホテルに住むことが出来るようになる。誰も自分の土地だと主張せず、世界中の人々が地球上のあらゆる場所のエデンで暮らせたなら、この世の中から戦争は無くなるはずだ。争って奪わなくても、好きなところに自由に行き、そこでの生活が手に入る。世界中の全ての土地と全てのホテルがあなたの物であり、世界中の人々の物である。世界中の人々の最高レベルの生活保障をしてくれる重要なエデンを壊そうとする人間はいない。エデンに危害を加えようとする人間は世界中の人々からの非難を受けることになるはずだ。

どんな富裕層だろうと権力者だろうと支配者だろうと、世界にノアの思想が広まったエデンには手を出すことは出来ない。エデンは歴史上を見ても類を見ない、圧倒的に安全な建築物となる。

また、直接民主制による政治は国民投票によって軍隊を制御しているため、政治家の暴走によって戦争が始まることもない。国民の過半数が戦争をしたくなるような、教育を行わない限り、世界中の軍隊は動かなくなる。

さらに、「何者も戦争やパンデミックなどによって、利益を得てはいけない」と法律を作り、軍事企業や製薬会社などが戦時に儲けを出せなくする法律も作る。この世の中から完全に戦争はなくなるはずだ。

 

・・・・選挙運動をこのような内容で訴えていこうと決まったが、ちょっと量が多すぎたかもしれない。立候補者たちに命の危険があるような内容や選挙運動で違反になるかもしれない内容は「ノアの教典」や「ノア日記」に任せて、基本的に、新世界ノアの世界をアピールすることを中心に調整していこうと思う。