6.「ノアの教典」 6章2節「『仕事のない世界へ』~心優しき青年と欲深き青年~」

新世界ノアは「仕事をしなくても最高レベルの生活」が出来る世界です。

この世界を作るためには人々の精神的な成長が不可欠です。この章ではノアの世界を作る「仕事」についての知識を与えましょう。

 

まずは、「仕事が全くなった世界を想像してください」。

 

この世界には「1億円のお金」と「100人の民」がいました。初めはこの1億円をみんなで平等に1人100万円ずつ分配しました。生活するのには最低でも20万円必要です。人々は20万円を稼ぐために毎日8時間働く必要がありました。さらに、家に帰ってからは家事をしなければならないため「楽しみの時間はありません」。仕事漬けの毎日です。みんなが等しく働くため均衡は保たれ、100万円ずつの貯金を持っています。

 

この中に1人のとんでもない努力家でとても心優しい青年がいました。「みんなが仕事漬けの毎日を送り何の楽しみもなく暮らしている」ことに心を痛めていました。この青年はみんなが仕事をしなくても良い世界を作ろうと毎日毎日努力をしました。

 

彼は努力家であり天才でした。様々な機械を発明してはその機械を売って20万円稼いでいたのです。彼は他の人の何倍も努力をして「AI」と「ロボット」を発明しました。AIとロボットは機械の生産を自動化し毎月1000万円の収入を手に入れました。彼は「AI」と「ロボット」を作ることで「働かなくてもお金が稼げるようになった」のです。彼はそれでも仕事をやめませんでした。彼は「他の人々も仕事をしなくても良い世界」それから「家事もしなくて良い世界」を実現するために努力を続けたのです。生活費に使ったお金を差し引いて毎月980万円を全て使い「食糧」や「生活用品」を作る工場を作りました。さらに「みんなで住めるホテル」も建設しました。他の人々は彼の「工場」で働き、「ホテル」に住むようになりました。彼の「AI」と「ロボット」は数が足りなかったものの、彼らの仕事の半分を負担してくれました。

 

心優しい青年は食事込みのホテルに10万円で住めるようにしました。このホテルに住めば、生活費が20万円かかっていたところ10万円で済み、家事もしなくてよくなりました。さらに彼の工場で働けば仕事が半分の時間で済むようになったのです。

 

しかし、他の人々には悪い影響も生まれました。1つ目は仕事の時間が半分になったため給料は半分の10万円になってしまったことです。2つ目は、工場で働く以外の選択肢がなくなったことです。工場の製品は高品質なものを大量生産することができました。他の人々が手作りで作っても品質や価格で全く歯が立たなくなったからです。

さらに3つ目に仕事が半分になり時間に余裕が生まれるようになったため、人々は「遊ぶ」ようになったことです。貯金を使い月に5万円程度遊ぶようになりました。人々は自分たちの「楽しみのために毎月5万円のマイナス生活」となったのです。

 

それでも、青年は努力をやめませんでした。

 

仕事の時間が減り、人々が遊べるようになったのを知り喜びました。今度は人々がより楽しめるものを作るために人の何倍も努力し、以前よりも質の高いエンターテイメントを作りました。さらに「AI」と「ロボット」の改良と量産を行い、「人々は仕事から完全に開放された」のです。

 

「代わりに人々は仕事を失いました。」

 

心優しい彼は「このままでは人々が生活出来なくなってしまうので、ホテルを無料で宿泊できるようにし、食事も衣類も全て無料で提供しました。」

 

しかし、人々は仕事も家事もしなくなったため遊ぶ時間がたくさんありました。遊ぶお金で人々の貯金は底をついてしまったのです。

 

青年は1億の資産を持つ大富豪となり、そのほかの人々は資産を持たない貧者となりました。

青年以外の人々の中は不満であふれかえっていました。中には陰で青年を悪く言う人もいたのです。

 

ところが、心優しい青年は人々にホテルに加え、食事や衣類など生活に必要なあらゆるものを無料で提供し、さらには遊ぶお金として20万円ずつ全員に配布したのです。

 

青年は1億円も持っているので、生活費に20万円使い、人々に20万円ずつ配っても8000万円も手元に残ります。人々は遊ぶ時間がたくさんあるので、青年が作り上げたエンターテイメントで遊び、ほとんどのお金は青年の手に戻ってきました。青年はお金が少しずつ減っていきますが配布をし続けました。

 

人々は青年のおかげで「仕事もせず遊んで暮らせる生活を手に入れた」のです。青年も人々が仕事から解放され幸せに暮らしていることに満足したのでした。

 

周りの人々はいつも貯金がありません。ぎりぎりの生活です。一方で、青年は1人で1億円のお金を持っています。しかし、周りの人々は青年を責めたりはしませんでした。むしろ、「感謝」しかありませんでした。ホテルに無料で宿泊できるようにし、食事も無料で生活していく上で必要なあらゆるものを与え、親切にも遊ぶためのお金まで毎月くれたからです。

 

遊んでばかりの周りの人々は青年の優しさに触れ、少しでも彼に役立つことで仕事をして彼に恩返しをしようとしたのです。

 

人々はそれぞれ自分の得意分野をいかし、いろいろな仕事をし始めました。

ところが、心優しい青年は言いました。

 

「僕はみんなが仕事漬けの毎日を送り何の楽しみもなく暮らしている世界を変えたくて努力し続けてきました。しかし、みんなが仕事をやり始めたら、意味が無くなってしまいます。僕のためにみんなが仕事をしようとしてくれていることに感動しました。とても、嬉しいです。でも、僕のためではなく、みんなの生活がより良くなる仕事だけにしてください。無駄な仕事はしないようにしてください。お願いします。」

 

青年の言葉を聞き、人々はさらに感動しました。

 

99人の人々は、「青年の言葉を尊重し、無駄な仕事が増えないようみんなの生活が良くするにはどうすればいいのか考えました。」人々はみんなが暮らしているこのホテルをよりよいものにしようとしたのです。

 

建築が得意な人は、ホテルをさらに大きくし、さらに外観を良くしました。料理が得意な人は、ホテルのロボットが作るメニュー開発をするようになりました。また、ロボットが作る服はデザイナーがデザインを作るようになりました。家具を作るのが得意な人は、ロボットでは作れないような、繊細なデザインの家具を作り、ホテルをより彩るようにしました。ホテルの中にはその他にも美容室や理髪店、小さな病院も出来ました。残りの人々もそれぞれみんなの暮らしが良くなる仕事を探しするようにしました。一部の人たちはマンガやアニメ、ゲームを作ったりなど人々の楽しみを増やす仕事もしました。

 

ホテルに住む全ての人々がより楽しく快適に暮らせるようになり、青年は99人の人々に感謝の気持ちで一杯になりました。青年は毎月20万円のお金に加えて、彼らの仕事に対してお金を支払うようにしました。

 

この世界に暮らす人々は「仕事をしなくても良い世界」にも関わらず、毎日4時間くらい働いています。みんなで協力し合って働くことで、時間とともにより良い世界になっていきました。誰も奪い合うことなく、争いもなく幸せに暮らしたのです。

 

もし、あなたが青年のような人々の生活を左右する力を手に入れたのなら、「分け与える精神」を持たなければなりません。もし、この青年が欲深く分け与える精神を持たなければどうなるでしょうか?

 

この青年は「人々の生き死にを握れるほどの力」を持っています。彼の考え一つで、多くの人々の生活が成り立たなくなってしまうのです。だからこそ、この青年がホテルを有料にし、食事も何も与えなければ、仕事のない人々は生活が出来ずに死んでしまいます。

 

これほどまでに格差がついてしまったのなら、青年がどんな人物であっても彼の資産を人々に分け与えなければならないのです。この心優しき青年が行ったことこそが、「国が行うべき役目」なのです。

 

このような格差を緩和するのは「税金の役割」です。税金のシステムで富裕層からお金を徴収し、貧困層へ分け与えることで、世界の人々はどのような経済状態になっても生活していけるのです。ノアの世界では、この考えのもと税金システムが作られています。格差を是正するために今みなさんが払っている「保有税」があるのです。青年が心優しい青年でなくても、ノアの世界では強制的に、心優しい青年と同じことを仕組みで行わせます。それが政治の役割なのです。

 

精神的な面も成長しなければなりません。多くの人々は貯金がなく、生活ぎりぎりの状態です。しかし、満足な生活が出来るよう何もかもが与えられています。そのことに満足しなければなりません。一方で1億円を手に入れた青年は働かない人であっても、最低限生活が出来るように分け与えなければなりません。青年は人々から何も与えられていないとしても、多くを与えなければなりません。そして、全ての人たちが何の問題もなく幸せに暮らしていることを喜ばなければなりません。他の人々は貯金がありません。しかし、青年は1億円持っています。2000万円を他の人々に与えても、まだ8000万円残っています。そのことに満足し、毎月「与える事」を続けなければなりません。それこそが大きな力を持った青年の使命なのです。

 

もし、青年が欲深くて政府も分け与える事をしなければ、世界はどうなっていくでしょうか。みなさんは、過去の過ちから学ばなくてはなりません。

 

ここからは「欲深き青年」の話をしましょう。

この青年はAIとロボットを持ち工場で生活に必要なあらゆるものを大量生産することが出来ました。しかも、高品質で価格は安かったので、世界のみんなが商品を購入しました。お金持ちになった青年は、ホテルを作りましたが価格は1泊3食付きで2万円でした。生活をしていくので一杯一杯で人々はたまにご褒美として利用するだけでした。

 

1億円しかないこの世界でこの青年は5,000万円の貯金を手に入れ、その他の人々の貯金は約50万円に減ってしまったのです。

 

生活に危機を感じた人々は、この青年の作った商品を買わないようになりました。そして、自分たちで生きていくために土地を買い、家を建てようとしました。土地の奪い合いが始まり「不動産」という仕事が生まれました。さらに「家の建築」と言う仕事も生まれました。

 

しかし、それらの価格は高く、政府は税金を使い国営住宅を作りそこに低賃金で住ませようと考えました。その結果、「国営住宅」を作る仕事が増えました。自力で仕事を作ることが出来ない人たちは政府が用意してくれた仕事で生活を凌ぎながら、自分たちの家を持つという夢に向かって仕事をし続けました。

 

出来るだけ生活費を抑えるために自分で料理を作るようになりました。「家事」と言う仕事が増え、生活日用品や食料を買うことが出来る「スーパーマーケット」が出来ました。最低限度の生活から抜け出そうと、人々は必死に努力をし始めました。

 

知恵のあるものはで協力し合い青年の商品を分解し、どうすれば開発できるのか研究を始めました。それよりも良い商品を大量生産しようとし始めました。世界に1つで良かった工場は次から次へと生まれていきました。

 

知恵なき者は仕事を作ることが出来ず、工場やスーパーマーケットなどで低賃金の仕事をしました。また、低賃金のため長時間労働をすることになり、健康的な食事を作る余裕のない人々も出てきました。そのため、精神的にも

肉体的にも披露し、「病気」や「怪我」が増えました。病院を始めた人の収入は多くなり、そこで働く「看護師」や「医師」など医療従者の仕事が増えました。

 

病気や怪我をした人達は生活困窮者となり、生活が出来ないようになってしまいました。そこで政府はお金の無い人々でも生活が出来るように「借金」が出来るようにしました。その結果、「銀行」だけでなく「悪徳な金融」の仕事が増えました。「借金」は分割で支払うことができ人々は一時的に大金を手に入れることが出来ました。

 

借金のおかげで、人々の中には「土地」や「家」を買うことが出来るようになりました。土地を奪い合ったことで人々の居住区域が広がり、自然を動物や植物から奪っていきました。居住区域が広がったことで移動手段が必要となり、「自動車」が生まれました。自動車を作る工場が生まれ、自動車産業と言う仕事が増えました。自動車は廃棄ガスを生み出し、環境を汚染するだけでなく、事故が増えけが人や死者も生み出しました。この結果、病院が儲かるようになり、病院の仕事はますます増えていきました。病気や怪我が増え、万が一に備えるために「保険」と言う仕事が生まれました。さらに、政府も医療保険を作り、税金を増やしました。その結果、人々の生活費はますます増えました。

 

家や自動車を買ったことで、人々の暮らしは借金を返しながら死ぬまで働き続ける人生を送ることになりました。高齢者までも働いていることに政府は対策を行い、「年金」を作りました。そして、それを管理するための「社会保険事務所」をつくりました。さらに、税金が増えました。

 

居住区域が広がったことで離れたところでも話が出来るように「通信」が生まれました。さらに便利さを求めた結果、スマホやパソコンが生まれました。それらを製造する仕事が生まれました。生活が困難になった人々はお金がかからない遊びを求めるようになりました。そこで、テレビやインターネットが誕生し、無料での楽しみが増えました。無料の楽しみが増えた代わりに、人々は通信費を毎月1万円以上払わなければならなくなりました。さらに企業が広告を出せるようになりました。「広告」と言う仕事が生まれ、その仕事は次第に増えていきました。

 

仕事が増え、経済が活発になった結果、格差は広がり「9割の貧困層」と「1割の富裕層」に分かれることになりました。

 

「広告」を出すことの出来る「富裕層」はより収入を増やし、さらに格差は固定するようになりました。欲深き青年の収入は激減してしまいました。そこで彼は、大金を使い「広告」を始めました。AIやロボットを開発している青年に敗れ、工場は破綻してしまいました。青年は「自動車」「スマホ」などの生産工場を自動化へと進み、人々の仕事は減っていきました。

 

「広告」は企業のイメージを作りました。自動車は人々に死傷者を増やしていきましたが、良いイメージを植え付けました。青年は政府と繋がり、自動車での生活をより便利にするために道路を大量に作るようにしました。その結果、人々はより広い地域のあらゆるところに移動することが出来るようになり、さらに居住区域が広がっていきました。居住区域がさらに広がったことで、自動車なしでは生活していくのに不便な世界になってしまいました。

 

青年の思惑通り、自動車社会はますます人々の生活に根付き、なくてはならない存在となりました。生活困窮者であっても借金をし、車を買うまでになったのです。自動車社会が広がれば広がるほど、死傷者はどんどん広がっていきました。

 

世界は、生活困窮者だけでなく、けが人や病人で溢れかえるようになりました。生きていくことが出来なくなった人は自殺をしたり、生きていくために仕方なく泥棒をする人や、暴力でお金を奪う人たちも現れました。中には人殺しを仕事にする人も出てきました。そして、これが仕事になってしまいました。そのため、警察の仕事が増えました。

また、政府への不満から「政府を変えようとする運動」が活発になりました。彼らを抑えるために、政党政治が生まれ、誰でも政治に加わることが出来るという選挙の制度を作りました。その結果、政治家という仕事がたくさん増えました。

 

選挙はお金がかかり、お金持ちばかりが政治家になり、「富裕層」の有利な「税金」や「法律」をたくさん作りました。富裕層に有利な法律であることを隠すために、法律は複雑になり、弁護士や司法書士の仕事が生まれました。税金が複雑になったことで税理士が生まれました。税金を管理するため税務署を作りました。

 

「富裕層」に有利な世界を気づかせないために、複雑な仕組みを作る必要がありました。そのため、世界から頭のいい人を選別するために「教育」が生まれました。富裕層と政府は手を組み、人々が教育を受けたくなるように、「学力」の高い人に給料の高い仕事を提供するようにしました。その結果、世の中は「学歴社会」になりました。

学歴社会では学力で差別され人気のある安定した生活が送れる職業になるためには、学力をつけなければなりませんでした。子供たちは「勉強と言う仕事」を小学校、中学校、高校、大学と16年間することになりました。このように学校が生まれ、先生という仕事も生まれたのでした。人々は16年間と言う長い間、子供たちが教育を受けるために教育費を払わなければならなくなり、生活費はさらに増えることになりました。

 

その中から選別された秀才たちは政府が取り込み、さらに富裕層が有利になる仕組みを考え、格差はさらに広がっていきました。富裕層たちもまた、秀才たちを自分たちの会社に取り入れ、収入を増やしていきました。

 

富裕層たちは世界から、お金を奪いつくし、それでも足りず借金をさせ分割にすることで、未来のお金も奪っていきました。さらにそれだけでは足らず、国にまで借金を負わせ、国からも莫大なお金を奪うことにしました。借金はとどまるところを知らず、架空のお金は銀行が信用から生み出すことが出来るようになり、1億しかなかった

世界には10倍の10億のお金が市場に出回るようになっていきました。それらのほとんどを富裕層だけで独占してしまったのです。さらに力を持った富裕層たちは政府にも大きな力を及ぼしました。

 

病院経営で大富豪となった人は、政府と繋がりライバルを減らすために、医学を学ばせない世界を作ることにしました。義務教育では医学を学ばせないようにし、学力がずば抜けたものとお金持ちにしか医学を学ぶことが出来なくなりました。さらに学校教育とテレビでスポーツを盛んにし、それによるけが人の増加でさらに病院は儲かるようになりました。建築で大富豪となった人は、政府と繋がり国営事業を貰い、教育の中に建築を学ばせないようにしました。自動車業界で大富豪となった人は、大量の死傷者が出ているがそのデータを隠さなくても、問題にさせないような教育を行わせました。その結果、テレビや学校教育では自動車事故による死傷者の問題を大きくは取り上げないようにしました。もちろん、富裕層にとって都合のいい「法律」や「税金」を義務教育では学ばないようにしました。様々な富裕層と政府が繋がった結果、勉強は「ほとんど意味のない」内容になってしまい学力で差別する学歴社会と人々の大きな負担を生み出しただけでした。

 

銀行が生まれたおかげで、富裕層は国からも人々からもマイナスを越えてお金を奪うことが出来、資産には利子が付きどんどん増えていきました。資産が増えたことで、その資産が増えるように投資と言う仕事が生まれました。株や為替でレバレッジをかけてさらに資産を何十倍にも増やして運用まで出来るようになりました。その資産に利子や配当金がつくため、さらに資産はどんどん増えていきました。

 

政治に不満を持つ人たちがふえ、実権を握っている政党以外の野党から多くの批判が増えました。しかし、どの党も富裕層たちと繋がっていたため富裕層が不利になるような批判はしませんでした。その結果、与党と野党はグルになってしまいお互いに争っている迫真の演技をテレビで見せ、人々はそれをみて世界が変わることを願っていました。

 

子どもは学校教育で無駄な教育を大量にさせられ、大人は仕事で生活をするのに精一杯で、政府を変えようとするものは現れなくなりました。政府を変える「知識」も「お金」も「時間」も「精神力」も奪われ、死ぬまで働き続けなければならない世界になってしまったのです。人々は週5回働き、毎日8時間では足らず残業や休日まで働かなくてはならなくなりました。

 

「仕事をしなくても良い世界」には多くの無駄が生まれ、仕事があふれてしまいました。青年が与えていれば、みんなが幸せに暮らしていけたのですが、欲によって混沌の世界になってしまいました。国は心優しい青年になるように教育しなければなりませんし、欲深い青年であったなら、国の力で青年からお金を取り、人々に分け与えなければなりませんでした。

 

理想の世界を作るために最も重要なのは「仕事を可能な限り減らし、本当に必要な仕事を分け合う」という考え方です。「奪い合う」のではなく、「与え合う」ことが必要なのです。

 

「本当に必要な仕事は何だと思いますか?」あなたが頭に思い描いた仕事だけで人々は生きていけるのです。人々を死ぬまで働かせる世界を変えたければ、仕事を極限まで減らす思考を持たなければなりません。

 

次の節では、「仕事を減らす話」をしましょう。